つれづれ

Shakin' The Ground / Ole Borud オーレ・ブールード

d0041508_1205835.jpg

業界で大好評のAOR熱烈お勧めマン、たにぴ@もまゆきゅです。

所謂パワーポップっぽいもの、エアプレイとかは、
自分の好みの問題もありまして、ぼくのAORとは棲み分けてたんですが、
どの道、TOTOにしろデヴィッド・フォスターにしろ、
ストライクなマニア達がほっとかない。
そんな訳で、数年前から世間で期待のAORの新星、Ole Borudさんは、
ぼくにとっては、色々な意味でAORには聴こえないのです。
でもまあそれはそれとして、話題になったこれを、機会があったら聴いてみてよみなさま。
テクニカルなアレンジ。ソウルフルな曲想。
スティーリー・ダンやらペイジスやらな引出し。
プリンスやスティーヴィーなこぶし。
それと、彼はノルウェーのミュージシャンなんだけど、
演奏は熱いのだが、ミキシングが、短めのゲートリバーブが功を奏して、
若々しさとメタリックな冷やかさを演出していて、
フレッシュなんです。
これ迄のフォロワーとは一味違う、新しい息吹を見せつけるんです。

ジャンルについて、否定的な意見をよく見かけます。
論争も、昔は沢山ありましたっけ。
「音楽には2種類しかない。いい音楽と悪い音楽だ」
ぼくが知っているのは、ビル・エヴァンスの言葉としてだけど、
誰でも言っていそうですよね。
じつはたにふじは、この言葉をやや否定的。
だって、ぼくにとってのいい音楽は、みんなにとっても必ず良いとは限らないし、
誰かが涙を流す音楽を、徹底的に不快なことだって、残念だけどある。
一方で、ジャンル。
これも全員が共通の認識を持つのは、非常に困難。
ジャンルに意味などはないという意見をよそに、何か見知らぬ音楽を捜す時には、
「今日はECMっぽいジャズがいいな」
とか想うわけでしょう。
曖昧であっても、必要なんじゃない?とぼくは想います。
これ迄聴いた中で一番凄いのは、
「スティーリー・ダンをAORと一緒にするな!」
という、憎さも可愛いさも余って100倍、な名言。
そしてこういう会話も、音楽ならではの愉しみ。

くどくどとOle Borudの周辺を廻りながらでしたが、
ぼくの気弱な印象論を。
彼の音楽は、洗練されていて渋くてうまいしカッコいいし、
ひっじょおーーーっに、好きですが、
ぼくの中でのAORとは違った。
でも、空気演奏や4or5聴くよりも、ぼくは好きだ。

こういった、古くない、恐らく古くならない音楽を知ると、
結構苦しい気持ちになる。
ぼくの出る幕なんてもうないな、と。
自分の年齢も、身体にも感性にも記憶力にも限界を突きつける。
名声も、大金も、いらないと想っていた。
望むのは、やりたい音楽をやれる環境と人脈と信用と、
程々の安定と、あとは静かな日々。
しかしどうも違うのかも知れないと、或る日何処かから声が降って来る。
燃えるような野心がないと、程々の成功だって得られない。
吐き気がする程の挑戦の日々が、その無我夢中が、前進させるのだ、と。

本当かどうか、ぼくにはまだよくわからない。
ただ、「天才」というのは、ある種の鈍感な現象の結実だという分析と、
それは、若さと無関係ではないことと。

ただ、音楽はどうしようもなく好きだし、しつこく取り憑いてくる。
オーレの音楽は、呪われていない。清々しい。
言い訳のない、真っ当な音楽だ。
[PR]
by momayucue | 2014-06-14 12:00 | つれづれ | Comments(0)

モンキーマインド・ユー・キューブ・バンドのミュージックライフ。 こんな時代も音楽でしょう!


by momayucue
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31