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もまゆきゅの前にこっそりひっそり、たにふじの最新インストを、ラフに・・・





AORシリーズ。Mockyから、今にしたら随分と派生したエピソードがあるなあ…
AOR,熱烈お勧め〜151010〜

映画カテゴリーが最近賑々しいかも。
もーしょんぴくちゃー~160424
蘊蓄シリーズ、ライルメイズや、スプラッターや。
~小理屈「いやカタいのなんの」~151213〜

アルバムからの1曲「夢が叶った夜」。
モナレコードのシーンの撮影は新納翔さん、ミックスはDJおっちゃん!
練馬の蝉さんもノイズで特別出演。


N.Y.の話、ほんとに久しぶりだね。こんなこともあった…。
~N.Y.での一寸泣かせる話シリーズ~130615
自分をはげましてるだけだけど。ぼくはDTMなヒト。
〜今日のはげみ 〜130526〜
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アルバムについて、また少し書いてみました。
~もまゆきゅコンテンツ~140315

イージーリスニングさいこー
シークレットライヴ・ダイアリー
それでも、…それでも頑張って、日々のBGMをほぼにちでアップ。
~つれづれ day by day
1stアルバムについて、するめのようにかみしめた感想もらってます!
1stアルバム~070724~
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写真は、06年夏、武蔵屋さんでのキャンドルナイトで、ロハス・ライヴ。
PAなしです。
ゆーこさんは、ブラシでスネアを。
たにふじは、いただきもののガット・ギター。
ATTAさんは、ギタロンという、レアものベース。
もまゆきゅは、メンバーや、ゲストのセッションマンの他に、
口喧しい音楽ファン、
いつも足を運んでくれるサポーター、
つまらない音楽日記にコメントくれる皆さん、
etc…などなどで出来てます。
もまゆきゅがPUSHする音楽
お時間ありましたら、覗いてみて下さい。更新はしてませんが…。

兎に角、うさぎにつの、新しい音楽を。懐かしい音楽を。
明日も作らなくちゃ。

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もまゆきゅを結成し、血の団結を持って、13年。
たにふじ限定で記憶を遡れば、音楽を人前で演奏するようになって、
何年だ??とんでもないな、10年や20年でさえない。
カセットに自分達の演奏を録って、聴き返してはエコーのせいにして、
プロの演奏はエコーなんてなくても成立するのに怯えた。
やがては、録音でなく、もっとやらないといけないことがあると兎に角うさぎにつの経験を積み、
ここまで来ましたよ。おかげさまで。
ひとりではとうてい辿り着けなかった。阿多がぼくを理解してくれて我儘につきあい、ゆーこさんが歌ってくれてのろまなたにふじを鼓舞してくれて。
だってさ、今日演奏した、sheep nocturneみたいな曲、プロを含めてもあんなにちゃんと歌ってくれてさ。
すげえですよ。
聴いてくれた方々、一寸偉そうに言いますけど、皆さんはラッキーですよ!

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では、セットリストを。

アダルト・オンリー
チャンス・オペレーション
travessia(ミルトン・ナシメント)
songbird
sheep nocturne
my love goes to you

シャノアール。黒猫。シャンソンライヴバーとありましたが、
お店の大西洋平さんは良い音楽ならなんでもな方でした。
横浜はお客さま来て頂くのなかなか難しいけど、
また機会があるといいな。
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これからもまゆきゅは、バンド名も少しずついぢったり、インストを沢山作ってみたり、
様々な作品に挑んでいくと想います。
自分達の聴く音楽を片っ端から自分達でもやってみたい。
ぼくなんて、コントすらやりたくなる時があります。
ウケない前衛のふりの不条理とかね。
絶対笑わせてやんないぞ…みたいなの。
いやいや、ほんとはウケたいけど。
どうかどうか、大変かもしれないけどもまゆきゅの全てにお付き合いのほどを。

よろしっくね!
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流石にロシアには疎い、たにぴ@もまゆきゅです。

ニコライ・カプースチンというのは、ロシア人の作曲家。
しかしキャリアの中で、N.Y.に渡った時期があり、
このアルバムの曲も、どう考えても、ジャズ、それも比較的広範囲な歴史を踏まえたJAZZ。
なのにねえ、これ、全部書き譜らしいんです。
ここで、ちょっと脱力。

日本人が類人猿学を始めた時に、世界はその手法に驚愕しました。
個体識別法、つまり猿の群れを徹底的に観察し、1匹ずつを見分けた上で、
彼等の行動から修正を研究する、というもの。
群れを文字通り群集として捉えるのでなく、個別に認識することによって、
内部で起こっている政治学を分析する。
これは当時、西洋人には出来なかった。理解外だったらしいです。
そんな手間暇かけるなんて、効率が悪いと想ったんですね。

ロシア人という属性のNikorai Kapustinがジャズを楽譜に定着させるときに、
全部書く、と考えた動機はぼくにはわからない。
楽譜に書く以外ないんだと想い込んでいたのかも知れない。
敢えて選んだのかも知れない。
ただ、彼の中には、クラシックと同列にジャズの肝が間違いなくあって、
だから音楽として充分に素晴らしいものです。
弾いた Marc-Andre Hamelinさんも、難儀だよね。この人も純クラシックスタイルの方で、
要するに、譜面を「読み上げる」ことのアートを追及している。
ここ迄来るとどっちが偉いのか一概に言えないけど、
渾然一体となったこのピアノ・ミュージックが、どうしようもなく感動的。
クレジットを確認してないけど、
これはおそらく、ホールでレコーディングされている。
アンビエント・マイクの響きもいい。

マークにも、拍手を。
ニコライにも、拍手を。
そして、全ての、お互いを侵略しようとせず、
調和と幸福と慈愛を求め続けるアートに、
惜しみない拍手を。



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お洒落じゃないのにお洒落な音楽好きな、たにぴ@もまゆきゅです。

