友達募集中の、たにぴ@もまゆきゅです。
人気あるFacebookの人とか、羨ましい。
ぼくなんてやめた方がいいかもなと想います。
しかし、David langのこのアルバムでの曲のタイトルなんて見たら、
いやあここ迄やんないと本物の嫌われ者にはなれねーなーと。
NAXOSという現代クラシックのレーベルから出てるこいつは、
ピアスってアルバムタイトルだけど、
写真のとおり、舌にピアスをあけてる。
悪趣味ジャケットはダテじゃない。
汚い言葉をしかも装飾なくごろっと投げ出してるから、
本当に嫌~な感じがする。
肝心の音楽は、毒々しいまま音楽的に洗練されているものもあり、
あらら…と想う程美しい響きのピアノ曲もあり…。
「露悪」という言葉があるでしょう。
褒め言葉に使う人はあまりいないけれど、
意図的に露悪趣味な人はいる。
他人のセンスを試し、不快に感じる人に向かってセンスがないとか何とか。
これって、無限ループです。
だってさ、多くの人にウケたら露悪を肥大化させるかというと、
案外そうでもなくて、守りに入ったりして。
でも逆に、ウケなかったらそれだけ本人はトンガったつもり。
ここで、この想定をひっくり返して、
まず、ウケたときに益々露悪にしていったらどうなるか。
ひとつは、どっかで大衆に見限られる。それは「ウケなかった」ループ側に行く。
もうひとつは、大衆が益々露悪に追随していく。どこかで危険水域を超える。
さて、ウケなかった時のパターン。
自分のセンスを信じて、自分のTPOで露悪を続ける。
または、やさぐれて露悪をアンプリファイしてしまう。
または、軌道修正してあたりさわりない表現になる。
何だかわかんなくなってきた。
では整理しましょう(何で?ま、いっか)
露悪
Aウケた─┬─守りに入る──保守的
└─益々露悪─┬─飽きられる(ここでBに)
└─大衆もついていく(何処かでトランプ現象に)
Bウケない─┬─自分を信じて続ける─┬─いつかブレイク(ここでAに)
│ └─そのまま(ここでCに)
├─やさぐれ露悪─┬─全然ダメ(ここでCに)
│ └─超露悪がウケる(一気にトランプ現象に)
└─Cあたりさわりない(無いも同然)
なんだかなあ…。これって、別にアートでも笑いでもすべからく表現てこと?
ぼくの中には明らかに皮肉屋もアンチテーゼもあるんです。
でも、露悪って、通じない相手やTPOって絶対あって、
その時に取るべき態度はひとつ、「謝る」だけ。
他の人に通じたとしても、通じない相手に届いてしまったんだから。
カート・コバーンは、
「ゲイ差別や、性差別や、人種差別をする人間に頼みがある。
コンサートに来るな。
アルバムも買わないでくれ」
と言い切った。ラディカルとはこういうものだ。
カート・コバーンは自分に正直であろうとしたけれど、
人間というのは、どの瞬間も神の前の様に振る舞える訳じゃない。
だからいつだって、ちょっと不穏当な事をやらかしてしまう。
怒りや、時には冗談の為に。
こんなことを長々と書いたら、
もしかすると David Langにすんごい期待しちゃうかな。
大丈夫、普通にかっこいいです。ちゃんとかっこいいです。
露悪に身構えることはない。