もーしょんぴくちゃー

ウエストサイド物語/ジェローム・ロビンス監督

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ぼくは基本的にミュージカルは苦手ですが、
ミュージカルの「音楽」は、かなり好きなものが多いです。

レナード・バーンスタインの、
音楽技術と含蓄と愛と躍動が詰まった、この映画の音楽は、
アフロも、ラテンも、ジャズも、勿論クラシックも、
これ以上ないくらいに結実している。
俳優が歌い踊り、爆発する。
そのカタルシスは、「嬉しいときの踊り出したい気持ち」と似ている。
バンマスゆうこさんはそう表現します。
どうしてなんだろう、コンテンツが絵空事であろうがわざとらしかろうが、
あまり気にしないで作品の作家性にのめり込むタチなんだけど、
いまだにぼくは、ミュージカルが苦手。

でもこれ!最後迄観たら、やっぱり心を揺すぶられる。
傑作だ、完璧だと想う。それがこの West Side Story
(ぼくの半年暮らしたのも、ウエストサイドでした)。
ニューヨークのマイノリティ。
祖国への想いも、アメリカの夢も憎悪も、
日々の希望や、野心も、それぞれ。
そういう意味では一筋縄ではいかない対立の中から、
ドラマチックに生まれる、道ならぬ恋。
それを表す為の最良の手段が、
音楽だ。ダンサー達の群舞だ。

ここ数年、ミュージカルの隆盛は芳しくない、…ってことはないかしら。
過去の名作って、それなりの風雪に淘汰されて残ったものだから、
ミュージカルだって、
ウエストサイドや「ロシュフォールの恋人たち」の様な快作ばかり目立つけど、
近年のものと比較すると不公平なのかも。
例にあげるのも気の毒。

ディズニーのアニメーションは基本的に皆ミュージカルだと想います。
音楽はいわずもがな、素晴らしいものばかり。
オペラもそう。でもどうしてもぼくは音楽ばかりを受け取って、
他の所はハードルが上がってるんだよなあ。いいことじゃないよなあ。
歌舞伎…は観たいかも。
音楽という存在がそもそもBGMであり、
人生のサウンドトラックという考え方も出来る。
ハリウッドのアクション大作などは、
BGMがストーリーや劇中の効果音と完全に相俟ったつくりになっている。
主人公が歌い出さないだけで、手法としてはミュージカルと一緒かも知れないです。
でも、作り手の手間が圧倒的に違うセクションが、制作の中にひとつ。
そう、シナリオです。脚本家が、作詞家になる。
その詩作が、どうにも抵抗がある。
そんな意味でもぼくはミュージカルは作れないな。
舞台では更に唐突になって、ぼくは逃げ出してしまいそうになる。

えーと、繰り返しですが、これは大好きです。
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by momayucue | 2013-01-14 17:11 | もーしょんぴくちゃー | Comments(0)

モンキーマインド・ユー・キューブ・バンドのミュージックライフ。 こんな時代も音楽でしょう!


by momayucue
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