N.Y.での一寸泣かせる話シリーズ

アメリカン・ショートヘアー

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ピーター・パンの舞う空で、考えたこと。

ワールド・トレード・センターのことを書いた際には、遠くから近くから、幾つも反響を頂きました。本当にありがとうございます。
N.Y.にいた期間は半年。様々な経験をしましたが、WTCに限って言えば、一寸感傷的な記憶を伴った、観光客の見聞に過ぎません。展望台を訪問し、その辺に腰掛けて外を視ていた時間は、2時間弱位です。そんなことをした日本人は多分、ゴマンといるでしょう。私には、911にもの申せる程の何もありません。「つい書いちまった」というのが本音です。なのに、「感動した」とかメールくれた、逢った事も無い人。私の方が勇気付けられてしまいます。こういうのを、blogのやりがいっていうんだろうね。

http://wtcphotos.googlepages.com/index.htm
ちと重たいですが是非みて下さい。テロの写真です。

渡米のせいにしてしまうのもどうかと想いますけど、失ったものは沢山あります。ヒミツですけど。得たものは…強くなったわけでもないし、コネクションも無いし、英語もたいして身についてないし。もまゆきゅblogの、一連のニューヨークものを読み返すと、なるほどドラマチックだと想います。一寸冒険的でかっこいい気がする。でも実態がどうだったか、自分ではその雰囲気をいちいち情けなく憶えてる。
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「あめしょー」

という言葉があるそうです。アメリカに何をしに行ったか…、小便して帰ってきただけ、の意。
武者修行、自分探し、どれも素敵なことです。しかし、「深夜特急/沢木耕太郎」のヒットによって、多くの人が「自分探し熱」にかかってしまったように、私も肩に力を入れ過ぎて、戻ってみてもまた自分を捜しに行かないといけない人物になってしまった。私には教科書は無かったけれど(当時「深夜特急」はまだ読んでなかったんです)、自らのカルマで、日常生活に対して、
「ここはぼくの居場所ではないのでは……」
というシンドロームの先駆者になってしまった。
「青春漂流」という、立花隆さんの名著があります。ほんとにこの羊頭のおっさん、文系も理系もビジネスもアートも縦横無尽に行き来してしまう人だ。私の大好きな吉野金次さんも載ってるこのインタビュー集でも、旅をしてる人は少なくない。そして、期待を持ちながら何となく旅に出てみる曖昧さは、皆無。
曖昧な私はそれでも何とか手柄を…そう焦りながら、手にした砂も指からこぼれてく。

アメリカン・ショートドリーム。

それでも音楽を続けてる。これは、音楽というものが本当に好きだとしか表現出来ない。演奏も、聴くのも、作るのも、語るのも、どれもこれも楽しい。どれが特権的なんて、そもそも貴賎という発想がキライだから、無いんです。そしてそれは、もはやN.Y.も何もない、私と音楽の間の関係式なんです。

冒頭の、ピーター・パンの舞う空とは、アダルト・チルドレンが紐育の夜空で視たモラトリアムのことです。目撃者は、たにぴ。以上、緊迫した現場からお伝えいたしました。
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Commented by テリー at 2008-07-11 02:36 x
アメリカンショートヘアー…
いや、猫のことかと思いましたが…
人間は恐ろしいものです…報復しても憎しみだけが残るだけ。
たにぴさんは人には見えない音楽という電波をキャッチできるから、
それを形にして聴衆に披露するという素晴らしい力があると思う。
それは人を喜ばせるから…効率云々関係ないと思います。
NY…一度でいいから行ってみたいです!!
この目でマンハッタンとか自由の女神とか見てみたい!!
老衰で亡くなった叔父はNYに行くのが夢でした。
痴呆になってもNYに行きたいと言ってた事を思い出しました。
Commented by momayucue at 2008-07-12 01:01
テリーさま
コメントありがとうございます。
ぼく(たにぴ)は、音楽をキャッチは出来るけど、
コンサートにおいて、披露する部分は、75%はゆーこさんの実力によるものです。
それは、コンセプト作りでも、演奏でも。
ぜひぜひ、ライヴに来て下さい。アルバムだけでなく。
ところで、指の方は大丈夫?
Commented by テリー at 2008-07-13 00:13 x
指は痛いですね…
特に薬指と小指がヤバイですね…
ギターを弾いたら僕の好きなE7がキツイです(^^;

いつもウエブサイトの試聴ばかりで申し訳ないです…
ボサの曲いい曲ですね!!ゆーこさんの声にピッタリだ。
Commented by momayucue at 2008-07-13 11:50
テリーさま、ともあれ、おだいじに。
by momayucue | 2008-07-09 23:53 | N.Y.での一寸泣かせる話シリーズ | Comments(4)

モンキーマインド・ユー・キューブ・バンドのミュージックライフ。 こんな時代も音楽でしょう!


by momayucue
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