Opaz featuring
レイ・ヘイデンは、Swing Out Sisterなどをプロデュースしたり、
イギリスのアシッド・ジャズ系でよく名前を見かける、DJ。
90年代以降、アシッド・ジャズは、当時勢いを削がれつつあったAORに代わり、
ストレートなロックンロールではないシックな音楽界を担っていました。
ただ、Ray Hayden は独特な立ち位置。
ジェームス・テイラー・カルテットインコグニートに象徴されるどんぴしゃアシッド・ジャズと、
スイング・アウト・シスターの様なお洒落ポップスとを行き来する。
しかもそれがやっぱり英国的テイストで、味わい深い。

…、に、しても、だ!!
この、ジャケットは、何?何なの?
この絵の方のジャケットでは、普通ヘビメタだと想うよね。
おれだけっすか?
ぼくはかなりジャケ買いをしちゃう方なので、かなり迷惑である。
同じ被害を、以前KIRINJIから受けている。
鬱陶しい兄弟の絵と、音楽は全く違って、日本でも飛び抜けて洗練された音楽だったのよ。
ぼくはなるべく、あまりジャケットのイメージと音楽が違わないようにしよう。
そう決めてます。そりゃこのジャケットであたりだったら嬉しいけど、
わざわざ機会損失したくないもーん。
Paris Matchとかさ、絶対イメージが外れなくて、期待通りの音がする。

お願いしますよレイさん。





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Facebookなどでゆーこさんが既にご案内してますが、
当Blogではまだでした。
ほぼ管理人のたにふじが、少し堅めな紹介をしますね。えへん(と咳払い)…。

ジョン・ケージという20世紀現代音楽の巨人がいます。所謂名曲を残した人ではなく、音楽と人間のかかわりを根本から変えた人です。有名な、"4分33秒"という曲は、楽器ではなく、生活や、非日常も含めたあらゆる時間に存在する環境音を、音楽として捉え直すという実験作品です。その為に何をするか。演奏者は、さながら演奏をするように、何もしない。観客は当然注意深くなる。そうすると、共同幻想的に作品が立ち昇ってくる。と、まあこれはぼくの解釈だけれど、さてさて彼はその他にも、演出し尽くしたピアノへの加工と作曲をし、様々な罠を施して偶然を呼び寄せ、それを音楽にしていて、その思想を、「チャンス・オペレーション」と呼びました。

チャンス・オペレーション。偶然を操作する。一期一会を、用いる。色々と詩的な訳がつけられそうです。ヤン冨田さんはご自身のチャンス・オペレーションを、「必然的偶然」と呼んでましたが、これなどはかなり本人の性格が出ちゃってて、寧ろ匿名性も作家性も強まってる(いい意味で)。ぼくは、この曲を作るとき、「見知らぬ音色や旋律や間合いを捜す旅」という意味を込めて、「チャンス・オペレーション」と名付け、そのまま作詞したのです。

無調音楽でもないのにキーが落ち着かず、楽譜化するのに自分でも困りましたし、デモで歌ったMP3を聴いたゆーこさんは、一寸苦しそうに、
「これ、(私が)歌うの?」
とひと言。気に入らない曲だったのかな…と心配したのですが、実際は一寸びびった…が正解だったようで、彼女特有の声で自分のものにしてくれました。冒頭に、まさしくChance operationのアドリブ。自分らのやったことしか入ってない筈なのに、一部不可思議なフィードバックも一期一会で参加。手拍子も合唱もやりにくいけれど、とてもとても、ダンスし易い。踊って下さい。フォトセッションは若手ナンバーワンの新納翔さん。レコーディングはプロ中のプロ、シュガー・スペクター。そしてぼく達はこの曲で、"Singing Monkeymind"と名乗っています。新人バンドなんです!

iTunesもAmazonも、ダウンロードはこちらから!試聴も勿論歓迎ですが、
長いイントロから入ってこそのチャンス・オペレーションなんだよなぁ。

そうそう、チャイコフスキーのようではないけれど、実はジョン・ケージにも素晴らしい名曲はちゃんとあるんですよ。












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おつかれさまです、たにぴ@もまゆきゅです。

ぼくの音楽的ヒーローは、勿論沢山いますが、
中でも特別な人は、坂本龍一ライ・クーダートム・ウェイツスティーヴン・ビショップ、etcetc。
そして、殊ライヴとなると、上記の果てしないリストの中から、
ローリー・アンダーソンエイドリアン・レッグ、そしてナナが出てきて、
そのナナがいない世界に今自分がいることが、
信じられないようでもあり、重たくもあり、身の引き締まる想いもあり。

しかし、いつかはこんな日が来るんだろうな…という日が、
幾つもこれから来るんだろうな。

自分の年齢から鑑みても、ヒーロー達は若くても10歳以上は上だから、
本当に、口にしたくないです。名前を挙げるのも憚ってしまう。
プリンスにだって、想い入れは凄かったから、
マイケルよりも冨田さんよりもぐらぐらと足元が揺らいだ。しかし、
ここ数年で、ナナ程のショックはないです。

ぼくがN.Y.で体験したコンサートに、最も近いアルバムが恐らくこれです
Collin Walcott、Don Cherry、Nana Vasconcelosの、それぞれ名前から頭だけ取ったセッション。
コリン・ウォルコットは、ドイツ人なのにシタールやタブラといった中東の楽器を弾く。
ラヴィ・シャンカールに指示したというから、
多少ミーハーなところはあるでしょうけど、演奏はとても理性的。
ドン・チェリー。ブロウしまくったりしない、優しいのに生来の才人リード奏者。
どうやっても、こういう音楽になる。

そして、ナナ。こんなことをする人は世界中に独りしかいない。
ナナロスが続く。

CODONAシリーズは3作アルバムが出ていて、
ぼくはBOXにまとめたものを聴いています。
素晴らしいんだけど、それとコンサートはやはり違うので、
ざわめきとか、お客さんのレスポンスとかも含めて、ライヴ盤も出して欲しかった。
今や、コリンもドンもナナも鬼籍。
せめて、スピーカーから音を出して、自分の身体をライヴにする。






