つれづれ

Urban Knights/アーバンナイツ

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憎さ余って可愛さ100倍の、たにぴ@もまゆきゅです。

このコピー↑を最初に使ったのは、「浮気なぼくら」の頃のYMOだったと想います。
普通は可愛さが余ってから100倍難くなっちゃうということだけど、
どうも認めたくなかったものを、一旦OKにすると怒涛になってしまうのは、
確かな気がします。
メロウな音楽は高校生の頃から大好きだったんだけど、
やっぱりコンサバティブなものは避けてました。
ある種の技術があれば、幾らでも大量生産出来そうな気がして、
しかもその技術って、音楽なら音楽の技術だから一般には知られてなくて、
こんな和音を使っておけば確実にそれになる、みたいなね。
フュージョンとかスムース・ジャズとかアダルト・コンテンポラリーとかの呼び方も、
やらしかったし。

アーバンナイツも、特にそう感じて敬遠してた。
モーリス・ホワイトがプロデュースというのもそうで(実はEW&Fも1枚も持ってない)。

確かに、作りが全体に安直で、だけどお金はかかってて、
メンバーが本気出して、これでプロデューサーがもう少しのめり込んでいたら、
かなりずしんと来るものになるのに、結局敬遠してたんです。
それをやっぱり買ってみようかと想ったのは、
ショップで手にしたら、ジャケットが良かったから。
どう?皆さまどうすか?ぼくはこのジャケット、カッコいいと想ったんだけど。

メンバーも、スタッフも、みな黒人。だけど、
ターゲットが明確で、プリンスみたいなロック的雰囲気はない。
徹底して甘ーいんです。
どの位ビジネスになったのかわからないけど、カネの臭いがしますねー。
コンサバティブですから。
で、ぼくの個人的な話。何故コンサバティブが受け入れられる体質になったか。
10代の頃、EW&Fのライヴ映像を観て、
あまりのオレは救世主だ的演出に、気持ち悪くなってからめっきりダメになったけ
ど、
いやこれは幾らなんでも本気じゃないな、と想い始めたんです。
一部には、あ、マイケルは本気で救世主たらんとしてるかもみたいなこともあったけど。
で、決定的なのは、クインシー・ジョーンズの音楽ロードマップです。
音楽業界すなわち、音楽出版、レコーディング芸術のビジネスとしての未来を、
自分だけでなく世界全体として構築する為の仕事が、
やっぱり知的でわきまえててシンプルで、「コンサバティブ」だったんです。
マイケルのプロデュース。MTV戦略。
"We Are The World"の総監督。
このままでは立ち消えになるビジネスを、
クインシーは、もう20年見通そうとした。
そこを理解出来た時に、ちゃんとしたものとただ安直なものとの間に、
ぼくの心のなかですっと線が引かれたんです。
難しいな…これで(自分にとっても)説明が合ってるのかどうか。
単にぼくが年齢のせいで丸くなったのかも。

ラムゼイ・ルイス、グローヴァー・ワシントン・Jr、ヴィクター・ベイリー、オマー・ハキムのウエザーリポートのリズム帯。
この編成に、都度都度ゲストが来る。
どう考えてもスーパーバンドだ。
リリースは1995年、音楽業界は、こと日本では空前の好景気だったけれど、
アメリカはどうだっただろう。
世界的に見て、アメリカはCDの標準化がかなり遅かった。
フランス、インド等でどんどんアナログ盤が消え、
日本もCDのセールスピークは、1997年と言われている。
CD標準化されたとしてもまだこの頃には、
音楽のデジタルコピー問題はそれ程語られていなかったけれど、
ひとつ言えるのは、日本の音楽景気は世界的に異常だった。
人口は兎も角、言語環境、値段、本来もっと小さな市場だった日本は、
やたら大金が動かせる世界でした。
値段が高い割にCDは製作コストがとても小さくて、利鞘も良かったらしいですぜ…。
国内需要が全世界の音楽産業のかなり大きな数字を握ってるということは、
つまりですね、英語圏のアルバムも勿論売れたでしょうけど、
日本語ローカルの音楽や、
言語に左右されにくいインストゥルメンタルを作ることに、期待が集まる。
これはぼくの記憶なんだけど、
コンピューターやMIDIの発達によって、ミュージシャンや楽器を演奏する立場の人は、
音楽制作を「マネジメント」するというところにシフトせざるを得なかった気がする。
打ち込みですね。サンプリングですね。波形編集ですね。
80年代、ジャパンマネーで海外レコーディングをガンガンやった頃、
L.A.の一流ミュージシャンを雇うのはスケジュールとギャラの問題だった筈。
ところが、活躍の場が極端に減ってきた。
フュージョンですら、ドラムマシンとオールMIDIの中でギターが鳴るようになり、
キーボード奏者は、否応なく同期モノに強くならないといけなかった。

Smooth Jazzなんて、一寸侮蔑的な言葉だと想うけど、
きっと演奏者は、プライドを賭けてたと想う。
ラムゼイ・ルイスがロック・スター並みの生活をしていたとは想えないけれど、
音には、ちゃんとかけるカネはかけてるぜという意志を感じるもの。
本気なんですよ。

今でも苦手なのもあるんです、ケニー爺さんとかね。
でももしかすると、大丈夫かな…とも想像する。
いや、買わないな、泥沼だし…。
グローヴァー・ワシントン・Jrのアルトには、嵌りつつあります。
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by momayucue | 2014-08-08 23:58 | つれづれ | Comments(0)

モンキーマインド・ユー・キューブ・バンドのミュージックライフ。 こんな時代も音楽でしょう!


by momayucue
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