ニック・デカロのファンという、センスのあるあなた、
こんばんは、ストリングスってものに憧れが激しい、たにぴ@もまゆきゅです。
そのニック・デカロがアレンジを施した今日のこのアルバムで、
トノヴァンこと加藤和彦さんは、いわゆるソロのアルバムを終えたことになります。
まあ、「ミカエラバンド」もあるし、「和幸」もあるし、
多分やりたい音楽が出来ないってことはなかったと想うのですが。
ただ、安井かずみさんと一緒に作品を作れたのは、これが最後かな、確か。
好きな曲で想い出すのは、
竹内まりあの「戻っておいで、私の時間」や、
マニアックなところでは、久米宏さんの「オシャレ」という番組のテーマ曲とか、良かった。
少し寂しいけど、この音楽は悲しくはないです。
弱ってる。
加藤和彦さん、教えてよ。
ご無沙汰じゃないの。
加藤和彦さんは、素晴らしい仲間と、育ちの良さと、帰って来たヨッパライを書くラディカルさと、
リンミンメイの曲を書くちゃめっけと、
日本人初の海外での成功した音楽歴と、
そのバンドのヴォーカルの妻、一流作詞家の妻、ソプラノの美しい妻を持ち、…。
つまり、人が欲しいと想う殆ど全てを余裕で手に入れてきた。
それでも、自死してしまうんです。
弱いとか、強いとか、買った負けたなんて、もう問える状態ではないんです。
ぼくは物凄く危険なものを、彼の死に感じます。
言いたいことが沢山浮かぶ。