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相変わらず古い音楽ばかりな、たにぴ@もまゆきゅです。

熱心に聴いているもので、一番新しいのが、多分Mockyです。
昨年コンサートがあって、これが素晴らしかっただけでなく、
ステージに上がる羽目になって、その映像があちこちに出回ったのと、
その勢いで今年の来日でも2回観たら、
そのどちらでも、ステージ上から、
「あそこにまた"friend"がいた」
と笑顔で指差されたこと。

ところで、数年前から、「ソロピアノ」というタイトルのアルバムがヒットしてた、Gonzalesというピアニスト。
彼はMockyの周辺人物で、時折りアルバムでもキーボードを弾いている。
ところがピアノ好きなぼくなのに、何故かGonzalesの有名なアルバムは、
試聴器で聴いて、スルーしてたんですね。

今日のこちらは、ピアノやキーボードを核にした、
HipHopインストウルメンタルです。
刺激的になりがちなのにやっぱり緩さが尊重されていて、とてもいいアルバム。

これ迄QYでのオケ作りの際も、わりに楽曲を作るというかね、
ちゃんと作曲された、作品傾向のものが好きだった。
ただ時折り病気が起こる。クラフトワークとか、スティーヴ・ジャンセンとか。
いや、教授のファンだというだけで、既に壊れてるかも。
わからない…。
一方でまともな作曲作品も浮かんでて、
完全ラップトップでループしていく、その中で具体音が漂ったりする。
どうも頭の組み換えが起こってるみたいです。





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起きるのも寝るのも苦手な、たにぴ@もまゆきゅです。

最近寝付きが悪いし、なかなか楽しい悪夢も見るし。

増尾さんにはまったのは、高校生の頃。
ヤン・ハマーという、 JEFF BECKとの共演で知られるソリストをゲストに迎えた、
ロック・テイストの強い、"Finger Dancing"というライヴ盤で存在を知り、
ニューヨークに住み着いてて、ソニー・ロリンズのレギュラーメンバーだった日本人。
凄い人がいるんだな、と想ったんです。
"Good Morning"は、爽やかなジャズ・フュージョン。
ぼくは当時も今も、フュージョンという分野には非常に可能性を感じてて、
でも、あまりにも肝心の作品群が、グラビア的で合わなかった。
「グラビア的」っていうのは、えーと…、
月刊明星とか平凡とか、憶えてます?ってか知らない?
アイドルを写真満載でいかにもアイドルとして取り上げる雑誌です。
ジャズ系でも、昔は色々あって、"ADLIB"なんかは、その傾向が強かった。
ルックスや行動をカッコよく取り上げて、
演奏の特徴やシーン全体の展望なんかはどうでもいい。
うーん…、ぼくもシーンの展望なんてどうでもいいなあ。じゃあ何がいかんのだ?
ルックスだって興味あるし、困ったな。わからなくなってきた。
ともあれぼくは、渡辺貞夫日野皓正渡辺香津美、とか、
ああいった人達が好きでした。JAZZで揉まれてる貫禄が。
増尾さんも、そんな中で香津美よりも少し年上のギタリストです。全部買った。
当時のアルバム群で、多分一番人気があって、ぼくも好きだったのは、
まさしく今日のこれ
ドライヴのお供に(当時は運転出来なかったけど)も最高だし、ハードな曲はゴリゴリ。
スター・プレイヤーをゲストに迎えず、
自分のレギュラーバンドでやりたい、という増尾さんの希望だったそうです。
しかし演奏技術は、何等不足を感じさせない。
まあベースがT.M.スティーヴンスなんだから、充分スターだとも言えますが。

今はどうか知らないけれど、当時迄ずっと、早稲田大学のジャズ研は有名でした。
ジャズファンが集まり、プレイヤーが集まり、バンドが生まれ、
文化になった。
大橋巨泉。タモリ。ジャズ喫茶「ベイシー」のオーナー。
増尾さんは、タモリさんをよく憶えてるそうです。
「けっこういい音出してたんだけどさ、あの頃はトランペット多くてね…」
マイルスが圧倒的スターの頃だし。一方タモさんは、
「増尾にはびっくりしたね。あんなに弾ける奴は見たことなかった」
いったいどんな学習をしてきたのか、
増尾さんのウェス風の演奏はもう出来上がってたんです。

なのに、ああなのに、"Good Morning"ではポップなJazz Fujionで、
演奏のスタイルもちゃんとそちら寄りになり、持ち味も出している。
夢中になったなあこれ。好きだなあ。










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ファンキーな、たにぴ@もまゆきゅです。

そうでもないか。そんなでもないな。

Miles Davisの、問題作
これ以降はもう半分くらいは問題作なんだけど、
「ん、いったいこれは何を始めたんだ?」的な状況になり、
つまり、ジャズ界は理解を通り越して拒絶してた。
ジャケットの雰囲気からして、スライとかJBとかの音像は満ち満ちていて、
そちら方面が好きな人にしてみたら、めっちゃすっきり入る音楽だと想うけど。
72年…果たしてジャズはファインアート路線だったのか、
それともダンス音楽の陽性な余韻を残していたか。

ぼくとしては、かなり聴く方のアルバムだけれど、
傑作というよりは、問題作として愛でていたい気がします。
彼の作品は、すっとぼけているようでもあるし、喧嘩腰なものもあるし、
サウンドの作り方、旋律のあり方も、変わってる。
モードのせいなのか、何なのか。

マーヴィン・ゲイがメロウ・ファンキー路線に転じた頃の猥雑なジャケットは、
アルバムだけだと洗練された音だけれど、
ライヴ盤などを聴くと、女性の観客は熱狂のあまり失神寸前…てかしてるの100人はいる。
マイルスはそれを、男性にも仕掛けたくて、
しかも、「ブラック・ミュージック」を包括しようとしてたふしがある。
寧ろ、教養になってしまいそうなJAZZを壊そうとしてた、かも。
フリー・ジャズではなくてね、要するに、ダンスアウトでないといけなかった。

