つれづれ

16 titres chansons d'auteurs michel legrand/ミシェル・ルグラン

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「風のささやき」コレクターの、たにぴ@もまゆきゅです。

以前にも書いたし、しょっちゅう人にも話してるのですが、
ぼくは、ルグランのこの曲に、トラウマに近い関心を持っています。
これだけネットが広範囲の情報をカバーし、
何でもかんでも載っている、検索に引っかかるのに、
今でも、やってみたけどヒットしないことが。
もしかして、あれは記憶違いなのかな…。

(多分)小林薫が、ずっと逢っていない友人から手紙を貰う。
「最近、書を、はじめました」
で始まる手紙には、その友人が
ずっと秘かに気にしていたことが書かれてる。
遠い昔に小林薫に借りたレコードについて。
実はそのレコードに収められている、ルグラン作曲の「風のささやき」に、
うっかり傷をつけてしまったのを、黙っていたことを気にやんでた。
小林薫は、ずっと聴いていなかったアルバムを取り出して、
聴いてみる。途中で、プチッ、…と。
「…そうか…」
怒ったりするでもなく、寧ろ懐かしく、切なく、彼は友人を想い出し、
ウイスキーを飲む。

ほんとかな。ほんとに観たのかなこのCM.
ルグランの曲なのは間違いない。そしてその演奏のテンポや、
重層的なアレンジや、当時英語か仏語か解らなかった甘い発音。
これがとても素晴らしかった。
男声なのか、女声なのかも一寸定かでないんだけど、
オリジナルは英語だった。
映画「華麗なる賭け」のテーマ曲なのでそれは正しいんだけど、
オリジナルはその幻のCM曲と違う気がして仕方がないんです。
で、色んなテイクを集める終わりのない旅が始まるわけ。

今の処一番しっくりくるのが、
まだCD黎明期に見つけたフランス編集のこのベスト盤です。
恐らくルグラン本人が、仏語で歌ってると想われる。
流麗さはまさにこれ!って感じなんだけど、
ぼくの中の幻には、速度っていうか、不思議なスピード感があるんです。
それを何とか自分の曲に再現したいとずっと想ってるんだけど、
それぞれの自曲はちゃんと着地してるのに、
「あの感じ」の再現は出来てない。
メロディーが16分音符で刻まれて、
アレンジに微妙に3連符らしきものが入って、
メロディーの性急さを、遅らせる。
ドラムとかベースが引っ張るのではなくて、
音楽の中に、波がたゆたうんです。

その後、このトラウマに幾つかが引っかかってきました。
Invitation To The Blues/Tom Waits.
リボンの騎士/冨田勲
So in Love/Morton Gouldの演奏による、.コール・ポーターの名曲。
ベタですが白鳥の湖/チャイコフスキーなんてのもあり。
そうだ、忘れちゃいけないアラン・ドロンが歌うバージョンもあったっけ。

主旋律やカウンターの跳ねや、逆にそれらを最小限のシンコペーションに抑え、
楽器の様々な関係性で揺らす。
何度でも挑戦したくなる、ぼくの重要な、且つ永遠のイデア。
ルグランのみがその到達点かというと、必ずしもそうではないんだけど、
トラウマですから、何しろ。



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by momayucue | 2015-08-30 16:27 | つれづれ | Comments(0)

モンキーマインド・ユー・キューブ・バンドのミュージックライフ。 こんな時代も音楽でしょう!


by momayucue
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