つれづれ

Gate Of Dreams/クラウス・オガーマン

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立ち直ろうともがく、たにぴ@もまゆきゅです。

体調が年々何か起こって、
否応無く、何か作品を残したいと焦りつつも捗らず、
無駄に悩んだり踏ん切りがつかなったりして。

アレンジというプロセスに、非常に興味があります。
ギル・エヴァンスについて触れた時、Claus Ogarmanと比較したことがありました。
ギルが、ブルー・ノートの直観的な操作をミュージシャンに託す冒険的アレンジに対し、
オガーマンは、ストリングスを主戦場としていたので、
対位法を大胆に上下させるという、優雅なザ・編曲。
60~70年代Bossa Nova作品の主だったものは、大概彼のストリングス・アレンジでした。
あれも、これも、そうあんなものも(リンク先参照)、オガーマンでした。
しかし、彼がリーダー・アルバムを作ることはとても稀で、
しかも2枚が、殆ど故Michael Breckerのサックスをフロントに迎えた双頭アルバム。
尋常でない格調を湛えた、"CityScape"は、タイトルも手伝ってもはや音響実験のよう。
しかもマイケルのソロが気合い入り過ぎだから、音楽に死相が漂ってる。
(実際当時の彼の体調は、演奏家生命をかけざるを得ない状態だったらしい)
それらと比較すると、1976年にリリースされたこのアルバムは、
科学的ということはなく、寧ろ、溌剌としたスポーティーな音楽。
イージー・リスニングでもエキサイトさせてやろうぜ、という気概が漲ってます。
"Caprice"の盛り上がり、サイコー。

70年代後半、ぼくは音楽にかなり傾倒していた。
ピアノ習ったとかも無かったから、音楽の専門的なことは何も知らずに、
例えばアドリブというものの存在も、その根拠も知らなかった。
だから、全部楽譜に書いてあるのを演奏家がなぞってるんだと想ってた。
音楽というと、ヴォーカルがあってバンドがいて、という形態しか想像出来ないのに、
TVのドラマで流れてるインストに憧れて、どう呼んでいいか解らず、
「演奏音楽」とか、「ドラマの音楽」とか勝手に言って、
「ああいうのが作りたい!」
とか言って、一生懸命音符を全部書いたスコアを作ってみたりしてた。
演奏して貰えるあてもないのに。書き方も想像だからテキトー。
やがて、高校の友達に、アドリブというものを仄めかされる劇的瞬間が来る。
「○○の××って曲は、ギターのこの辺の斜めを使うんだよ」
?????
え"!

JAZZも、ロックも、そうじゃない音楽も、どうやらアドリブというものがあるらしい。
コードネームに添ってソロを取ったり、バッキングをしたりするんだ!
そう言えばぼくもやってたじゃん!
てなわけで、ぼくは周回遅れも遅れに遅れて、
ジャズロックとかクロスオーバーとかフュージョンとかのインストゥルメンタルも知る。
自分が知らないだけで、世には高中とか香津美とかいて、ジェフ・ベックもインストやってる。

全体を作り上げるミュージシャンが、ぼくのヒーローになった。

既に実績あり過ぎなClaus Ogarman先生、最初のリーダー作のこれからして、
ジョージ・ベンソンやサンボーンやブレッカーや、ジョー・サンプルが、使い倒されてる。
しかし当時から作家嗜好で聴いていたぼくは、
ソリストが凄いからと言う理由で、
楽曲やコンセプトが詰まんない音楽は聴きたくなかった。
よくあるハコものっぽい曲とアレンジで、突然何か憑依したみたいなソロとか、
別に有難くないんです、ぼくにとっては。
それだったら、阿部薫の完全サックスソロとかみたいに、邪魔が入らない方がいい。

肉体的に限界を感じつつあるたにふじとしては、
アンサンブルや、曲そのものや、コンセプトに一番ぐっと来るお年頃。
いいよオガーマンさん。









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by momayucue | 2016-06-09 23:04 | つれづれ | Comments(0)

モンキーマインド・ユー・キューブ・バンドのミュージックライフ。 こんな時代も音楽でしょう!


by momayucue
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