猫背を直したい、たにぴ@もまゆきゅです。
屈折してるんです。
1981年、このアルバムは、前年復帰を果たしたマイルスが、世界をツアーした結果。
同じ曲、というかモチーフが複数のテイクで収まっていて、
しかも相当編集がされているのだけれど、
ごついですどこもかしこも。
兎に角、かっこいい。
ぼくもいい加減長いこと音楽と関わってるけれど、
なんでなのか不思議に想う時があります。
特に圧倒的な才能があるわけでも、ないじゃん。
幼少期より学んだアベレージが、…ないし。
成功体験も、たいしてないもん。
音楽やってるとモテるとも想えない。
ただね、音楽とか映画とか、よくデートのツールって言われるでしょ。
コンサートに一緒に行くとか。
でも、スポーツ等と比べてやや草食カテゴリーになるそれらも、
実は深い趣味としては男性的なもんです。
女の子は、そんなダサい男にずっと付き合ってる暇はない。
だから、音楽とかの「カッコいい」は、男目線であることが多いです。
モテません。
で、それでもヒモとしてやってける程に音楽ジゴロのMiles Davisは、
そのカッコよさで、男も女もなぎ倒してきた。
レインボーだろうがLGBTだろうが、マイルスには惚れる。
なのに本人のあの残酷さときたら…。
ぼくは、残酷になりたいんです。
逡巡なく変わり身を果たし、
過去を、栄光だろうが女だろうがカネだろうがあっさりと捨て、
アルバムタイトルなんて誰かにつけさせて、
「オレは知らねえよ、CBSかテオがつけたんだろう…?」
と濁声で言って、詮索させるなんて演出も無し。
誰かが、ぼくの音楽をズタズタに切り刻んで作品をまとめるなんて、
ぼくには耐えられるだろうか。
でもきっと、それが必要な時もある。
それがつまり残酷さだ。
ヤリ逃げってことだ。ライヴで音楽をやって、何も想い入れないで去る。