高いところが苦手な、たにぴ@もまゆきゅです。
どのくらい苦手かと言うと、
向かいのビルの屋上とかで誰かが立ってたりするのを見ると、
もうお尻がむずむずして、
下手するとやめてくれぇ~っと叫ぶくらい。
自分のことじゃなくても怖いのです。
さて、知ってる人はみんな知ってる、
おそらく知ってる人限定なら100%知ってるであろう、
とり・みきさんの超傑作ボンクラ漫画、「愛のさかあがり」。
ぼくは初の単行本化の際に買ったので、
B5で、しかもト書きやらボーナス漫画も満載。
その後文庫サイズになったときは、
あとがきは書かれたけど、ト書きは取っ払われたはず。
プレイボー…、もとい、平凡パンチ連載時は見てなかったので、
単行本で「天の巻」が出て「地の巻」が出て、
終わりだと想ってたんです。
そしたら、その後「無用の巻」が出て、びっくりした。
でねでね、このマンガは色々と先駆的で、
自分が取材したり体験したことをエッセイマンガにしたのは、かなり早かった。
所謂ギョーカイ人達を誰も知らないのにクローズアップして面白がるとか、
(その後ギョーカイ君物語とかがどっかから出てきたので、とりさんはあっさりやめた)
当時出てきたばかりでやや社会的にダサイものに蓋的な扱いをされた「オタク」を、
肯定的にも客観的に捉えてたり。
まあその、兎に角うさぎにつの、面白かったんですよ。
中でも群を抜いてたのが、
「オジギビト」と言う、工事現場での注意喚起キャラポスターの収集と、
イタイ話。
かの赤瀬川源平さんが「超芸術トマソン」なる考現学をやって話題になりましたが、
オジギビトもその系統。
しかも、このトマソンの装丁写真、見ましたみなさま?
やばいでしょこれ!え、銭湯の煙突かなんかに登って、ててて手を伸ばして、
しかも、つっつっ、爪先立ちをして、写真撮ってますよ。
レンズをハッキリと見て。
あんた飛べるのかい…。お尻がむずむずする(伏線回収)。
つまりね、「愛のさかあがり」は、
考現学的なギャグと、高いとこ怖い的な共感オモシロを開拓した貴重な一歩だったわけ。
「イタイ話」はね、爪剥がれたとか目薬と間違えてアロンアルファとか、
…、想像するのも痛いエピソードを、まあよったよった。
ん?よったよった?何それ?
先日のライヴには、このさがあがりスターと言うか主要登場人物のタキタカンセイさんが観に来て下さり、
あまつさえもまゆきゅ旧作CDを買って下さり、
しかもですね、
「近作は持ってるな…」
と呟いてた。わお、Amazonで買ってくれてた?わおっ!!!
そんなこんなで、たにふじ持参の「愛のさかあがり」に、
タキタさんのイラスト付きサインを戴いて、舞い上がったたにふじでした。