つれづれ

I'm Easy/キース・キャラダイン

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スリー・フィンガーは得意な、たにぴ@もまゆきゅです。

中学生の頃、スリーフィンガーの楽譜を初めて見て、
なんだこれ?こんなんであの音になるの?と訝りながら音を拾い、
演奏に慣れてきたら、ああホントにスリーフィンガーだわと想った。
そうか、あの忙しいフレーズはこういう風に出来てたのか…。
で、その拍の置き方やノリ方は当時マスターして、
かなり自信あります。
なーのーにぃー、自分の曲では滅多に使わないんです。
今となってはあまりスリー・フィンガーの曲が好きではなくて。

さて本日のお題。
Keith Carradineは、勿論あの俳優のキース・キャラダインです。
マリアの恋人」という映画で、ナスターシャ・キンスキーにあんなことをしやがった、ぼくの敵。
その映画でもナンパな歌手役でギター弾いて歌ってましたが、
どうやらほんとに本人ギターうまいみたいで、
しかもソングライターでもあって、
1976年にはこんなアルバムが出てる。
流暢なスリー・フィンガーに絶妙なバッキングがついて、
フォークから随分と垢抜けてます。
ましてや、他の曲も素敵で、これ傑作ですよ。
多分日本でしか、多分今しか買えないんだろうな。
Amazonではあまりの人気にリイシュー直後の現在はすぐ欠品。
再入荷…されるかなあ。

ただ、不思議なのは、歌詞がとても四畳半フォーク的で、
自分の内面で起こっていることをくどくどと語る。

タイトル曲は、ロバート・アルトマン監督の映画で本人によって歌われ、
なんとアカデミー主題歌賞を取ってます。
アルトマンは、複数のエピソードが別々に進行し、最終的にひとつの団円を迎えるという、
所謂グランドホテル形式の代名詞のような人。
これ迄も様々な俳優やミュージシャンがその形式に一枚噛んできました。
ぱっと考え付くのは、個々のエピソードが何処かで有機的に繋がるという構成ならば、
そのパーツの機能は、個人的なものが中心になるだろうな、ということ。
全体のストーリーをはじめから共有しているのなら、
社会性の強い人も必要だけど、
アルトマンの場合は、その四畳半フォーク的な内省が紡がれることで、
ひとつの、観客にしか見渡せない世界が出来上がる仕掛けが持ち味なんです。
これ、高等技術感がありますよね。やってやったぜ!みたいな。

ふと考えると、ぼくらミュージシャンがアルバムを作る時って、
実は、楽曲のただの寄せ集めってことはなくて、
歌詞にも、メロディーやアレンジにも、その要素がある。
ただ曲を時間分並べるだけよりは、何か仕掛けることが多いんですね。
日常的な風景の連なりから、輪廻的宇宙だったり、ひとりの人間の孤独だったり。
または、R&Bクラシックにマイナー要素を、とかサウンド面のアプローチも。
一方映画だと、芯がないと物語が成立しにくいので、
ムードを統一しておくことが普通。
音楽だと、SFとナンパと友情をひとつのアルバムに落とし込むことが出来る。
しかし映画って、ジョンウィックにポケモンが入ってきたら、…。
それ、オムニバスですよね。
音楽ははじめからオムニバスの宿命がある。

…、あら、そうだっけ?
長~い曲だったら、例えば1曲が19分とかだったら、そうもいかなくない?
ポップスって、また、アルバムって、不思議なカルマを背負ってる。
配信主流になりつつある中では、アルバムってどうなってるんだろう。
配信に手を出すのを躊躇しているたにふじとしては、
キース・キャラダインの詩も曲もフォーキーなアルバムを聴きながら、
ボブ・ディランは、井上陽水は、
どんな風にアルバム時代を始めたのかな…と想う訳です。












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by momayucue | 2017-10-01 00:26 | つれづれ | Comments(0)

モンキーマインド・ユー・キューブ・バンドのミュージックライフ。 こんな時代も音楽でしょう!


by momayucue
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