つれづれ

Conversation Peace/スティーヴィー・ワンダー

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ふと、想いました。
えーと、まず、たにぴ@もまゆきゅです。

Stevie Wonderって、身長が184cmとWikiに書かれてました。
そうなんだ。しかも横幅もかなりだから、凄い存在感。

あらゆる文化やアートで、
60年代から70年代辺りである程度使い切ったという論調があります。
ぼくは、そう想うこともあるし、
「60年代だって50年代で終わったって言ってたんじゃない?」
と考えることもあるんです。つまり、
いつも同じってことですね。

ただ、個人史になると寿命やら境遇やらも加わるので、
また話が変わる。
Stevie自身が自身をどう想っているかは、70年代も現代も、彼しか知らない。
ただ、85年頃、ぼくがJAZZ理論を勉強していた頃には、
コンサートに明け暮れて難聴になっているとか、
大統領選に出馬するとか、
要するにピークを過ぎた人扱いの噂話が増えてました。
ぼくは70年代の彼をオンタイムで知らないので、
ある意味もう外野。
ただ、コンサートは随分行きました。N.Y.のマジソン・スクエア・ガーデンでも観た。
ホーンセクションがシンセサイザーになったりはあったものの、
音像は決定的には変わらない。
ただ、音が、小さかった。爆音コンサートじゃなかった。
そして東京でも何度も観たけれど、ほんとに、毎回毎回が凄かった。
演奏と、声のコントロールと、ステージから放射される物語が、
ひたすら巧くて醸造されてるのにフレッシュで、本当に感動的でした。

当blogでは、タモリさんのAORに続いて、スティーヴィー論が検索で人気のようです。
そんなに目新しいこともなく、情報量も少ないのに不思議ですが、事実そうみたいです。
ぼくはと言えば、最近になってまた聴き返してるところ。

このアルバムについては、
「バックトラックとヴォーカルが、離れている」
という不思議な印象があります。
乖離していて良くないということではなく、
やや平面的なオケ。考えたら当然。だってさ、
殆どが電子化されたバーチャルな音場環境で作られているのだとしたら、
奥行があったり距離があったりがそもそも概念としてない。
あるとしてもそれは、バーチャルから始まってくのが自然でしょう。

音の立体感という謎について、突然開眼したことがあります。
音は、流れるでしょう。波だから。
実は、映像も、視点も含めて静止していたら、立体であることに意味はない。
差異がそれを強く感じさせるんです。
オリヴァー・サックスという脳科学の特異例を扱っている医師の本を読んでいて、
そうか、と膝を打った。
片方の聴覚に障害を持ってしまったり、
音に実態のない雑音が混ざってしまったりした音楽家が、
音楽的感動を取り戻す例に、
無意識に首をゆっくりと動かしてその差異で立体感を理解するという一節がありました。
いや、これは両耳でも、視覚でも、波のように押し寄せるものでなく、
授受双方が完全に静止しているとしたら、…。
立体とか奥行きとかは、無いことになるのでは。
自分で勝手に考えたことなので、合ってるかどうか解らないんだけど、
立体感も平面の情報の範囲にしか伝わらないのでは、
と考えたんです。
例えば素晴らしくイマジネイティブな絵画の範囲でなら、みたいな。

映画だって何でも3Dにすればいいってもんじゃない。
ましてや音を基本的な知覚ソースとするスティーヴィーなら、
立体であるかないかは、普通以上に重要な筈。
その結果、トラックとリードというのを大きくふたつに分けて、
且つ、ヴォーカルが非常に前にせり出るようにも、
敢えてしないことで、こたえを出した。

そんな背景があり、音像についてスティーヴィーが特異な感性を持っているので、
1995年の時点で、このキャンバスに描く絵のベストを模索した結果なのでは。

このアルバムでの音楽的特徴に、ループするメロディーがあげられます。
楽器が増えて徐々に盛り上がるとか、展開の仕方よりも、
ループが目立っている。時代的には当然だけれど、
それでも、そこに乗っかる彼の4小節は強靭なもので、
沢山のR&Bレジェンドがうまくやろうとして失速したように、stevieが見えなくなったりはしないのです。
どうかな…世間的には。ぼくはこれ凄い好きなんです。






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by momayucue | 2015-07-06 00:38 | つれづれ | Comments(0)

モンキーマインド・ユー・キューブ・バンドのミュージックライフ。 こんな時代も音楽でしょう!


by momayucue
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