つれづれ

4 ELEMENTOS/ナナ・バスコンセロス

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叩けば埃の出る、脛に傷持つ、たにぴ@もまゆきゅです。

ぼくがNana Vasconcelosから貰った音楽の宝物は、
2016/3/9の突然の訃報によって、傷になってしまいました。
何と言うか、流行りの言葉でいうと、…ナナロスになったんです。
来日を、しかもエグベルト・ジスモンチとのデュオという、
非常にナナのパフォーマンスを受け止め易いセッションで控えていて、
(ジスモンチには悪いけど)それが絶たれた時の心の空洞は、喩えようもなかった。

「4つの要素・成分」という意味になるのかな、このアルバムのタイトル。
様々な自然音や、声や、いつも通りの彼の彼らしいプレイと、
オーケストラや、その他様々な編成あり。
楽しいし、美しい。心躍る。
ぼくは彼の大ファンなんだけど、彼の細密なディスコグラフィーは知らない。
というか、わからない。膨大過ぎて。
しかも、2016年の今でも、彼のファーストソロアルバムはCD化されたことがないんです。
セッション迄追いかけ始めたら、それこそスティーヴ・ガッド並かも。
それも何と言うか、どんなスタイルの音楽にも、
自分のカラーのまま飛び込み、必ずいい効果を残せるプレイヤー。
ある時期のPat Methenyにとっては、
「そのつもりではなかったのに、参加してもらったら
"共作"と呼ぶに足る素晴らしいものだった」
と言わしめた程。

それでも、それでもまだ、彼の本領は、ライヴにある。
例えばビル・エヴァンスからジェフ・ベック迄、
最良の演奏はライヴにあり、と語られます。
しかし、ナナの場合は、観客の体験はアルバムの増幅とかもっと強力とか、
そう言った比較とは違うんです。
そうか、こんな体験があったのか、というもの。
語り尽くせない。
語り尽くせないし、言葉が空中で停止して、悲しみにくれてしまう。

誰かぼくの他に、ナナを体験した人がいたら、
一緒に、それぞれの場で、或いは共に、伝承しましょう。




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by momayucue | 2016-07-02 15:27 | つれづれ | Comments(0)

モンキーマインド・ユー・キューブ・バンドのミュージックライフ。 こんな時代も音楽でしょう!


by momayucue
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