まあよくわからんが、今日のところは、On the cornerです。



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たまに髭を剃り忘れると、泥棒みたいになる、たにぴ@もまゆきゅです。

上條恒彦さん。「出発の歌(たびだちのうた)」で世に出たのが、31歳。
もう既に、ひげもじゃで熊のようだった。

アルペジオが部分的に苦手だったけど、
その他、管楽器も、ベースラインも、古臭さがすごくいい。
今なら理解出来るゴスペル風コーラスとか、
フォーク的音楽の限界の中で、精一杯のことをやっていたと想います。
「とんでいけ」
のコードとメロディ。本当に空を飛びそうだった。
六文銭という小室等さんのグループに上條さんが客演し、
アレンジは木田高介。

その後、木枯し紋次郎の主題歌などで、日本的無頼の歌と言えば、
上條さんになった。
それらが収まったこれは、最上のベスト盤
彼の歌唱は、フランク永井さん杉田二郎
さん
もよく使った、
子音をぐっとシャープさせて伸ばすスタイルで、
それも直感的じゃないとこなせない。へたっぴじゃキマらない。
多分気持ち悪いと感じる耳の人もいるだろうけど、
上條さんは、けっこう別格だったんじゃないだろうか。

自分に出来ない世界だから、しかもゆーこさんにもない世界だから、
たまに、こういう世界観を出したいときに、
どうすればいいか考える。
もういないのかな…。ねえ、小室等さん





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叩けば埃の出る、脛に傷持つ、たにぴ@もまゆきゅです。

ぼくがNana Vasconcelosから貰った音楽の宝物は、
2016/3/9の突然の訃報によって、傷になってしまいました。
何と言うか、流行りの言葉でいうと、…ナナロスになったんです。
来日を、しかもエグベルト・ジスモンチとのデュオという、
非常にナナのパフォーマンスを受け止め易いセッションで控えていて、
(ジスモンチには悪いけど)それが絶たれた時の心の空洞は、喩えようもなかった。

「4つの要素・成分」という意味になるのかな、このアルバムのタイトル。
様々な自然音や、声や、いつも通りの彼の彼らしいプレイと、
オーケストラや、その他様々な編成あり。
楽しいし、美しい。心躍る。
ぼくは彼の大ファンなんだけど、彼の細密なディスコグラフィーは知らない。
というか、わからない。膨大過ぎて。
しかも、2016年の今でも、彼のファーストソロアルバムはCD化されたことがないんです。
セッション迄追いかけ始めたら、それこそスティーヴ・ガッド並かも。
それも何と言うか、どんなスタイルの音楽にも、
自分のカラーのまま飛び込み、必ずいい効果を残せるプレイヤー。
ある時期のPat Methenyにとっては、
「そのつもりではなかったのに、参加してもらったら
"共作"と呼ぶに足る素晴らしいものだった」
と言わしめた程。

それでも、それでもまだ、彼の本領は、ライヴにある。
例えばビル・エヴァンスからジェフ・ベック迄、
最良の演奏はライヴにあり、と語られます。
しかし、ナナの場合は、観客の体験はアルバムの増幅とかもっと強力とか、
そう言った比較とは違うんです。
そうか、こんな体験があったのか、というもの。
語り尽くせない。
語り尽くせないし、言葉が空中で停止して、悲しみにくれてしまう。

誰かぼくの他に、ナナを体験した人がいたら、
一緒に、それぞれの場で、或いは共に、伝承しましょう。




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歌を書くときは、
歌詞というとても厄介な哲学を纏ってしまう。
ことが、ほぼ確実になってるので、
逆に同様のテーマで幾つかバリエーションを付けることが出来ます。
「私はあなたを愛している」
と言う時に、
「私はあなたを愛してしまった」
「私はきっとこれから愛してしまう」
「私はあなたを愛していたことがあった」
「愛だと気付かなかった」
などなど、などなど。
それに伴い、タイトルがひとつの物語になり得る。

インストゥルメンタルの場合、タイトルの物語は抽象性を増します。

まず、久々にギターのインストを書こうという想いがありました。
しかも、ぼくの場合、再現性がどうしてもソロギターになる為、
ハーモニーを予め入れ込んだ曲にしたい願望があります。
キーは、Fに決める。この、いちいち決めてくのも推進には大事。
そして全体の雰囲気が予想出来るところ迄ペンが進んで、
タイトルを、"Yellow Cloud Island"にしようかなと何となく想う。
黄色っぽい霞みのかかった、ひっそりと静かな島。
バンマスゆーこさんに相談すると、
(だいたい1発で全てがOKになることはなく、
何等かの修正を提案されます)
「イエローだとたにふじの場合どうしてもYMOを連想するから、
ブルーにしてはどう?」
との意見があり、タイトルは決まりました。
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途中で、メロディーに、maj7thのコードだけれど6thを入れたくて、
B♭maj7th(6th)というコードを編み出した。
これが、独特な世界を持った響きで、気に入る。

D-からE-を行き来する中で、アドリブのパートにする。
テーマにAとA'しかないので幾つか考えてた中から、G-のパートを採用。

こうしてじわじわと進め、曲が出来上がりました。
構成や音使いはかなり難しめだけれど、演奏は何とかなりそう。

ギターは楽譜を見て演奏するのが、難しい楽器。では、と、
YouTubeに自分の演奏を、左手中心で記録してアップしています。
大雑把にスマートフォンで録って撮ったものですが、
今後コンサートでも演奏していきますので、
末永くご贔屓に。




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パイドパイパーハウスを知らない、たにぴ@もまゆきゅです。

