つれづれ

Bad As Me/トム・ウェイツ

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英語の苦手な、たにぴ@もまゆきゅです。

Tom Waitsがデビューしたのは、1973年だったか。
若いのに潰れた声で、巨大な都会の隅で、闇と倦怠に生きる人々を、
代表者として語るような音楽。
当時は、渋いとも想ったし、23〜4歳という年齢も、
充分に大人だと想った。
時代の成熟なのか、今も当時もそこは変わってなくて、
彼が特別なのか、或いはぼくの目線がかわったのか。
やれやれ。
その後、殆ど休業期間というものがなく、
とてもワーカホリックに見えない風貌聴こえない音楽なんだけど、
実際は違い、
俳優や、独特な演劇的コンサートでも、
常に何かをやっている。
彼の2014'3月時点で最新のオリジナル・アルバムを。

ずっと昔、エルヴィス・コステロとの対談で、
「私は打ち込みモノというのが大嫌いだったが、
やはり作る人次第だと想うようになった」
と言い、コステロの同意を得てました。
同意する程のこともない、そりゃそうだろうという話ですが、
トムが打ち込みを気に入るとは到底考えられないので、
少し意外な印象をもたらします。
でもこれを聴くと、多少の同期モノを使っていても不思議じゃない。
この人の音楽は、デビュー初期と現在では結構振幅も難解さも楽器の使い方も大きく変わってて、
アサイラム・レーベルを離れてからでは、オルタナ方向への振り幅は大きい。
当初の、ジャズを混ぜたフォーク的なサウンドから、
フォーク的な要素はアルバム数作で薄れていき、
ノスタルジックなジャズに変化し、
一方で、タイトなドラムが無いのにロックとしか呼べないものになったり。
そして、彼のファンの間でよく知られていて、また意見も分かれるところなのですが、
アイランドへ移籍した辺りから、
露骨にサウンドが変わる。
聴いたことがある人なら、
アルバム"Swordfishtrombones"で突然出現した、「ヤバさ」に気付いた筈。
ぼくが一番想い入れのある曲は、ファンにはあまり人気ないんだけど、
"Invitation To The Blues"と、3rdに入ってる初期のもの。和音の流れが美しいです。
でも、名作"Rain Dog"から聴き始めて遡っていったクチなので、
アヴァンギャルドにも初期にも全く違和感はないです。
初期は良かったみたいな言われ方、多いですけど。

初期のものは兎も角、アイランド期以降は全く誰にも似ていない。
一寸真似してもオリジナルが凄すぎて。
また、個性的なのはサウンド作りだけではなく、これも初期から一環しているものがある。
「喋り」です。
言葉を、ビートのツールとしても意味の伝播にしても使い倒してる。
Rapの遥か以前から。MC自体が既に楽器になっていて、
「あなたの管」とかの動画サイトで見かけるTV出演のシーンでは、
動きも軽快且つショーマンシップに溢れてる。
日本では、トムはきっとゾンビみたいに緩慢に動くと想ってる人が多いんじゃない?
んなこたないって。昔の target="_blank">タモリさんが、オリジナル曲やってるみたいなの。

ぼくは、あまり才能がない割には演劇的な演出を考えるのは好きで、
何度か、ライヴで一寸変わったことをしてきました。
今後どんな形で音楽を続けられるのか、まだよく解らない、判らないので、
考えても実践出来るかどうか、…でも、この方向性になら、
少しはアイデアが出せそうだ。
トム・ウェイツは来日したいらしい…というテキストを見たけど、
ほんとかどうか…。何しろ前出の裏付けとして、
「得意な楽器は、ボキャブラリー」
と嘯くくらいなので、
英語が余程通じるオーディエンスでないと、その愉しさを理解するのは困難だ。
勿論、おれもわかんないよぉ。
まあ、多少テクノロジーを取り入れつつのジャパニーズ・トムウェイツを目指したら、
このままギターがあまり弾けなくても何か代替案があるかも。

でも、書いてて苦しくなってくる。
ギターを弾かない人生なんて、考えてもみなかったからな…。
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by momayucue | 2014-03-21 16:58 | つれづれ | Comments(0)

モンキーマインド・ユー・キューブ・バンドのミュージックライフ。 こんな時代も音楽でしょう!


by momayucue
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