まずは謝辞を。
最初に、
「blogでやっているトークを生でやって、
投げ銭形式で誰でも気軽に聴けるようなのをやってみたら?」
と提案してくれた友人のIさんに。
キルスティン・ダンスト似の彼女は、当日も会場に来てくれました。
次に、
「スケジュール空いてんのヤなんだよ。トークイベントやってよ」
と背中を押してくれた、マッシュレコードの牟田さんに。
そして、
ひっそりと身軽にやろうと想ってたのに、気付いたらすっかり前のめりになって、
告知やら何やら、
あげくには急遽のカヴァーで歌ってくれたバンマスゆーこさんにも。
コメントを寄せてくれて、
ネットのトラブルがなかったら途中でPC検索して
ジャケットなど表示したかったのですが、
援護射撃をしてくれた、Mr.AORライターの金澤寿和さんに。
それから誰よりも、
演奏するなら兎も角、こんな素人の喋りに集まって下さった皆さんに、
盛大な山盛りの感謝を送ります。
ありがとうございました。
♪
書いた通り、最初は自分の体調がじわじわと悪化してるのもあって、
あまり重装備にならないトークイベントなら出来るかも、と想ってました。
内容の、ストーリー部分にはそれなりに自信もあったけど、
不慣れなヤツが人前で喋ってショーが成立するのか、不安で不安で。
準備にどんどん気合いというか焦りが滲んでました。
あげくには、やっぱ2曲だけ演奏しよう、と。
結果、雨の中、修理のあがったばかりの楽器と、
膨大なCDを持っていくことになってた。
いつものライヴよりも荷物が多い…。
前週迄は良かった天気も、最近は雨続きの低温続き。
続々と、行けなくてごめん!のメッセージが来るのはいつもの通りデス。
(余談ですが、数年前に、「行けないけれど頑張って」は要らない論争がありましたが、
ぼくは、勿論来れないのはがっかりするけれど、連絡貰えることは嬉しいです。
いつかチャンスがあったら期待に応えたいと想うから)
ステージ上でおにぎりを食べながら、客入りBGMをかけ始めました。
オーナーの牟田さんは、大丈夫、俺がいるじゃない!と高笑い。
そう、その時点では、誰もお客さんいなかったんです。
2名、来てくださいました。では、と、恐る恐る始めました。
「撮影、録音は、堅く、『お願い』いたします」
などなど、いつものギャグでスタート。
最初はAORの一般的定義と何故ウケなくなったのかなんて話を冗談交えて。
そのうちに、少しずついらして下さいました、
○○名のお客さま。もう神様!!!!
♪
ある程度曲を紹介し、いよいよメインの話。
ポップミュージックに前途は洋洋としていて、意外なところから、
グロス課金の世界や、YouTubeから、新たなスターが登場してる。
本当に斬新なものも、まだあるのに、何故日本でCD売れるのはAORばかりなのか。
それは、CDで従属してる傾向があるマーケットに対して、
新しい音楽を追う立場のライターが、サボってるから。
訳や解説をつけて、媒体を出す動きが無いと、
外国語に歴史的に弱い日本で浸透する筈がない。
それをやるのがライターの仕事なんだ。
AORのライターは、マニアがいるからそれを続けている。だから新たなファンが生まれる。
たにふじは、AOR世代とチャンス・ザ・ラッパーを繋ぐ十字路に立って、
もまゆきゅや、blogで、遠くから、ミリ単位で音楽を刺激してくよ。
かなりめんどくさい話になってったんですが、
見ると、お客さんが熱心に頷いてくれて、
ああ、やってもよかったんだ、と実感しました。
感激してもう少しで立憲民主党に投票を呼び掛けるところだった(まじ)。
その後、2曲ほど。
ゆーこさんの歌詞解説のあとで、
・Just the two of us
・We are all alone
ド定盤過ぎて却ってなかなか出来ない曲も、
歌詞の不思議を想いながら、聴いて頂きました。
それにしても喋ること1時間10分!
未体験ゾーン!
マッシュの牟田さんには、
「いやあ、カネの取れる立派なトークだったよ」
と笑顔で言ってもらえた。
これも感無量だった。
♪
さて、当日はPCの環境が悪くて、
検索して表示しようと想ってたことが出来ませんでした。
なので、金澤さんから貰ってたお勧めリストの中から、
とっときの1枚をここで紹介いたします。
Steve Hiett。邦題は「渚にて」というタイトルがついてます。
この人は、まさか金澤さんから名前があがるとは意外でした。
アルバムは、"Down On The Road By The Beach"。
彼は現在ではカメラマンとして名を成してるけど、
このアルバムで、モンド感たっぷりの常夏ギターを弾きながら、歌ってます。
曲はずばりAORとはかけ離れた、徹底的チルアウト・サウンド。
で、バックでサポートしてるのが、白井良明、岡田徹ほかムーン・ライダーズ人脈です。
これがAOR再発のシリーズにさりげなく入ってるのが、
金澤さんの野心の素敵さなんだよな。
次回のライヴも、トークイベントも、情報徐々に公開していきます。
これからも頑張るので、宜しくお願いいたします。