つれづれ

武満徹 音楽創造への旅/立花隆 まとめ

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もうすでに、購入後でまだこれから取り組むって時に書いてたのですが、
漸く、この大著を読破ってきました。
ぜえぜえ…。

以前にも紹介した通り、これは、もともとは「文学界」という雑誌に連載されたインタビューをもとにしています。

前半、というか、武満生前の分が、音楽家武満の誕生と社会背景と、群像。

武満さんの、戦争体験と、その中で聴くことになった、シャンソン。
若い頃からの結核、晩年の、膠原病と癌。
現代音楽としての、居心地の悪さ。
反戦。反体制。反骨。それと、違和感への忠誠。

この、違和感への忠誠というのが、調性への挑戦にも、邦楽器への取り組みにも、
音響含めての映画音楽制作にも、色濃く影響している。
というよりも、それこそが武満徹という人物を構築していたらと言ってもいい。
軍国少年でありながら、シャンソンを聴いて、これはいったいなんなんだ、と打ちのめされるわけでしょう。
そこから、オンタイムで音楽を追って行き、作り始めるものだから、
古典クラシックや、ポップスに向かうのが後からになっている。
それも恐らく、彼の作品が地球に生まれたことに大きく貢献しているでしょう。

そして、連載中に武満さんが亡くなった後半は、ほぼインタビュー集の羅列だけれど、それはある程度、「当時の息吹」を過ぎた辺りなので、何とか間に合ったのかも知れない。

ギターの編曲や作曲作品のコメント。
「このパートは、イエペス先生はこうでないといけないと言ってるとか、硬直してるんだよね。
自分でギターを使って、弾けるかどうか確かめながら書いたよ」
など、印象的で、ぼく個人にとっても長年謎だったことが解明されたのも嬉しかった。

立花隆さんの、想い入れもたっぷりなあとがき。
写真の個所は、最高にかっこいい。是非、書店で手に取ってみるか、いっそ買って読んで下さい。

僭越ながら、若くないぼくも残りの音楽制作に対して、襟を正しました。


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by momayucue | 2016-03-20 17:37 | つれづれ | Comments(0)

モンキーマインド・ユー・キューブ・バンドのミュージックライフ。 こんな時代も音楽でしょう!


by momayucue
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