もーしょんぴくちゃー

Die Hard/ジョン・マクディアナン監督

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なんちゅうか、たにふじの体質ですかね、
どうも映画のこともたまに書こうとか決めたら、
ついついお気楽にかけずに、分析癖が発揮されていく。
聴いてる音楽を気負わずにお披露目するのと、
ライヴのお知らせをする為のblogとして始めて、
いつか切り替えて、音楽を位置付けなどを含めちゃんと紹介したり、
結局ややこしく解釈という行為が好きなんだろうな。

ダイ・ハード。ブルース・ウィリス主演の快作。
この映画のヒットを機に、
世界のアクション映画やドラマのステージは大きく上がりました。

その後、この映画を教科書とした作品が幾つ登場しただろうね。
「スピード」、「ザ・ロック」、「コン・エアー」、「24」、
「ミッション・インポッシブル」、「TAXI」、「レオン」、
「シュリ」、「ホワイトアウト」、…、
そしてその後の007シリーズにも影響しているでしょう。
スターウォーズがSFのそれだったように、
羊たちの沈黙がサイコもののそれだったように、
ロメロの新ゾンビがスプラッタのそれだったように、
ティム・バートンのバットマンが、その後アメコミ映画のそれだったように、
……、
…以下省略。

えーと、たいして知らないのにテキトーに語ってますことを、
ここに伏してお詫び申し上げますとともに、
ダイハードいいですねーと改めて。

この映画の何処が好きって、例えばランボーだと、
F●CKなんてお下劣な言葉をね、ラストに怒りの昂まったスタローンが、
耐えきれずに言うわけ。
ブルース・ウィリスのマックレーンは、表現がすべからくお下劣。
犯人のハンスの方が余程クリーン。
つまり監督は自覚的なんです。登場人物の有機性とか、そういうものを、
お子様向けにしていない。
そんなところから始まって、監督の目配せのいちいちがいちいち痺れる。
米国の日常会話。張り巡らされた伏線。

キャビアテの女性の目線が、主人公を2秒で判らせる。
空港に来ているリムジンのヒップホップ。
冒頭で高所恐怖症の説明と、裸足になる必然性の説明と、
クライマックスで高層ビルの外壁を飛び回る必然性。
ITに弱い、頑固で、煙たがられる、オールドタイプ・カウボーイ。
じりじりと苛立っていくテロリスト達。
おきまりの、味方陣営の人材不足。
第一発見者の黒人警官は心に傷を持ち、それ故に優しい。
苛つかせるボス、現場で頑張るアウトロー同志。
吹っ飛ぶビル、ヘリコプター。
かわす為に自らも屋上からスパイダーマンの様にダイブ。
最後の最期での、友情と再生。ぼくなんて拍手して泣いちゃったもの。

音楽の話も。
サウンドトラックは手堅くドラマチックなんだけど、
それがストーリーを喚起するような構造にはなっていない。
そちら方面は、第九とか Let It Snow! に一任している。
普段のぼくなら物足りないんだけど、この映画はそれでも充分。

ご存知の通り、このキャラもプロットも、
今やハリウッドのドル箱ですが、
007よろしくどんどん過剰に派手になっていて、
高所恐怖症だった筈のマックレーンは、
ブルックリン・ブリッジから船に飛び乗ったり、
戦闘機の翼でバランス取ったり、
ヤマ勘でヘリを操縦する。
そのうち太陽系を救うぜと想ったら、…もうアルマゲドンでやってた(^^;;


ハリウッドは、深刻なシナリオ不足と言われて久しいです。
出来上がってきた作品を観ると、
CGアニメ等はもう、ストーリーさえコンピューターが書いてるんじゃないかと、
妙なことを想う程に隙のない作り。
すれ違いによる仲間割れと、敵の狡猾さと、群像の素晴らしさ。
およそシナリオ不足なんて信じられない。
一方では、リメイクや、シリーズ化の傾向も確かにある。
娯楽大作の分野にとっては、絶対悪が設定し難い時代になってきてます。
旧ナチも、ソビエトも、アラブも、冷静に考えたら差し障りあるし、
911を経て、アメリカが正義というのも、アメリカ人さえ納得しない。
"Dark Knight"にも明らかで、ヒーローも苦悩が絶えないです。
基本的に、悪は内なる悪の表出化、的な。キリスト教的な。
噂では「アベンジャーズ」は、
アフター911での何かを乗り越えた爽快さを感じられるとか。
日本は、ビフォー311になった感が、
つまり更に酷い国になっていく恐怖感が、覆って…いませんか?
震災を経て、史上最悪の津波を経て、原子力発電所の地球的惨事を経て、
この方向を転換出来ないのならば、
日本は地球全体を代表した負の特攻を選択してしまった…のではない?
支持している人間は比較的戦前の人だし…。
話が逸れたけど、シナリオは兎も角、映画の世界的評価は、
今も、ハリウッドの洗礼を重視しています。

カウボーイ。"イピカイエ。yippee-ki-yay",mo●herf●cker
決め科白とポーズ、泣き言、ストレートな正義、
何処かにいて、笑ってくれるブラザー。
諦めないで、権力者をあてにせず、
トランシーバーの向こうのヤツを信じ、追いかける。
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Commented by はま at 2013-01-01 15:49 x
『ダイ・ハード』シリーズいいですよねー
やっぱ「ブルース・ウィリス」の魅力ですね
どの作品でもいい味出してるけど
特にこのシリーズでは生き生き演じてる気がします
最新作楽しみですo(^^)o
Commented by momayucue at 2013-01-02 01:16
はまさま、ども。本年もよろしくです。
ここにも書いたけど、やっぱりブルース・ウィリスのこのシリーズ、いいんだけど、
最初のこれが、ホントに映画の教科書って気がします。
Commented by scarpiaii at 2013-02-22 12:36
最新作『ダイ・ハード/ラスト・デイ』情報。
エレベーターの中で「イパネマの娘」が流れるよ。
Commented by momayucue at 2013-02-22 22:01
も、モスクワのエレベーターで、元祖エレベーター・ミュージックが!?
by momayucue | 2012-12-25 15:37 | もーしょんぴくちゃー | Comments(4)

モンキーマインド・ユー・キューブ・バンドのミュージックライフ。 こんな時代も音楽でしょう!


by momayucue
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