つれづれ

Lust/レイ・ハラカミ

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Roland SC-55Proを使いこなせなかった、たにぴ@もまゆきゅです。

2011年という年に、震災ではなく脳出血で急死した、
レイ・ハラカミさん。
彼のアルバムのシステムは、MIDIシーケンサーを、RolandのSC-88Proに繋ぎ、
多分、それだけで音楽制作をしていた。
音源としてこのシンセサイザーを使っていたということは、
あのモジュールのラインアウトから、
音をアナログ出力して作ってたことになります。
諸説あるようですが、ディレイなどのエフェクトや、定位を動かした演奏は、
出力が左右2チャンネルしかない以上、
個別にレコーディングして、mixでかけるか、
「音源自体を左右に振りながら、ディレイ部分も打ち込んでく」
というコントロールになるわけ。

あ、もうひとつ。
この通称ハチプロを、複数台用意する。

ぼくは、MIDI接続の構築が苦手なんです。
多少は出来るし、やれば出来るんだろうけれど。
QY70から現在はQY100で製作をしているのは、
なんつってもやはり、移動中でも何処でも、
何もシステムを構築しなくても取り掛かれるからです。
QY100もそうですが、ハチプロもそんなにハイファイな音質じゃない。
だけど、それを見据えての製作をしていけばいいんです。
ぼくはQY70をまさしく使い倒したし、だから、
ハラカミさんがどういう風に機材を使い倒したかも、少し気持ちがわかる。

シンセサイザーって、それぞれに音の個性があって、
実は、YAMAHAにはROLANDの音は出せないんです。
勿論メーカーの意地もあるだろうけど、キャラクターが明確にある。
ROLANDのふわふわ感、KORGのゴリゴリ感。プロフェットのピョーン感。

で、ハラカミさんのアルバムは、矢野さんとのヤノカミ等のことはblogにも書いてましたが、
これは、「強欲」というなかなか物騒なタイトル。
しかし選んでいる音色はいつも通りの、彼らしいもの。
3連符に16beatをじわじわと絡めていく進め方も、
ほぼひとつの音色だけ(のふりをしている)のアルペジオによる曲も、
ローファイ感も、泣かせる。じーんとくる。

サンプリングを使わないのは、
DJがターンテーブルで充分に攻めてる音楽をやってたのに、
権利の問題とかが顕在して、いまひとつ不自由になったからなのだそうです。
そこでDAWに一切近づかずに、MIDIに向かうのが面白いね。
ぼくはMIDIだけにこだわるつもりもなくて、
今ある環境を自分の楽器にするのと、何よりも、
使い倒す、自分の血肉にするのが好きなんですよね。
多分ハラカミさんも、大きなこだわりよりも、
ハチプロを使い倒したって世界と勝負出来ると想ってたんじゃないかと想います。
新しいイクイップメントじゃなくても、
まだ新しいものが眠ってる。

生演奏も含めて、ぼくも、製作を続けてくよ。
来年も命を絶たれない限り。


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by momayucue | 2015-12-31 03:32 | つれづれ | Comments(0)

モンキーマインド・ユー・キューブ・バンドのミュージックライフ。 こんな時代も音楽でしょう!


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