つれづれ

Playing the Orchestra 2013/坂本龍一

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ごくごくたまにAmazonにも評を書く、たにぴ@もまゆきゅです。

わざわざ酷評をするなんて、お金でも貰わないとしたくないので、
ぼくは基本的にはしないです。
一応、これから聴くかもな人の参考になる方がいいので、
その辺も念頭に置きつつ、このアルバムのことも書いたんです。
Ryuichi Sakamoto Playing the Orchestra 2013。

実は教授の長くて多岐に渡り過ぎて滝になってる音楽史の中でも、
コンサートをまるごと、自分の短編ポップス楽曲だけで且つ、
それを管弦アレンジしたというのは、ありそうでない。
戦メリだとかの代表作を、幾つか大作に織り交ぜて演奏したことはありました。
"DISCODE"は、コンサートの時は"f"という名称で、
お馴染みの楽曲もオーケストラアレンジしました。
或いは、アカデミー賞を取ったばかりの頃のオーケストラ・コンサートは、
大竹伸郎さんのパッケージで出て、後に再発もされました。これも、ラストエンペラーの劇伴の他に、多少のサービスでヒット曲を。

ところが、このアルバムはそれを正面突破しているんです。
RotaPlays Rotaという傑作アルバムがあります。
映画音楽の巨匠ニーノ・ロータが、数多ある名作テーマ曲を、自ら指揮したオーケストラで再現する。
録音もいいし、本当にこれは素晴らしいアルバムなんです。
ロータ、ヘンリー・マンシーニ、ルグラン、モリコーネ、ジョン・バリー等々と、
映画のランクまで引き上げてしまうような音楽家は、
こういった作品を作っても、充分に評価される。
教授の場合は、Amazonでも皆恨みがあるかのように退屈だの新しくないのと大変ですが、
ぼくから見たら、「1996」のような作品とも違う独特の緩みがあって、
日本のオケにしか出来ない柔和な表情、麻薬的な陶酔感を味わえます。

わざわざAmazonにも評を書いたのは、何しろもっとニュートラルに聴かれて欲しい作品だから。
オーケストラのアレンジがマンネリという人もいるようですが、
ぼくはこのスタイルもレベルも聴いたことがない。
ノーマルな作品としても、先出のRota plays Rota を想わせる。
凛としたものがあります。
ちゃんとこいつも、ひとかどの音楽です。

しかし、多くの人が、同様の感想を持ったのも事実。
教授は、結構損してる…というか実は得故の損なんだと想うのですが。
結局、教授には期待するものが何しろ広範囲なんだ
B2も図鑑も未来派もそれぞれのファンの期待の幅が違うだろうし、
1996やBTTBの時期は、一瞬それが余技に見えたりもしたと想うけれど、
その中で何処が継続されていくかわからないし、
ぼくは基本的に、本人の自由だと想う。期待が違ったというのは、
ニーノ・ロータに期待するものと教授に期待するもののベクトルが違うということ。
レベルで語るのは、違うんだよね。
売れ行きには影響しちゃうだろうけど。

やはり教授はいい意味で孤独だね。
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by momayucue | 2014-03-03 16:47 | つれづれ | Comments(0)

モンキーマインド・ユー・キューブ・バンドのミュージックライフ。 こんな時代も音楽でしょう!


by momayucue
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