つれづれ

Wild Blue/アイリーン・アイヴァース

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かつてはフィドルという言葉を使ってた、たにぴ@もまゆきゅです。

フィドルって言う言葉は、あまり日本では耳馴染みがないですが、
ぶっちゃけバイオリンのことです。
バイオリンを、アメリカやアイルランドや、
その他世界のフォークソングの中で使うときには、
何故か突然呼び方が「フィドル」になります。
まあギターだって英語圏ではギター(たー、がアクセント上がる)ですし、
ブラジルでは、ヴィオロンと、
ギターよりも寧ろバイオリンかよ!みたいな呼び方をする。
とは言え、言語圏の違いよりも、音楽の違いで使い分けるというのは、
一寸怖いですよね。ぼくだけか…??
何となく特権的な感じが…ございません??

かくして、アメリカのブルーグラスや、アイルランドの場合は、フィドル。
では、寺井尚子さんは?
ジャン・リュック・ポンディは?
葉加瀬太郎なんかは、フィドルかバイオリンかかなり微妙でない??
金子飛鳥さんのソロパートなんて、ジェフベックみたいですが、
あれはどっち?
ぼくの感覚では、バイオリンと呼びたいんですが、
とりわけアメリカでは、クラシック以外みんなフィドルにしちゃうらしい。

内藤希花さんは、ばりばりのアイリッシュ・フィドルです。
城田じゅんじさんと出逢って以来、
徐々にブルーグラスを演奏するようになりましたが、
やはりクラシックとは一線を画してます。
Eileen Iversもそう。
しかも、アルバムを聴いてみると、
内藤稀花さんと金子飛鳥さんの中間な感じです。
フォークでもあり、アバンギャルドでもあり、…お国柄というか、根性がある。
更に彼女の場合は踊るからね。

と・こ・ろ・が!
彼女の出身地はニューヨーク。
両親が移民だったから、環境的にはアイリッシュの素地はあったけれど。
かの「リバーダンス」の首席フィドル奏者に抜擢。
一気にスターになった。
自らばりばりリバーダンスを踊り出した訳じゃないけど、
完全にダンス・ミュージックのプレイヤーな訳です。
この青いジャケットが、ケルトの様でも、
メタリックなようでも海の底のようでもある。美しい。

金原千恵子さんという、ストリングス・セクションのコンマスがいます。
…コンマスって言葉は今作りました。こんさーと・ますたー。
彼女は、リーダー作ではメジャーコードのハウスばかりやってて、
あからさまにダンス・ミュージックなんだけど、
あまり力強くない。
アイリーンの野蛮な演奏に比較出来るのは、
ごっついオヤジばかりになる。
ビールをしこたま飲んで酔っ払ったようなイメージ。でありながら、
ループも使ったり、一筋縄ではいかないな。

N.Y.に住んでた頃、サルサが嫌いだった。
それ以前はそうとう好きだったのに、
実際に現地でプエルトリカンに囲まれると、悪そうでさ。
更に、80年代後半、世界的に音楽が硬質に向かう中で、
サルサも、打ち込みでベーシック・トラックを作ったりして、
ぼくが聴いてたのと違って、とてもスクエアに感じた。

やがて、21世紀に入りそのトラックも有機的で独特の存在感を持ち、
アイリーンのアイリッシュにはちゃんとアイリッシュの香りがしている。
それが、いいことなのかどうか、ぼくは内心複雑なのだけど。
現実としてそうなっていくし、ぼくの耳だって、
適応し、求めるものが変化し、貪欲で鈍感になったり敏感になったりする。



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by momayucue | 2014-12-15 22:43 | つれづれ | Comments(0)

モンキーマインド・ユー・キューブ・バンドのミュージックライフ。 こんな時代も音楽でしょう!


by momayucue
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