つれづれ

TECHNODELIC/イエロー・マジック・オーケストラ

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ニュー・ミュージックもニューエイジもよく理解してない、たにぴ@もまゆきゅです。

テクノって、テクノだというだけでいいとは到底想えない。
テクノであることは基本寧ろ苦手で、
音楽として、そういった流行に一線を画していて、
ちゃんと作曲されてヴォイシングされて、
音楽としてスタイルを活かしきっているかどうかがぼくにとっては重要。

多分、音色だけで他には要らないという人も、
TR-808のドラム以外は飾りだという人もいると想うし、
いても当然だけど、
ぼくはそう感じる曲はたまぁーにしかない。たまぁーにあるけど。

何度もすみませんこのアルバムの、"Light in the Darkness"という教授の曲が抜きんでて好きです。
細野さんのベースも凄い。ここ迄凄い細野さんもあまりないよね。
どちらかというとグルーヴっぽい人なのに、ここでは、
濱瀬元彦さんばりの手数と目立ちっぷり。

しかし、今世紀に入ってから、アンビエント・ミュージックという概念が大きく変わりました。
サティなどの「家具の音楽」が、
提唱者(だと想う)のブライアン・イーノの発想の根幹だと想うんだけど、
エレクトロニカ登場によって、
「未来的な音色で、未来風な音楽を演奏する」という単純な図式が変わりました。
音色の持つ世界観が、作曲を凌駕したり、
或いはクリエイターが音色の配列だけで作曲をしたり、
最早2次元の紙で伝達する情報がゼロになった音楽が、今や席捲しています。
テクノ・ポップ黎明期、テクノロジーよりも音楽が重要だったぼくも、
今、特定のジャンルの音楽では、音色の纏う意志がタフなのを強く感じる。

ぼくの個人的な体験からすると、
80年代辺りは、メロディーや効果音を演奏する為に、シンセサイザー他を使っていた。
しかし今は、特定のメロディーを演奏する事から目的が拡張している。
音自体をひとつの体験として捉えている。
例えば、
クラフトワークやYMOの頃は、
音色とメロディーの特色が、ノリと一体となって届いていた。
ここからメロディーやハーモニーをどんどん取り除いていく背景は、
恐らくファンクでしょう。そして、
音色に対する感性や、テクノロジーが熟した或る日、
メロディーを弾かなくなる。

「モジュレーション等で音を加工し過ぎると、視力に影響が出る」
細野さんが、YMOの散開後に言っていた。
真偽や検証の程はわからないけれど、当時と今とでは音の精製度が全く違います。
モジュレーションも、ノイズも、粒子が細かく、イイ音になってます。
東宝の特撮とMarvelのVFXでは、そうとう動きが違うでしょう。
で、映像の驚きが違うかと言うと、ぼくはもうそうでもない。
CGへの驚きは、ロン・ハワード監督の「アポロ13」で既に醒めていた。
一方で、特撮モノが好きという季節も終わってる。
どんなものにも、玉石が混合している。

テクノロジーは、エネルギー問題から見ても大歓迎です。
大電力が必要ないものに。また平行で、安全で枯れない電力の共有に。
それらには、意志と連携とテクノロジーが必須。
Yellow Magic Orchestraの超名作、「テクノデリック」は、
音楽テクノロジーの変化と作家性が揃った記念碑的なディスクです。
まるでカセットのような音質が、果たして意図的なのかどうか迄はぼくにはわからない。
でも構わない。寧ろ今続々と生まれている新世代のテクノ・ミュージックに、
これだけのものが幾つあるだろうか。




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Commented by よしてる at 2015-12-11 20:39 x
テクノロジーの発展と制約が作品に「いい塩梅」で作用している、ほんとに「記念碑的」な作品ですよね。「Taiso」のサンプリングとか。
Commented by momayucue at 2015-12-12 23:22
よしてるさま。
塩梅って言葉、この3人にすごくあってますね!
by momayucue | 2015-12-02 22:30 | つれづれ | Comments(2)

モンキーマインド・ユー・キューブ・バンドのミュージックライフ。 こんな時代も音楽でしょう!


by momayucue
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