いつも地味なステージ衣装の、たにぴ@もまゆきゅです。
バンマスにも、母などにも、もう少しステージらしい恰好したら?と言われます。
ぼくのライヴ思想は、基本的に普段の自分をステージにあげる。
ぼくは普段の通り緊張して、おどおどしたり冗談を言ったり、
オーラなんてものと無縁の状態で、演奏をする。
ロック、フォーク以降の文化というか思想ですよね。
細かくは色々な工夫と責任があるんですが。
やはり来て下さる方には、何とか楽しんで貰いたいですから。
昔から、Bee Gees というグループは、不思議だった。
髭と笑顔とあのコーラスと、微妙なんだけどスターっぽいお洒落さ加減。
アコースティックもディスコ・サウンドもソフトロックもやっちゃう。
で、あのすっとんきょうながら超絶美しいコーラス。
彼等の場合、ユニゾンでも膨らみ方が違う。
1997年、DVDと共にリリースされたライヴ盤がこれ。
ゴージャスを絵に描いて胸毛をつけたみたいなサウンド。
ダンスもなくて、アコギで弾き語るのが半数なのに、地味な印象は皆無。
日常生活と全く意識を切り替えてると、こうもオーラが変わるのか。
プロなのか、それとも生活にオフ・オンが無いのか。
恐ろしい気さえします。
この後、メンバーや家族が病に倒れ、もう大がかりなツアーは出来なくなってしまった。
幾つか、彼等の深いインタビューを読みました。
サタデー・ナイト・フィーバーが自らにもたらした光と影。
レコーディングでのアイデアの洪水。
家族を襲う不幸。
どちらかと言うと内省的な言葉が多い。しかし、ステージでは観客の期待に誠実に応えている。
ぼくはエンターティメントを信じていないのかも知れない。
現実からかけ離れた夢を見るよりも、境界の無い舞台の向こうとこちらを想像したい。
それは、現実が怖いから。戻るのが怖いから。
となると、ぼくは一段と現実逃避が深刻なのかも知れない。
物凄いネガティブ・シンキングになっていく。
ネガティブ。ネガティブ。ビージーズに似合わない。