伝説のレコード店です、パイドパイパー・ハウス
はっぴいえんどから田中康夫に至る迄、日本において多くの音楽的土壌作りに貢献した、
その世代なら誰でも知ってるお店。

名前は知ってたのですが、一度も行かず仕舞いで閉店してしまった。
昨年は横浜赤レンガ倉庫のイベントで、期間限定で復活したり、
店長の長門芳郎さんはライター仕事だけじゃなく、
今でもPOP MUSICの種まきを続けている。

さて、ぼくにとってのパイド・パイパーは何処だったんだろう。
まずはラジオだったのは、バイドに足繁く通う訳にいかない地方の人がそうだったように、
ぼくも同じです。で、実店舗では、
8歳で北海道から多摩に越してきた時、遊び場は福生になりました。
長崎屋…だったかな…そこの3Fにレコード屋さんがあって。
でね、そこでかかる曲が、どれも大好きだった。
「失恋レストラン」清水健太郎
「恋愛遊戯」太田裕美
「みよちゃん」平尾昌章
「黄色い麦藁帽子」松崎しげる
流石に子供のぼくに教科書になる人もいない状態で、洋楽には届かなかったけれど、
繰り返しかかるシングルはぼくの中では大ヒットだったよ。

で、或る日、いつものように、なんか大人っぽい曲が聴こえるわけです。
「ほおづえをつく女」
なんだこの感じ。かっこいい。

アルバムを通して聴くと、その方向性は一層強まります。
アレンジャーの瀬尾一蔵さんは、はっきりとスティーリー・ダンを意識してたそうです。
作者の伊勢正三さんも、当時は洋楽側に振れていたと言ってました。
当時はニュー・ミュージックの時代だけど、
周囲と比べるとやっぱりダントツでスリリングだった。
そこに更に和モノのスパイスが加わると、
超傑作、「海風」が生まれる。
伊勢さん自身は、アルバムの完成度では"Windless Blue"が一番高いと言ってましたが、
私見では、「海風」に含まれてる和テイストと、
音楽的に無茶な転調やどこから来たのか判らないベースラインが、
誰にも素通り出来ない日本ならではの傑作感を見せていると想っています。

"Windless Blue"は、洋楽っぽいよねえ、確かに。
所謂ロック畑の人は、偏屈になってしまうことが多かったけれど、
却ってスタジオ・ミュージシャンが作るAOR的な洗練が良かったんだろうな。
それでもギョッとする個所はそこかしこにあって、
やっぱそうこなくちゃ、と、
こうして推する次第。




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最近、炎上気味な、たにぴ@もまゆきゅです。

いやあ、ネットって、情報の坩堝としてはかなり荒れてますね。
酷い!と想ってるんです。
Twitterの炎上専用アカウントや、ヤフコメ欄とか。
某政党が何でもかんでも左傾化したものに難癖をつける為のバイトをやとってるなんて、
かなりバカバカしい陰謀説もあります。
まあ、実際効果は出てるでしょうし、
バカバカしいだけで、あり得ない話でもないかも。
最近すっかり話題にならなくなった2ちゃんねるだったかの世界も、
もう活性化はしてないけど、居残りの住人達の言葉使いは、
そうとうに酷い。
最近密かに、そういうのにちょっかい出して、
まともな議論っぽい言葉を喋らせてはぼく自身がいなくなったりして遊んでます。
その中でぼくは、かなり反体制思想なんだなと漸く自覚した。
利権とか蹂躙とかだらけの、多くの人を不幸にする今のシステムはキライだ。

さてさて、ジャケットが名作光線を放っている、有名なこのアルバム
しかしこの構図からだと、戦場から平和を訴える真摯なメッセージに見える。
そうなんだけどさ、それはそうなんだけど、
「ここは戦場だ。俺達は、大量殺戮にいつまで耐えるんだ?
平和を目指すだと?誰がそれを実践している?マスコミも政治家も出鱈目だ」
と、文字通り絶叫し続ける。
幼稚な反逆者の叫び。ジョン・レノンの理想も吹っ飛ぶ。
The Pop Group、希望を語らないし、希望を見出してすらいないけれど、
間違いなく、体制に怒り、無知で寛容な民衆に苛立っている。
マーク・スチュワートの心象風景は、実に殺伐としたポストパンク世代。

これの前作も凄いけれど、
2ndにあたるこの作品は、もはや異常な演奏力と音像と構成。
ん?
もしかしてテープの回転が違う?
デニス・ボーヴェルのプロデュースだから、あり得るな。

独り、殺伐とこれを再生する。








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どう考えてもベースとヴォーカルが同時に出来ない、たにぴ@もまゆきゅです。

ギターでコードを押さえたり、ある程度リズムに工夫をしながら、
同時に歌うことはあります。
しかし、ベースラインだけとヴォーカルって、
全然出来る気がしない。
細野さんもポール・マッカートニーも、矢沢永吉も、Will Leeも、
それがどんな手数であろうと、頭こんがらがりそうですが、
出来ちゃう人は出来ちゃうんですねー。

Esperanza Spoldingは、学生時代色々な楽器を試したけど、
「他のものは上達しなかったのに、ウッドベースだけは、
或る日気付いたらルームシェアしていた友達のように、最初からしっくりきた」
とインタビューで答えてました。
まあ、バークレーで史上最年少での講師待遇だから、
どの楽器も巧くて、ベースが凄過ぎたという解釈をした方がいいけど。

兎に角うさぎにつの、彼女はその登場からもうシンコペーションだらけの演奏と、
同時に歌う声がまた微妙にシャープ気味なのが超可愛かった。
その後のアルバムも、傑作で意欲作で問題作連発でしたが、
今回のは特に凄いよお~。
或る日の夢に登場したもうひとりの自分を演じるという、
しかもそのキャラとこれ迄のギャップが、ちょっと大丈夫?とか想っちゃうくらい。
プロデュースが、David Bowieの遺作をプロデュースしたトニー・ヴィスコンティ。
で、当然のように、音作りがかなりロック寄り。
でも楽曲はいつも通り。つまり、シンコペーションと複雑な和声と構成と、
非常に洗練された、音楽。

