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小理屈「いやカタいのなんの」

twitterを契機とした通信論、検索論、ライヴ論

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twitter、やってます?
ツィッターの語源は、Tweeterから来ているようです。スピーカーの、ウーファー、ツィーターのあれ。つまり、高域専門です。呟く、と良く言われますが、どちらかと言うと、「さえずる」がもとなのかな。

この、一言呟くというコンセプトを、果たして創始者は本当に革新的と考えていたのかどうか、凡庸な私には判りません。私も、多くの人も、やってみて、ある程度の関係性を構築出来てから、ああこれは凄いな、と気付いたんじゃないかと想います。
では何処が凄かったか。
私が最初にぎょっとしたのは、元マイクロソフト日本法人の社長、古川享さんの呟きに、勢いで応えて呟いてみたら、ご本人からレスが貰えた瞬間。内容は、お馴染み坂本龍一のD&Lコンサートのインターネットライヴ時の話。MIDIデータをISDNで別な場所に転送し、そこにあるピアノを鳴らした。日比野克彦さんらがその現場の方にいて、何かしたいからってその辺りにあった段ボールでゴミ箱作ったり(ぜ、贅沢過ぎる!)、みんながそわそわわくわくしたイベントだった。さくっと書いてますが、当時その回線を用意するのがどれ程大変なことだったか。多分いきなり引こうとしたら、お金払ったら2,000,000位かかったと想われます。勿論納期も普通なら。その話を私は良く記憶していたので、当時のMIDIデータは処理も遅延してましたよねって書いてみた。そうしたら、コンピューターではなくピアノを演奏させました、と。解るヒトには解る、この会話は微妙に噛み合ってないんですが、そんなことはさておき私は、普段なら全く近付くことなんて無い様な、ある意味ヒーローと会話したことに、震えが起こったものです。
最近では、最寄りの駅で事故があった旨をラジオで聞いた時。人身事故で電車が止まっている、とアナウンサー。すかさずその駅名をtwitterで検索をかけると、状況を呟いている人が沢山。結婚式に間に合わないとか、振り替え運転とか、ライヴな情報がどんどん来る。これは凄いね。

インターネット。1995年、阪神淡路大震災の際には、状況の通信にインターネットが大貢献したと報道されていました。当時は大学の研究室の様な場所でないと、なかなか無かったインフラでしたが、だからこそ、回線が切れていなければ、それらの施設がHUBに、つまり情報集積センターになり、物資の配布などに活躍出来た。
一方、チリ中部沖、2010年2/27、充分過ぎるトラフィック社会のこの時代に起こった大地震。日本にも、津波が来ると気象庁が警報を発令しました。大変だ、海岸から遠ざからないと危険だ。放送局がtwitterに警戒情報を流す。そして、…。
一斉に、リツィートが始まる。報せないと大変だ。やがてその「お知らせ合い」は、トラフィックを混乱させ、チェーンメール状態になり、タイムラインが大混雑し機能停止してしまう。例えると、全員が
「落ち着いて!落ち着いて!」
と絶叫している中で、重要な言葉がかき消されていったわけです。

ある友人が、twitterの様な即時性の高いツールは、軍事目的に使われてしまう、即ち、あの国に今何が起こってるかが、恐ろしいスピードで解ってしまうと指摘してくれていました。実際、パレスチナ人がテロ計画を呟いてしまって逮捕されたなんて事も起こりました。フォーサイスの第四の核で、間抜けなスパイが目立ち過ぎて秘密工作を見抜かれるストーリーがありますが(ネタバレごめん!)、それがインターネットで再現しちゃった。
それは、検索してしまえばばんばん見つけられる。検索プロバイダーが、利権になってしまう程の時代です。

とまれ、通信するという事の意味が、今急速に変わったのは間違いない。

さてさて音楽。先日、YMOのコピーバンドがUStreamで演奏の動画を生中継した。驚いたことに、坂本龍一、高橋幸宏両氏が、そのストリーミングを見ていて、お互いに会話し、更にはタイムラインに参加してしまった。コピーバンドはもうパニック。教授は正しい演奏をアドバイス始めちゃうし、
「(大村)憲司は似てるねー」
などと。
興奮のライヴが終わり、関係者はその日、未来に突入したことを実感した、とコメントを残しています。

未来?いやそうじゃない。そんなことはそう何度も有り難く起こりはしない。いかな身軽な教授でも、全てのコピーバンドに興味を持つ訳無いじゃない。しかも、未来じゃないし。
しかし、ライヴという概念が拡散を始めたのは確か。
事実、もまゆきゅもUStreamで発信した時は、当初それ程期待感を感じていなかったたにふじも、始めてみてそれが非常にアドレナリンを分泌させる代物であることを、身をもって知りました。
願わくは、この拡散ライヴが、オンサイトのライヴと異質の興奮で、来て頂くときにはちゃんとオンサイトならではのパフォーマンスであって欲しいもの。

SNSが、何故大ヒットしたり、ブレイクしないで終わったりするのか、到底私には解りません。もし、2ちゃんに東芝のクレーマー事件で音声ファイルが置かれることが無ければ、掲示板文化の爆発はきっかけを失っていたかも知れない。もし広瀬香美 がトウィッヒヒーを発見しなかったら。
分水嶺は誰にもあるように、世界中のコアルーターにある様に、ネット上のあらゆるサロンに存在する。

最後に、一寸だけ手前味噌な、我々のストリーミングライヴの感想を、3つの視点から引用させて頂いて、今日の薀蓄を終了とします。。

●オンサイト:「アダルティな路線ですごく良かったです!ぼくはこの続きが見たいです」
●Ust:ますますライブを観に行きたいと言う思いが強くなり、禁煙を挫折しそうになった心の励みになりました。禁煙貯金で旅費を貯めて必ず観に行きたいです。
●ステージ:配信、緊張する〜

それから、当日ガンガン書いて煽ってくれた、山梨の選曲家の方にも、謝辞と投げキスを
>(迷惑だったらごめん)。
Commented by ゆーこ at 2010-03-21 14:04 x
迷子になった夕べ。
幸宏さんに向けて「変な駅にきちゃいました!眠れませんっ」ってつぶやいたら
レスもらっちゃったので(自分的に)大騒ぎになりました。
これももまゆきゅtwitter事件簿に載せておかないと・・・

これが幸宏さんのレス↓
@yukomoma   どういう意味?何処にいったのwww)
Commented by momayucue at 2010-03-21 16:32
幸宏さん律儀なんだよね、きっと知人かも、と想ったのでは?
んもう、あの人に心配かけるなんていかんよ〜。
Commented by ゆーこ at 2010-03-21 23:15 x
いや、笑ってるから面白がってるんでしょう。この前の日、幸宏さんのハードなスケジュールが垣間見えてちょっと心配です、なんてコメントしてた訳だが心配してる場合じゃなかった
by momayucue | 2010-03-20 18:43 | 小理屈「いやカタいのなんの」 | Comments(3)

モンキーマインド・ユー・キューブ・バンドのミュージックライフ。 こんな時代も音楽でしょう!


by momayucue
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