つれづれ

ベスト・オブ・パイドパイパー・デイズ

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滅多にコンピレーション盤やベスト盤に手を出さない、たにぴ@もまゆきゅです。

だいたいオリジナル盤にあたります。
ごくたまぁに、ベスト盤を買うのですが、その時も、
おなじミュージシャンのもの、例えば、
"musicarium"とか、つまり、
誰かのヒット曲集。しかも殆どそれもオリジナル盤を既にあたってたりします。
だから、こういう、誰かのチョイス盤みたいなのはまず買わない。
AORライターの金澤寿和さんが出してるものでも、
本は買うけどCDはオリジナル盤に行きます。
今回、これを買ったのがどれだけ珍しいか。
物凄く選曲がいい。コンセプトもとても生々しくていい。
レアさとズバリ度のバランスもいい。
山下達郎のサンデー・ソングブックで、70年代迄のニューヨーク特集とかやったみたいだ。
このキラキラした曲達は、呆れる程素敵。
同時に、当然ながら、時代を感じる。

革命と、恋と、苛立ちと、ロックンロールと、葛藤。
今の若い人達もそんなものの中でもがきながら、新しい息吹を生もうとしてるのだろうか。
最近はヒット曲というものがそもそも世の中にないので、ぼくにはわからない。
大人数で華麗なダンスをする男性グループは、実はいい大人だ。
更に大人数でキュートにダンスをする女性グループには、大人の策士がいる。
産業だとも金儲けだとも言わないけれど、
そこにはぼくは、革命も、ロックンロールも、葛藤も、感じない。
ぼく自身が彼等大人よりも老いていて、
ネクラに恋と苛立ちとを抱えながら、
革命とロックンロールと葛藤を眼にして、立ち尽くしてると言うのに。

そんなものは要らないのかも知れない。

ぼくがN.Y.に滞在したのは、
1986'8/20から1987'2/13の半年。
地下鉄には落書き。
一寸間違ったら危険な通りがあり、薬物とコールガールが溢れる通りがあり、
混沌としてて、それもまた愉しかった。
やらなかったよ勿論。でもそこにある混沌が愉しかった。

伝説化しているレコード・ショップ、パイドパイパー・ハウスは、
長門芳郎さんという日本のポップスの恩人みたいな人が商ってたお店。
マイケル・ジャクソンやマドンナよりもVanDyke Parksが何倍も売れたとか。
お店に来たお客さんに、店内の音楽を聴かせるのは、
ひとつの勝負だったのが凄い。
「今から5枚売るぞ…」
という宣言するジョン・キューザックの映画を想い出す。

文字通り惜しまれつつ閉店したけれど、
長門さんご自身は現在でも、日本のポップス世界を見守り、牽引し、
マジックを信じてる。
先日、期間限定で渋谷タワーレコードでオープンしているので、
念願叶ってお邪魔した際、写真のようにコンピ盤にサインを頂けた。
"believe in magic!"これは、比喩でも何でもない。
可能を不可能にしてしまうのも、不可能を可能にしちゃうのも、
その秘密は、魔法を、起こり得るものと知るその範囲を拡張していくことからだ。
色んな言い方があるんだけどね、ぼくは、
或る出来事が「魔法」とか「奇跡」とか「神秘」とかそういうものかどうかは、
容易には信じない。でも、
魔法も奇跡も神秘も幽霊も妖怪も超能力も集団的無意識もリンミンメイの歌もソングマスターも呪(まじな)いも、
あると信じてるし、モノや、心や、音楽に、「宿る」ものだと想ってる。
メロディが何かを考えてるか?違う。メロディは、メロディの対象に、宿るんだ。
ぼくらや、あなたに。

ぼくは、ヒット曲というのを出してみたい。
CDが売れる時代じゃない。ヒットっていう定義が昔とは違う。
でも、ヒット曲というものを味わえる時代がいいなと想う。












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by momayucue | 2016-09-08 00:28 | つれづれ | Comments(0)

モンキーマインド・ユー・キューブ・バンドのミュージックライフ。 こんな時代も音楽でしょう!


by momayucue
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