つれづれ

CHATEAU BEACH RIVAGE/ラス・カンケル

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毎度お馴染み、ベースレスなドラムが苦手なたにぴ@もまゆきゅです。

「生ドラムの時は生ベースじゃなきゃ。シンセベースはヤだ〜〜〜〜っ」
と言い続けて早ン十年。
こんなものも出てたんですね。超ベテラン、Russ Kunkel。
本当にこれがソロ・アルバムという成り立ちなのか、
どこか不思議な佇まいの、Russ Kunkel名義のアルバム。
これが、凄く良くて、且つ意外。

ラス・カンケルと言えば、西海岸のセッション・ドラマーとして、
その手のサウンドでは、まあ殆どのミュージシャンと共演歴があるんじゃないかな。
どちらかというと、揺れるタイプのドラマーとしてぼくも評価してました。
勿論いい意味でです。しかしこのアルバムでは全く違う。
かつてラスが叩いた楽曲を
ジェイ・オリヴァーというキーボード奏者がインストルメンタルにし、
その「カラオケ」に乗って、ラスが、
文字通り主役としてドラムを叩くという趣向。
これが異常にいい。
ただヴォーカル曲をインストにしてるというだけでは、
結構淡泊でお手軽な音楽になりがちなのに、
工夫が行き届いたエスニック・スムース・ジャズになってて、
しかも、これにドラムが入る。実に素晴らしい。
キックと、スネアのジャストさに舌を巻く。しかもそれだけじゃなく、
音楽的なんです兎に角うさぎにつの。
このコンセプトだとベースがはいったら、
ドラムが歌ってることにはならなかったかも。
そういう意味でも凄い。

ただ、タイトルがわかんない。謎です。
"CHATEAU BEACH"なのか"RIVAGE"なのか。それとも、
"Russ Kunkel RIVAGE"というユニット名なのか。
わかんないねえ。
なんでそんなことを気にするかというと、
全然情報がないから推測なんだけど、これは、
ジャケットの雰囲気や音楽の主幹のあり方からして、
シャトービーチというリゾート地の
プロモーションの一環として製作された音楽なのではないかと想うんです。
エキゾチックで、ひたすら心地よくて、一方で、
このジャケットにしても何にしても、あまり手が込んでなくて。
でもそれにしては、音が全くゴージャスで手抜き無し。
ちゃちなスムース・ジャズとは違う。
聴けば聴く程違う。
ディヴィッド・T・ウォーカーのソロ・アルバムに匹敵してます自分の中では。
それで、このアルバムの生い立ちというか背景は、推測の域を出ない。気になるのよ。

もしもこれが、ドラマーのアルバムとしての機能を放棄していたら、
無害だけれどあまり価値のない、今イチなラウンジ・ミュージックになってた。
ラス・カンケルのドラムがあってこそ、この域に、粋に、意気に、なった。
いいドラマーは世の中に沢山いますが、
このオケの中で、ジャストなタイム感で歌える人は、意外に限られてる。
更に、原曲のオリジナル・ドラマーという敷居迄満たせる人となると、
故ジェフ・ポーカロか、スティーヴ・ガッドか、…、
要はこの世代じゃないといけない。

この音を前には、最早何も考えません。諦めました。
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by momayucue | 2014-11-04 23:27 | つれづれ | Comments(0)

モンキーマインド・ユー・キューブ・バンドのミュージックライフ。 こんな時代も音楽でしょう!


by momayucue
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