最近、ボウイやプリンスやナナ・バスコンセロスの訃報、
ナナ追悼になったエグベルト・ジスモンチのソロコンサート、
リボンマイクを使わせて貰ってのレコーディング等々、
事件が多過ぎて、またぼくの体調の変化もかなり激しくて、
こんな傑作すら落ち着いて聴けてない。
エスペランサもコンプリート中なのだが、言う迄も無く、音楽とは、
集める楽しみもあるが、聴いてこそのものだ。

ちょっと焦ってきたな。




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立ち直ろうともがく、たにぴ@もまゆきゅです。

体調が年々何か起こって、
否応無く、何か作品を残したいと焦りつつも捗らず、
無駄に悩んだり踏ん切りがつかなったりして。

アレンジというプロセスに、非常に興味があります。
ギル・エヴァンスについて触れた時、Claus Ogarmanと比較したことがありました。
ギルが、ブルー・ノートの直観的な操作をミュージシャンに託す冒険的アレンジに対し、
オガーマンは、ストリングスを主戦場としていたので、
対位法を大胆に上下させるという、優雅なザ・編曲。
60~70年代Bossa Nova作品の主だったものは、大概彼のストリングス・アレンジでした。
あれも、これも、そうあんなものも(リンク先参照)、オガーマンでした。
しかし、彼がリーダー・アルバムを作ることはとても稀で、
しかも2枚が、殆ど故Michael Breckerのサックスをフロントに迎えた双頭アルバム。
尋常でない格調を湛えた、"CityScape"は、タイトルも手伝ってもはや音響実験のよう。
しかもマイケルのソロが気合い入り過ぎだから、音楽に死相が漂ってる。
(実際当時の彼の体調は、演奏家生命をかけざるを得ない状態だったらしい)
それらと比較すると、1976年にリリースされたこのアルバムは、
科学的ということはなく、寧ろ、溌剌としたスポーティーな音楽。
イージー・リスニングでもエキサイトさせてやろうぜ、という気概が漲ってます。
"Caprice"の盛り上がり、サイコー。

70年代後半、ぼくは音楽にかなり傾倒していた。
ピアノ習ったとかも無かったから、音楽の専門的なことは何も知らずに、
例えばアドリブというものの存在も、その根拠も知らなかった。
だから、全部楽譜に書いてあるのを演奏家がなぞってるんだと想ってた。
音楽というと、ヴォーカルがあってバンドがいて、という形態しか想像出来ないのに、
TVのドラマで流れてるインストに憧れて、どう呼んでいいか解らず、
「演奏音楽」とか、「ドラマの音楽」とか勝手に言って、
「ああいうのが作りたい!」
とか言って、一生懸命音符を全部書いたスコアを作ってみたりしてた。
演奏して貰えるあてもないのに。書き方も想像だからテキトー。
やがて、高校の友達に、アドリブというものを仄めかされる劇的瞬間が来る。
「○○の××って曲は、ギターのこの辺の斜めを使うんだよ」
?????
え"!

JAZZも、ロックも、そうじゃない音楽も、どうやらアドリブというものがあるらしい。
コードネームに添ってソロを取ったり、バッキングをしたりするんだ!
そう言えばぼくもやってたじゃん!
てなわけで、ぼくは周回遅れも遅れに遅れて、
ジャズロックとかクロスオーバーとかフュージョンとかのインストゥルメンタルも知る。
自分が知らないだけで、世には高中とか香津美とかいて、ジェフ・ベックもインストやってる。

全体を作り上げるミュージシャンが、ぼくのヒーローになった。

既に実績あり過ぎなClaus Ogarman先生、最初のリーダー作のこれからして、
ジョージ・ベンソンやサンボーンやブレッカーや、ジョー・サンプルが、使い倒されてる。
しかし当時から作家嗜好で聴いていたぼくは、
ソリストが凄いからと言う理由で、
楽曲やコンセプトが詰まんない音楽は聴きたくなかった。
よくあるハコものっぽい曲とアレンジで、突然何か憑依したみたいなソロとか、
別に有難くないんです、ぼくにとっては。
それだったら、阿部薫の完全サックスソロとかみたいに、邪魔が入らない方がいい。

肉体的に限界を感じつつあるたにふじとしては、
アンサンブルや、曲そのものや、コンセプトに一番ぐっと来るお年頃。
いいよオガーマンさん。









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意外と妥協する、たにぴ@もまゆきゅです。

ほんとだってばー。結構妥協してるんですよー。
妥協し過ぎて一寸落ち込むくらい。
曲のコンセプトみたいなのはくっきりとあるんだけど、
コンセプト段階で想定してた音やmixが違う方に引っ張られても、
結果オーライであれば結果オーライとしますし、
引っ張る人にどんな意志があるかによって、
妥協もします。要するに、独りで作ってるわけではない以上、
意志の総体でありたいという夢を持っているんです。
そして言う迄もなく、夢は、叶わない時に、しかも妥協の産物であったとしたら尚更、
心にも、チームにも、傷を作ります。

Benny Singsは、オランダ人のミュージシャン。
とても奇妙な味を残す人です。
ソフトで、子供のように純真無垢で、切なく明るい音楽を作ります。
風貌はコワイのですが、声は可愛い。

2015年にリリースされたこのアルバムは、少しだけ雰囲気が違います。
これ迄は16ビートが多くてもシンコペーションは少なめだったのが、
かなりシンコペーションする曲が多くなり、
マイナーも多くなりました。そして、何よりも大きな変化が、
おもちゃ箱をひっくり返したような効果音の洪水が、ぱったりと消えた。
声はそれ程変わらないけれど、曲の雰囲気がシリアスになれば、
やはりそれに引きずられるものです。
こういう変化は、正直なところ完全にぼく好みなのですが、
それがBennyにとって本意なのか、それとも、
成功した音楽家にのしかかる責任なのか、大きなお世話ですが心配。
彼の場合、プロデューサーとしてもオランダの重要人物になってしまったので、
以前からのあのサウンドをそのまま他の人に提供は出来ない。
ぼく好みの音楽になっちゃったというのに、
却ってBennyの弾けたポップ・ミュージックが抑えられたのなら、
「ぼくの為にすまないねえ」なんて想っちゃうわけです。

なんじゃそれは?

