現代美術を支える、ゆーこさんの同志の皆さま、
こんばんは、何ら素地がないけど、……たにぴ@もまゆきゅです。
ふと想い出した。坂本龍一が、PLAYING THE ORCHESTRA(88年盤)の共同プロデュースに、
生田朗をクレジットしてたこと。
教授と、幻冬舎の見城さんとアキこと生田朗さんの、あの80年代。
ぼくは当時の空気を、かなりはっきりと憶えていて、
確か、幸宏や、香津美や、増尾さん迄、アキについて何かせずにいられない感じでした。
チキンシャックというフュージョンバンドのライヴを生田アキが訪問するTV番組。
彼がTVに出たのは、きっとあれ1回きりじゃないか。
「いやあぼくはね、すっかりチキンシャックを好きになっちゃったんだよね」
と言うアキに、優しげな髭のサックス、土岐英史さんが、
「ホントに?」
と笑顔で、でも、何故か疑うみたいな調子で問い返してた。おかしかった。
教授は、
「アキがいなくなって、何でも自分でやるべく学習を始めた。ぼくはいままで、自分の収入さえよく知らなかった」
と、あまり悲しみを露わにしない言葉で、彼の不在を語ってました。
確か「SELDOM ILLEGAL―時には、違法」という本に残って無かったっけ。
しかし、最も生々しかったのは、この奇妙なパッケージのアルバム。
ライナーに教授は、英語で、その喪失感を書いてる。
まるで詩の様な文章で。
それはそれはセンチメンタルな、痛々しい言葉で。
今日のアルバム、Amazonのリンクは後年再発されたものです。
ぼくが持ってるのは、大竹伸朗のデザインした、前出の奇妙な紙の箱。
振るとがらがらと砂の音がする。
えとですね、話は逸れるのですが、
最近、坂本龍一ファンで損をしてる気がすることがあります。
「だってしょうがないじゃん、B型で乙女座で教授のファンなんだから!」
ライ・クーダーとの組み合わせは、ヘンですか?
さてこのアルバム、素晴らしいオーケストラ作品かというと、一寸赴きが違うけど。今日はこんなものを聴きながら。