小理屈「いやカタいのなんの」

果たして良い音楽とは(遂に袋小路な話題へ突入か?)

アマチュアとして音楽をやっている人、プロでもかつかつな人、セレブな人、自分の中の何かを殺して音楽を生業にしている人、唯我独尊でも音楽を生業にしている人……。音楽をやっている人にも、様々な立ち位置があります。
大手レーベルの看板ミュージシャンともなると、その担う役割、スタッフ含めチームのプロ意識、そのショーマンシップには本当に頭が下がります。一糸乱れぬシンクロした動き、音響、照明、演出。声量。演奏テクニック。
時々、そのステージの中央に立つスターに想いを馳せてみます。彼等彼女等は、ピアノひとつで小さなライブスポットのお客さんを前に歌った時、何が起こるだろう。

ある日のライブハウス。楽屋ではシンディローパーの話題で持ち切りでした。その番組で、若手女性演歌歌手と連れ立ってトウキョー観光をした彼女は、ライブスポットに飛び入りし、Time after time を静かに、激しく歌った。そしてその場に運良く居合わせた人々は、そのパフォーマンスに心を揺すぶられ、場所を変えて私達の楽屋で、その話題を、いささか興奮気味に語る人達にも伝播してきた。やっぱりシンディは本物だった。またその番組の中で、同行した演歌歌手は、彼女に「赤とんぼ」をフルコーラス歌って聴かせた。どうやらその歌もホントに素晴らしかったらしく、シンディは、涙を浮かべながら聞き入ったそうです。つくづく、見逃したのが残念!
音楽には、おいそれと手の届かない秘密がある。表現(あまり好きな言葉じゃないけど)や、アートにも、同様な秘密がある。

人前に立って音楽を演奏する、或いは作品として値付けをし、買ってもらう。ぼくもやってるこの円環を実現するのは、ビジネス的な戦略だろうか、天才性だろうか、職人的な誠実さだろうか。
どうしたら、今日初めて聴いてくれた人が、もう一度聴きに来てくれるんだろう。これは、動員が少ないプロアマ自称他称音楽家の大きな悩みです。そう、音楽の質、とばかりは言えないやっかいさが、動員という抽象的な怪物にはつきまとうんです。
ある時期、とても小さな、ノルマのないライブバーで、3年くらいかけてようやっとナンバー1になったことがありました。自分独りで、全身とギターと小道具と、アイデアを駆使して、兎に角お客さんに楽しんでもらおう。音楽には好みがあるし、ぼくの地味な作品は、ヘビメタファンには眠い以下だし、それでも何とか楽しんでもらいたい。かなり頑張りましたよそれは。プレッシャーでぼろぼろなるくらい。
そうこうするうちに、武蔵屋さんのCD製作の話が持ち上がりました。お蔭様でこの作品は、随分多くの人に受け入れてもらえましたが、ある日、ライブの途中でそのCDを流してみたら、その日はやけに売れちゃった、なんてことがあり、嬉しいような悲しいような微妙な気持ちになりました。コンサートが良かった、と言ってCDを買ってくれた人が、あの曲はライブの速度が良かった、CDは遅すぎた、と言われたり、やはりライブとレコーディングは別物だな、と想います。
そして、やがて自分も疲れてしまい、勿論お客さんも減っちゃう時が来たんです。
本人の持つ時の勢いや、時代の要求や、また戦略など、実に様々な波があって、普遍であるはずのアートにも流行りすたりがおこる。解らない。だめなものはダメ?そうだろうか。5万人のスタジアムでこそ真価を発揮する人、ライブハウスなら無敵の人、レコーディングされたものは最高だって人。それら全てを制する人。音楽をやっていく上で解らないことはどっさりあるけれど、多くの人は、どんな音楽を聴いているんだろ
う。どんな音楽を、何度も聴いているんだろう。解らない。当たり前か、ぼくは独りで大勢ではないし、ぼくの繰り返し聴く音楽、は大勢が繰り返し聴く音楽と重なるときも重ならないときもある。
良い音楽とは?繰り返し聴きたい音楽とは?
もっともっと大勢の人に聴いて貰える音楽を、もまゆきゅは目指したい。
何故人前に出るのか。その理由はもしかすると、ただの出たがりだからかも知れないけど、だったらなおさら、良い音楽を、心を揺さぶる音楽をやりたい。
勿論工夫もします。お金を払って来てくれるお客さんに、少しでも何か持って帰ってもらえるように。音楽だけが全て、とはなかなか言えないけど、胸を打つ音楽を。
ぜひみなさんコンサートに来て下さい。

てなわけで、同時に、どんなコンサートが良かった、なんて情報も募集中なのです(^^;

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Commented by てなわけで自分でコメント at 2005-12-24 01:21 x
小田和正の「クリスマスの約束」シリーズ。コンサートとしては案外普通かも知れないけど、テレビで放送する音楽番組としては、かなり良いと想います。
by momayucue | 2005-12-09 01:09 | 小理屈「いやカタいのなんの」 | Comments(1)

モンキーマインド・ユー・キューブ・バンドのミュージックライフ。 こんな時代も音楽でしょう!


by momayucue
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