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プリンスの死を正面から語る年末

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2016年4月、プリンスが殉職しました。殉職というのは、仕事が原因で死ぬことです。本当かどうかわかりませんが漏れ伝わっているところでは、彼はスタジオで50時間を越えた音楽制作を続け、寝食も忘れていた、そして、創作よりも肉体が燃え尽きて死亡した。私もその説を支持しています。ありそうなことだ、と。根拠はないけどね。

リアルなホラー映画の金字塔のひとつ「羊たちの沈黙」では、主人公のクラリス・スターリングはダーティーな犯罪現場や男性社会の中で、可憐に且つ怯まず闘う。FBIのエレベーターに乗り込むシーンで、実際には161センチとそう小さい訳でもないジョディ・フォスター演じるクラリスは、マッチョな男達に囲まれとても小さく見えます。当然監督のジョナサン・デミによる演出です。プリンスは、なんと160cm。あのエレベーターに乗ったら更に小さかった。しかしご存知でしょうが彼の髪型はかなり盛ってるし、靴も高い。コンプレックスと言えるかどうかわからないけれど、なめられたくはなかったんでしょうね。

西寺郷太さんの「プリンス論」によると、We are the worldに彼は参加する筈だった。ギリギリ迄交渉され結局叶わなかった非公式の理由は、
「別室で、別撮りが条件」
だったが、彼の為にプロジェクトがその条件を飲むわけにはいかなかったのだそうです。よって、キャンセルされた。当時のこのテのセッションはおのおのが個別に収録することがけっこうあったし、We are the worldの元祖とも発端とも本家とも言える、Do they know its Christmas?では、別室で収録してるケースもありました。We are the worldでもそんなシーンがありますが、基本的に同じスタジオにいてやってる上でのことです。レイ・チャールズなどは完全ソロですが、プリンスを理由もなしにそれやったら、浮くでしょうしね。困ったものだ。

あまりコラボレーションを好まない性格。楽器はおろか何でもかんでも自分でやってしまう。単純な音色だけのループ曲や、シンフォニックなロックや、それなりに多様な作品があるけれど、私の知る限りではアコースティックな曲は…ない。MTVでアンプラグドとかやってますが、あるべき姿としてアコギものをレコーディングはしてない。多分だけど。

強烈なダンス・パフォーマンス。マイケルとも、ジェイムス・ブラウンとも違う唯一無二のダンスだった。得意の開脚ジャンプは或る日怪我で出来なくなり、そのイメージを払拭せざるを得なくなったけれど、音楽は一貫してファンキー。彼は、自分のやるべきことを完全に知っていた。

そして、譲らなかったんです。

もしも妥協してWe are the worldにも参加していたら…。まあ誰も損はしなかったでしょうね。プロジェクトがより大きくなるだけです。あの中では悪目立ちも出来ないし、彼自身のイメージには貢献したでしょうし。けれど実現しなかった。では何故私がそこに今更こだわるかと言うと…。

もしもPrinceという人物がもっと妥協出来る人物だったら…。そんなこと誰も望まない?でもね、あんなにワーカホリックにならなかったかも知れない。つまり、
「疲れた、休もう…」
と言ってレコーディングを中断し眠れたかも知れない。
もう若いわけじゃないのだから、長く、ゆっくりと創作していく年齢なのだから、ぷっつりと寿命を終えてしまうことはなかったかも知れない。

プリンスよ。
死んじゃだめだよ。いかないでよ。


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by momayucue | 2016-12-28 20:03 | 未分類 | Comments(0)

モンキーマインド・ユー・キューブ・バンドのミュージックライフ。 こんな時代も音楽でしょう!


by momayucue
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