小理屈「いやカタいのなんの」

Live Dialy 2006' 06/17〜 番外編

いつもならLive Dialyは「小理屈」のカテゴリじゃないんですが、一寸番外ってことで。
以前、もまゆきゅのフリーペーパー”dab”に、私のコンサート観とでも言ったテキストを載せてもらったことがありました。その時私は、ローリー・アンダーソン、ドン・チェリー&ナナ・バスコンセロス、エイドリアン・レッグと言った人達に感化されたこと、今後もまゆきゅを始めるにあたっての方向性は……、という様なことを書きました。

簡単にまとめると、ステージに立って音楽を演奏するというとき、一般的には「うまい演奏をする」べきなのだが、私はそれとはかなり違う、徹底的に民主的で、アイデアさえ継承すれば誰でもとって代われる、特殊性、才能、努力をシステムとして必要としないものにしたかったのです。がしかし、もまゆきゅをやるにあたって、それを元に戻しました。つまり、リーダーシップを持って一段高いステージに上がり、他人に披露するだけの技術とセンスを誇れる、いっぱしのバンドとしてやる。まあ、普通のバンドになります、ということですね。

むしろ、前者の「誰でも出来る」の方が大変。これは実際、毎回アイデアを練るのが凄いプレッシャーで、面白くないといけない、難しい技術を使ってはいけない、敷居があってはいけない、しかし一応通も唸らせとく、ではどうすれば、という難関のノルマ3重苦でした。冒頭に述べた3組は、いずれも素晴らしい音楽家達です。ただ私が掴まえたかったコンサートは、誰もが永ちゃんやプリンスみたいにきめられる訳でもないけど、謙虚な先行者として、例えばカラオケみたいに、多少の自己満足を得る権利、あるでしょう。でもねー、カラオケじゃあんまりじゃないですか。私のイメージは、「祭典」に近いのかな、祭囃子の最新型を演出出来ないか、と想ったんです。民主的で、勝ち負けのないもの。やっぱり幻想、だったかな。有り得ない、とは想いたくないのですが。

話を戻して、コンサート。「データベース音楽論」で、私も盛んにライブを拠り所としています。コンサートの臨場感は、電子化された音楽コンテンツではまだまだ再現出来ない。果たして永遠にかどうかは、近頃断定しにくくなっています。しかし仮にiPodが3D対応になり、軽量化された眼鏡とイヤフォンで意識毎コンサート空間へ、或いはSF映画の空間へ飛べる時代になったとして、脳にどんなことが起こるでしょう。当然200年前には録音なんてものは無くて、西洋音楽は楽譜のみをツールにして情報伝達をしていた。200年が2千年でもいいですが遡れば遡る程、音楽をするということは、生演奏をする、と同義となります。演奏する、演奏を聴く、という儀式は、現代の最先端技術が最後に肉薄出来るかどうかの行為だったのです。そしてもしかすると、哲学的にはそれは不可能という結論になるのかも。バーチャルリアリティとしての完璧なコンサート空間は、バーチャルであるという公開情報を抱えたまま、コンサートの肉体性を超えられるかどうか。宮台真治の様な学者なら、イエス、もう既に起こっている、というかも。しかし私は、そうは言わないし、コンテンツとしてもまだ先だと想うし、バーチャルであるというハンディを脳は克服しないと想っています。むしろコンテンツをエフェクトして、「有り得ない」ものを作る方が、作り手にとっては遥かに重要です。

コンサートの先導を持ち回りで体験し、しかも共有する、というシステムが出来たらいいなぁ。最初に私が目差したそのものです。これはもう消去方的に、どんな技術も再現不可能でしょう。しかし一方で、専門の演奏家、音楽家の足元は揺らぎます。80年代半ばに、幾つかの音楽ジャンルで同時多発的にサンプリングが登場し、レコーディングの現場では、ドラムス等は風前の灯、組合を作ろう、という話迄出た程です。今日ではかなり棲み分けも音楽家の耳も進化して、機械で充分、なんてひとことで済ますことはなくなりましたが、そこからひとつ、教訓を得られます。生身の技術とテクノロジーのデッドヒートは続くけど、ヒトがパフォーマンスしている、ヒトを感じられる、或いは、コンテンツの中に「自分を感じられる」か否かを証明し続ける為に、人は演奏を続けるでしょう。誰もが善良なヒーローに、ヒロインになれるのも素敵。一方でプロによる素晴らしい演奏も大事です。もまゆきゅもまさにそれを目差しています。音楽の電子化以前の、空気をも超えた自分の生身を振るわせる快感に、誰もが立ち帰る為。

なんかこれじゃ爆音バンドみたいだな、ちと違うよなー、もまゆきゅは。

2006.6.17.(土)
恒例無料ライブ!@スターバックス八千代フルルガーデン店
会場リンク先はこちら
おかげさまで、ご好評につきすっかり定期開催にさせていただいております。
スターバックスでの無料ライブです。
詳細は未定ですが、過去2回はいずれも30分を2stとたっぷりお届け致しました。
今回も乞うご期待。

2006.6.25.(日)
100万人のキャンドルナイト賛同イベント
「100人のともしびの村」@武蔵屋勝田台店
武蔵屋「キャンドルナイトと朗読の夕べ」リンク先
夏至と冬至のシーズンになると行われている全国的イベントに便乗(笑)
若手陶芸家垣野勝司作製のお家型キャンドルシェード(写真参照)を
購入した「ともしびの村の住人」が集まって、一つ一つの家に灯を点します。
ついでに朗読してみたり、ついでに歌ってみたり...
さて我々は何をしましょうかねえ。
未購入の方も勿論入場OK。在庫があれば、当日購入も出来ます。
ゲストはきものエッセイストの、きくちいまさん。

2006年7月7日(金)
場所 神田イゾルデ
イゾルデリンク先
ちょっと先ですが、ぜひスケジュールに入れてやって下さいっ。
CHARGE 2,000円(1DRINK付)
OPEN 18:30
1ST 19:00(AG.たにぴ&VOかんどり)
2ST 19:50(AG.たにぴ、B.ATTA、VO.かんどり)
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Commented by かんどり at 2006-06-18 17:50 x
スタバライブ終了致しました。
ご来場の皆様、励ましを下さった皆様、スタバフルルガーデン八千代店の皆様、
今回も本当にありがとうございました!
dabのBBSにセットリストをあげましたので
リンクからご覧下さい。
by momayucue | 2006-06-12 23:23 | 小理屈「いやカタいのなんの」 | Comments(1)

モンキーマインド・ユー・キューブ・バンドのミュージックライフ。 こんな時代も音楽でしょう!


by momayucue
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