いやつまり、マーケットの期待に併せて本人がパワーを発揮出来なくなったら、
やっぱりそれは音楽の損失でしょう。
ぼくは、クリエイターに他の価値観を押し付けるのが凄く抵抗あるんです。
それで冒頭の文に繋がるんだけど、
そうは言ってもひとつの作品には、幾つものクリエイティブのフェイズがある。
誰か独裁者が強引に自分の作品を引っ張る権利を持ってるとしたら、
周囲には、妥協も、奉仕も、あるでしょう。
アメリカだってイギリスだって日本だってスウェーデンだってセネガルだって、
オランダだって、
国内の音楽需要をデザインしたい芸術家もいるかも知れない。
「このままでは、音楽ビジネスはTVゲームに乗っ取られてしまう。音楽の未来を守るのだ。」

時々、個人の責任範囲外のことに支配されることがあります。
それはもう、大小様々、善悪も様々。
宗教や、民族や、紀元前からの伝統もある。
ロミオ家とジュリエット家の不仲でさえ、なかなか障壁。
ぼくも他人の顔色見てばかりでこんなになっちゃったけれど、
そうならない人が増えて、出来れば憎しみ合わないで、
伸び伸びとやりたいことをやって、それで平穏になったらいいなあ。
グローバル・ハッピー。

再三すみません。今回の"STUDIO"、心配しつつもぼくは大好きです。












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80年代はいっぱしのプリンス・コレクターだった、たにぴ@もまゆきゅです。

音楽界は、2016年に入ってすぐに、ディヴィッド・ボウイの訃報にどよめきました。
そこからもう大物の訃報ラッシュ。
ブーレーズ。
ジョージ・マーティン。
キース・エマーソン。
モーリス・ホワイト。
グレン・フライ。
松原正樹。村田和人。戸川昌子。ヤドランカ
冨田勲
一時代を築いた人、職人的にあらゆる世代に向けて演奏を続けていた人。
そして、おぞらく存命であればまだとんでもない傑作をものしたであろう人物もいます。

ボウイに関しては今後は、コンサートツアーを主戦場に、
永遠に懐メロにならない音楽を続けていくのだと予想していました。
それが、或る日ライヴから遠ざかり、最近になってアルバムを立て続けに出し、
しかもその内容も戦略も実に彼らしく、非常に価値のあるもの。
このまま、10年位は変わらずにシーンを挑発してくのかと想われた矢先の訃報。
暫くは何が起こったか解らない位の衝撃を、ぼくも受けました。

そして、プリンス。
70年代の終わりに、これ迄何処でも見たことのないキャラクターで彼は登場しまし
た。
小男だけれど、全ての楽器もレコーディング操作も自分で行い、
衣装やダンスやイメージ戦略など何もかもをコントロールし、
音楽家という職業、或いは音楽家人種を守る為にレコード会社とも闘いを辞さない、
それはとんでもない才能だった、と想います。
あそこ迄徹底的に自分でやっちゃって、しかもどれもがハイレベルで、
尚且つ新しい、なんて人は後にも先にも彼だけでしょう。
代表作にあたる「パープル・レイン」すら音楽的には通過点に過ぎない。
ぼくは"Black Album""LOVESEXY"といったアルバムがフェイバリットですが、
"Parade"の人も、"Sign of The Times"の人もいるでしょうし、
話題の季節を過ぎても、例えば"Rainbow Children"なんて凄かった。
12inchシングルでの"Perple Rain"にカップリングされていた"God"の音像は、
その時点で最前衛の音楽だった。
でありながら、"Diamonds and Pearls"のような敷居の低い名曲もあるし、
"BATMAN"だって…、ああ、きりがないな。もうよそう。
いや、やめられない。いつまでもリストを更新してしまいそうだ。

そんな訃報の集中豪雨の中で、
どうしても忘れがたいミュージシャンを、1人あげさせて下さい。
ナナ・バスコンセロス、Nana Vasconcerousです。

ブラジルのパーカッショニスト。享年71歳。
サンバでもボサノヴァでも何でも演奏出来るうえに、全くそこに留まらない。
彼は、ものを鳴らすことで、自然や都市や宇宙も表現出来た。

ぼくが最初にナナを知ったのは、意外と普通のきっかけ。
Pat MethenyとLyle Maysの共作(予定だった)、
通称「ウィチタ」
です。
あまりにもナナが素晴らしくて、3人の名義にせざるを得なかった、とメセニーに言わしめた。
ビリンバウや、あらゆる鳴り物が、
リズムやノリを越えて、文字通り「世界」を描いていた。
そこは、見知らぬイメージに溢れた世界だった。
そして、決定的な影響をぼくの人生に及ぼしたのは、
何度もこのblogで紹介している、Don Cherryとのデュオコンサート
最近になってようやく当時のエビデンスを見付けた。"New York Times"の日曜版が今はWebで見られます。
1987年だからインターネットどころか電子データ保存すら現実的でない頃。
N.Y.Timesの通称"Sunday Paper"でSt.John Divine教会でナナのライヴがあるのを知り、
向こうで知り合った友人達と出かけました。

その日に、ぼくのコンサート観は根底から覆されました。
教会の中央、椅子を取り払って作った唯の床に、観客はおもいおもいに座り、
待っていた。やがて消灯。怖いよー暗い教会。
やがて、ドン・チェリーとナナが、入り口から何か楽器を小さく鳴らしながら、登場。
ぼくはその光景を決して忘れない。
シルクの綺麗なシャツを着たナナは、人間じゃないみたいだった。
光って見えたんです。

