AOR,熱烈お勧め

AOR熱烈お薦め クインテセンス、ブー・カスペルズ・オルケステル

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QUINTESSENCE
クインテセンス

Bo Kaspers Orkester
ブー・カスペルズ・オルケステル


北欧。何かとAOR深掘りの話題になるゾーンです。
そのうち紹介しますけど、ノルウェーのOle Borud。スウェーデンのスムース・リユニオンや、ごく最近では、デヴィッド・フォスターの大プッシュで期待が高まる、"Dirty Loops"。基本的に西海岸と東海岸、つまりアメリカの大都会周辺をバックボーンとして、英国産のもの、ヨーロッパの近代都市のもの、ブラジル等にも飛び火したAORマニアの探索の旅。東南アジアのリゾート地周辺迄来ていたが、21世紀を迎えて数年前からは、北欧に、その萌芽が続々と。
彼等は、音楽性に加え、容姿や、若々しさと、新人枯渇状態が相まって、一寸期待され過ぎなくらいその筋に期待されてたでしょう。果たしてかつてのAORブームみたいなムーブメントを求めても仕方がないのに。案の定、大ブレイクには届かないけれど、ひとつの音楽としては、通の渇きを満たすに充分なミュージシャン達だ。
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新世代音楽界の黒船(って言葉が既にどうなのよ)と言われ警戒されまくっている、"Spotify"という、定額で全ての登録された音楽を聴けるサービスは、スウェーデン発。様々な利点と問題を需要供給双方に抱えつつも、今後ひとつの音楽市場になっていくことは間違いない。ABBAを生み出したかつての音楽輸出大国は、作品やミュージシャンだけでなく、音楽生活さえ輸出している。以前にも何処かに書いたけれど、北欧や東欧は、政治的な歴史や気候の寒さへの反動からか、POP文化の洗練速度が、まるで明治期の日本のよう。エキゾチックで、お洒落だ。ただそれらの音楽ライフスタイルは、やはり消耗品という意味合いが強いです。MUZAKというのもヨーロッパ発の言葉だけど、つまり作家的カタルシスや、購入して、手にするカタルシスは、あまりない。コ
レクター癖のある方はわかると想うのですが、音楽って音楽なんだから形も重さも手応えも不要なんだけど、消費行動には、オブジェクトをコレクトする側面が何処かでついて廻る。脳に電極を刺して可笑しくもないのに笑わされる猿や、映画マトリックスのような激烈バーチャル空間で満ち足りる人生ならいざ知らず、私達人類は、肉体のインターフェイスを、風や、移動や、コミュニケーションの度に求める。その延長なのか、手でそれに、触るんですよね。d0041508_23181179.jpg

AORを何故紹介してみたいのか、自分の動機がぼくはよく解っていないです。世間一般のAOR定義とずれていることも自覚してますし、Jazzや、他のものの方がフィットすることが多いです。ディ○ィッド・フォ○ターとかかなり苦手だし、その辺りの事情は、当blogでは何度もお話してます。しかしではなにゆえにAORを発掘してはお薦めしている?つまり、自分にとってのAORは、マインドがメロウでないと違うので、そのAORが広まれば
いいなあ、…と。そして、メロウとは、電脳じゃない。仮に電気的であったとしても。
北欧の、短い夏と適度な広さの都市環境が、一方で新たな音楽ライフスタイルに適応し、また一方で進み過ぎないで古い町並みを残している。米英の最先端に肉迫したり同等以上になったりするのもいいけれど、ただ洗練だけでゆっくりとジョギングし続け、時折りの愉しみの為に走ったりでも、いい。

クインテセンス Quintessenceはフィンランド、そしてブー・カスペルズ・オルケステルBo Kaspers Orkesterはスウェーデンのグループ。
どちらも、それぞれの国や周辺国では各個たる評価を経ている。Bo Kaspersなんてスウェーデン語で歌ってるのに、ノルウェーでもフィンランドでもちゃんと知られていて、どちらのバンドも実は内心微妙な国家間の関わりにメロウにフィットしている。なんかけったいな表現ですねー、ようはですね、音楽が、少しだけ国境を曖昧にしてくれてるんです。
今日このふたつのグループを敢えて選んでお薦めした理由は、
・AOR文脈のメインストリームからはまず語られない。
・メロウ路線、JAZZ語法の路線。
・米英のスター・プレイヤーに頼っていない。
・圏外では認知度が…。
あたりです。とりわけ北欧は、Jazzにはスターが育っているし、シーンも元気。だとしたら、下手ウマなんて育ってる隙間もない、当然のようにどちらのバンドも非常に洗練されていて、うまい。音楽にも馥郁がある。クインテセンスは実はスタジオ・ミュージシャン・バンドとさえ言えそうな歴史を持っていて、個々の活動や他のユニットの活動も実に多い。選抜隊だったのに、ここ日本に届いてくるような成功は、してないかな。残念だ。

付加情報を。Bo Kaspersのバンドは、かれこれ20年の歴史の中で、近年はかなりサウンドのイメージが変わってきています。元々彼は流行に目配せを怠らないタイプで、初期のぼくが推薦する時期においても、当時世界的に注目されていたキューバ音楽を薄く取り入れ、且つクラブ色もちゃんと。あくまで大人っぽく(噂ではその後結構ノイジーなカントリーになったとか)。Quintessenceは、リード・ヴォーカルのEmma Salokoskiという女性はじめ、全員がジャズ系のプレイヤーとしてあの狭い国で名を馳せている。個別に見たら地域内ではその活動の方が成功しているかも。実質もう解散しているのかな。

それでもたにふじが微かな熱をもってお薦めする以上、是非、アダルトに、聴いてもらいたいと願う訳です。カフェ系のほっこり音楽だと侮っていると、損します。なんだかんだ言っても市場が小さいスカンジナビア半島の音楽達。日本では触れるチャンスが少ないのなら、カジヒデキの推薦以外にも、耳を傾けて下さいませ。
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by momayucue | 2014-05-25 23:18 | AOR,熱烈お勧め | Comments(0)

モンキーマインド・ユー・キューブ・バンドのミュージックライフ。 こんな時代も音楽でしょう!


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