平静になりたい、たにぴ@もまゆきゅです。
地震や、嵐や、自然災害等の危機管理には、
一寸自信があります。
情報収集をし、少しでも安全な場所と環境を捜して周囲を誘導し、
笑顔でみんなを安心させ、リーダーに的確なツールを用意して判断を促し、
前捌きをする。
兎に角、早めに目先の判断をする。
ところが、個人的なこと、普段の生業、家族の日常生活、…からきしダメ。
ライヴ前になると、もう緊張で逃げ出したくなる。
「逃げ出したい」と言って、バンマスに物凄く怒られたことがあった。
「やる気のないものは、去れ」的な。
理不尽な怒り方を、時々したくなる体質、と本人の弁。
今日も、プレッシャーで紙ぺらみたいになりそうな自分に、
いつもの「未来派野郎」を注入する。
処方する。
投下する。
落ち着け自分。微笑め自分。
どうしようもない袋小路の日々。決して解消しない焦燥感。
音楽、それだけでも何とかならんか。
ぼくみたいなまともな人間、凡庸な人間には、
他人を傷つけまくってることを恐れずに音楽に没頭なんて出来ない。
災害だとかである程度冷静にふるまえるのは、
そこに絶対の正しさのようなものがあるからなのだろう。
ぼくの日常の袋小路には、正しさなんて全く無い。
だから、選択の恐怖におののく。切り捨てて音楽をやってしまえるのは、
残酷な天才か、天才的な無頓着か、玉置浩二くらい。
ぼくはどちらでもない小心者だ。
内なる無限ループ。果たして自分の音楽は、教授の「未来派野郎」のように、
数学と、ほのかな肉体性と、優しさと、清濁と、
「危機もあるけど、ごはんを食べようよ」を差し出せるだろうか。
すぐに「自分はどうだろうか」と考えてしまう自意識に、たいしたものは無いな。
なんですぐに「自分の話」になってしまうんだろう。と・ほ・ほ。
良い曲を作っただろうか。
人前で、演奏するに足るだろうか。
そもそも演奏が足るだろうか。
どの面さげて…、いや、もうよそう。誰だって…、
誰だって、自問くらいするけれど、ぼくはもうそこで演奏することはわかってる。
くよくよしない。ただ音楽をする、それが好きだから。
それでも、弱虫のぼくは助けが欲しい。