フリージャズと、いかにもECMな幽玄が、繰り広げられました。
ぼくたちは聴き入り、応え、一緒に演奏し、笑った。
何がどっちの方に行くかは、誰にも判らなかった。
もしかして、いきなり疾走する灼熱サンバになるのか。
ドンのポケット・トランペットをシェイカーでバックアップするだけなのか。
そして結果は、その全てを体験出来たんです。

誰もが参加出来て、演奏がうまくなくても誰もがひとときリーダーになれて、
どんどん次の人に引き渡せる。
そんな音楽が、ぼくの理想とするライヴのひとつになったんです。

その時と、矢野顕子さんとBill FrisellとNanaとのトリオで一度、
ぼくは彼の生演奏を観ています。
彼の共演暦は、坂本龍一もそうだし、メセニー、ピエール・バルー、ビル・ラズウェル周辺から、
カエターノはじめ本国のミュージシャン達のアルバムで演奏し、
(なんとセパルトゥーラも!)
アンビシャス・ラヴァーズのアヴァンギャルド・ファンクにも対応し、
何処でも、好かれた。
今度4月に、エグベルト・ジスモンチ
のデュオで来日する!というニュースには、
ここ数年無い巨大過ぎる期待を持っていました。
あの教会での体験が、また出来る…そう信じてました。

公演の1ヶ月程前に、ナナは世を去りました。
コンサートは、エグベルト・ジスモンチの単独公演になりました。
単独でもエグベルトは、次元の違う素晴らしい演奏を繰り広げてくれました。
しかし、ぼくは、ナナに逢いたかった。

音楽の可能性を大きく広げ、
コンサートのあり方をとんでもなく拡張し、
技術とセンスとカリスマ性を誇るのとは全く逆の世界を、教えてもらった。
それは、勝利の高揚ではなくて、平和そのものだった。
それはそれで大変だけど、
ぼくはそれを試み続けようと決めています。
ナナから、ぼくなりに受け継いだんです。

お勧めはね、"Saudade"
"4 Elementos"
"CODONA"
アンビシャス・ラヴァーズでのセッション。
などなど。

そしてぼくらの音楽も、みなさん観てて下さい。
Rest in peace, Nana Vasconcerous.






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昨日は、平日ど真ん中ながら、多くの会社がノー残業dayにしている貴重な水曜日を、
私達Monkeymind You Cube Bandの演奏にお運びいただき、
感謝です。
写真は、若手ナンバーワンの俊英、新納翔さん
溢れるカフェ音楽写真とはひと味もふた味も違うもまゆきゅを活写してくれました。
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演奏の緊張度はとても高く、
(たにふじの体調は本当におじいさんみたいですけど)
時間が予定ピッタリの40分に収まるという、快挙のような当たり前のような当たり前のような…。

今時は、「知人のコンサートにでも行くか」って人も少ないんでしょうね。
YouTubeなどのお陰で、誰かのコンサートをかんたんに共有出来る。
しかし、それで観た気になってしまうのは、…僕もよくあるけど、実は全然違う。
もっと言うと、ただ行って観て聴くだけよりも、
もっと音楽に触るように聴いたら、もっと音楽が、
或いは映画も、職場の会議も、仕事も、ありとあらゆるものが、
もっと出来ることがある。

僕は、音楽を、「プレゼント」だと想っているんです。「プレゼン」ではなくて。
音楽以外のことも考えますし、努力も気付けるところはしますが、
まだまだ、1800円を40分の音楽でお返し出来ているか…、
自信がない。
他の人たちの音楽も楽しめれば良いのですが、なかなかそう毎回行くとも限らない。

この夜の演奏は、出来が良ければ、YouTubeにでもあげようと想います。
普段これだけ体調が悪くても、ライヴとなるとアドレナリンが漲ります。
単に緊張しているだけ…かも?
現場に来て頂いた方には、素っ気ないスマートフォンの動画でも、案外伝わると想うので、
是非チェックしてみて下さい。
たにふじの落ち着きのなさとか。
ゆーこさんのお色気とか、
MCの滑り具合とか、
あの曲は、良かったね…とかね。

Blue cloud island (インストゥルメンタル、新曲)
Sheep nocturne (新曲)
メタファー
Song bird
Over joyed (Stevie Wonder カバー)
ふしぎなスティーヴィー(新曲)
ウルトラマンズ・ワイルド・ワイフ

では、たにふじでした。

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もまゆきゅ、久々にライヴやります。しかも、
ポップスの癖にやけに小難しい曲ばかりのもまゆきゅが、
新曲ラッシュ。どゆこと?

5月25日(水)@大久保ひかりのうま
場所が場所だけに、たにふじとしては三好研作を想い出さないわけにはいかない。

非常に作り込んだ、真っ当な新曲を幾つもひっさげ、
これ迄のもまゆきゅから更に幅も深みも広げ、
演奏します。

出演時間、もまゆきゅはトップバッター19:30より演奏いたします。
この日は水曜日恒例、小料理屋「こうま」がオープン。
お料理も美味しいので、そちらもぜひぜひ。
そうそう、前回のライブでは、
その場でじゅうじゅうと焼いてくれる羽根つき餃子が
美味しそう!美味しそう!とMCで連呼してたら売り切れてしまい、
ぼくらは焼く音だけ聞いては食べられなかった。
今回はリザーブしとこうかな。

5/25(水)@大久保ひかりのうま
大久保駅南口30秒(「キューピッド」と言う看板が出ています!前のお店の看板をそのまま保存中。)
西宮灰鼠
Monkeymind You Cube Band
simsimBBQ(大関ジュンコ:vo,二胡,三線/山崎エイジ:vo,G)
open 19:00 start 19:30
1800円+D
☆同時開催「小料理酒日 こうま」

駅からの道順は こんなかんじです。
たったこれだけの距離なのに、キョロキョロすると誘惑の多いこと!
飲み屋さん沢山ありますが、キューピッドことひかりのうま、よろしくお願いします。
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