つれづれ

JEFF/ジェフ・ベック

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最近エレキギターのソロを取ることが増えた、たにぴ@もまゆきゅです。

コンサートでは相変わらず、
基本アコギ1本で、コードとリズムと時にはソロを引き受ける。
もともとリードギター志向がなくて、
複雑なバッキングとか、或いはアコギだけで全体を管理出来る音楽から入って、
…、作曲が愉しかったんですね。
それに、高校生になるともう周りはみんなハードロックとかやってて、
巧い奴がいっくらでもいたんです。
でも、或る日、Jeff Beckのインストを聴いて、
レッドブーツという曲しか聴けない病が発症した。
凡そ3か月ちょっと、
他の音楽に、かつらを被せたマネキンみたいな違和感を覚えて、
受け付けなくなったんです。
ギタリストとしてのジェフの凄さも含めて、
演奏を通じて彼が引き受けてる音楽像にぼくは惹かれた。
だから、このギターを弾きたいというのと一寸違って、
「こここここの音楽を作りたいっ!」
というものでした。今でも、彼の表現力の凄さにも変化にも、舌を巻く。

もともとヤードバーズからジェフ・ベック・グループへの流れは、
イギリスのヴォーカルナンバーを演奏する花形ギタリストの定席でした。
ギターリフをベースとユニゾンで弾いて、ヴォーカルがあって、
いざソロになったら客を煽る煽る…、というアレです。
ところが、ふと気付いたら Brow by Brow ですよ。インストですよ。
本人は、
「エリックが白人のブルースをやってて、ジミがギタートリオを極めてて、
ペイジがハードロックのプログレッシブな完成形を作ってて、
皆お前はこっち来るなって感じだった。模索してたんだ」
なんてインタビューで言ってます。
で、ジョン・マクラフリンやらJAZZのスタイルに感化され、
新しいインストのスタイルに身を投じた。

Brow by Brow のプロデューサーは、ビートルズのジョージ・マーティン。
弦もリズムアレンジも、豊潤だし、レコーディング技術も成熟している。
次作が、ぼくの打ちのめされたRed Bootsから始まるWIRED。今でもぼくはテンション上げる時によくこの曲を練習する。
ジェフ本人も今迄最も良き共演者と名を挙げる、キーボードのヤン・ハマーが、
このアルバムの最大の貢献者(Red Bootsはマックス・ミドルトンだけどね)。
ドラム叩いたり、ロック・スピリットに溢れた楽曲を提供したけれど、
まあなんつってもキーボードでベンダーやらを使い倒して体得したソロ・プレイは、
ギターと互角かそれ以上にロックだった。
There and Backも曲が皆良くて、しかも新しくて、
ギターが全く前向き過ぎた。いやあ凄かったな。
この辺り迄で、もうJeff Beckと言えばロック・インストという印象が定着したでしょう。

以降、一寸端折り気味になってごめんね。彼が着手した音楽は、
アーサー・ベイカーと組んだ当時なりのヒップホップ、
ロカビリー回帰した企画モノ、ハンドメイドでヘビーなインストトリオ、など。
そしていよいよ、ハウスに突入します。
ハウスの語法を通過したJEFFの無双ぶりは、Flash時の迷いとは全く別物。
彼はきっと、
「テクノロジーは、完全にオレを吹っ切ってくれた」
と感じたに違いありません。
マヌ・カッチェのドラム、ピノ・パラディーノのベースに乗って泳ぐギターも、
あらゆるDAWを経た楽曲と違和感を起こすことがない。
速弾きとか、高度な、とかじゃないんだよねもう。凄いとしか言いようがない。

"JEFF"というタイトルのこのアルバム。
何しろBeckとかが幅効かせてますからねー、冗談じゃねえよ、と。オレだ、と。
内容はもう極まった。
Pro Toolsで何をしても崩れないトーンコントロール。
この頃のライヴを聴いても、音楽の雰囲気が妙にDIYっぽくなったりしません。
アルバムの音と落差が無い、ただ緊張感があがる。
理想じゃん。

えーと、ちょっとうわずってますね、わたくし。
握手会のファンみたいになっちゃってる。

前々からしつこく言ってますが、ぼくは、極端に楽曲主義なんです。
演奏が全てを超えるなんてほぼ信じてません。
超一流のプレイヤーがStand By Meを演奏したところで、
歌詞の深みがないと聴くに堪えないに決まってる。

ただ独り、Jeff Beckだけが演奏で、このクソ頑固なたにふじをも圧倒する。
まあそんなこと言ったって、このアルバムは、曲最高なんすけどね。

最近のジェフは、ひたすら荒ぶってたブリティッシュロック黎明期と違い、
ぼくが感じてる特徴として、女性ミュージシャンを起用するようになり、
更には社会に対しても文句をたれる姿勢を示してる。
大人になったもんだ。
自分の世代が世間に噛み付きまくってチャンスをものしてきたように、
今チャンスを得るべき人々に対し、そうだよな、と言っているようでさえある。

とは言え、ダメなひひじじいになっただけかもねー。
ぼくがそうなってるように。へへへ。













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by momayucue | 2017-08-05 09:43 | つれづれ | Comments(0)

モンキーマインド・ユー・キューブ・バンドのミュージックライフ。 こんな時代も音楽でしょう!


by momayucue
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