線の細い、たにぴ@もまゆきゅです。
楽器の音も、自分の声も、キャラも、作品も、
全てにおいて、線が細いです。
実は身体も華奢です。身長は低いほうじゃないけど、吹けばよろよろと飛ぶ。
とりわけギターの音が小さいのには、随分とバンマスの檄が。
ピックを使えとか、ピックアップを付けろとか、注文が来るんです。
それらにも消極的ですが、兎に角うさぎにつの、
自分のプレイに強い音を出したくない気持ちがあるんです。
勿論それは、弱みと表裏一体であり、マイナーと表裏一体なんだけれど。
このアルバムでBrandon Rossは、自らのナイーヴなヴォーカルを半分の曲で披露している。
ギターをはじめとした弦楽器も、喩えようもなくデリケート。
ザ・つま弾く、という感じです。
もう、否応なくひとつひとつの音が実体感を持っている。
そして、本人も言ってたけど、売れそうもないよなあ…。でも嵌ったら最高なのに。
出来るならTom Waitsとかと演奏して欲しいな。
繊細だけどそのくらいの頑固さがあるし、何しろセンスがいい。
"PUPPET"での彼は殆どシンガーソングライターだけど、
彼はジャズのギター奏者で、だからインストもいいんです。
ポップとは言えないが、感動的で、美しい。