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ライブダイアリー

「唯我独尊 VS TPO」ライブを終えて

2005’7/20 の阿佐ヶ谷ドラム。コンサート終了後、楽屋で、実はがらにもなく、かんどりさんに説教などたれてしまいました。
そこに(客席にいる人、聴いてくれてる人)とのコミュニケーションの取り方について、どうも体裁が半端。
「もし、もしも仮にだよ、ZEPP東京とかで、ン千人のお客さんを前にしたら、遠くに向かって、『ありがとう!』とか手拍子とか、ある程度抽象的なやり方をしないと、却って不自然。逆にライブハウスのキャパだったら、プライベートなやり方があるし、云々……」
自分を棚に上げて、一寸真顔になって語ってる自分のまぬけなこと。

随分長い間、独りでコンサートをしていました。私は、日常の自分をそのままステージに上げて、その中でその都度吹っ切って演じてきました。普段の私を良く知る人達に違和感を感じさせないように、それでも、何とかモトを取って、楽しんで帰ってもらえるように、毎度悩みながら、コンセプトをたて、
「あるテーマの持ち回りで、たまたま自分がリードしているだけ。ステージにいる自分は特別ではなく、いつ客席のあなたがなってもいいんだ」
という種類の表現をしてきました。昔も今も、リーダーというポジションにあまり関心がない(必要なんだけどね)ので、替えの利くものにしたくて、その中で個性の様な得体の知れないものが出ればそれでいいんだ、と。ただ祭り囃子をたたく時に、威勢よくいければそれでいい。
一方、たいていの人前に立つ行為には、戦略が、演出が、キャラがある。そしてそれぞれにターゲットがある。泉谷しげるさんがミッチーみたいなショーをやるよりは、その場にいる人に話しかけ、時々キレテるほうが美しい。私のソロ時代のパフォーマンスは、以前何処かで紹介させて頂いたのですが、ナナ・バスコンセロス、ローリー・アンダーソン、ライクーダー&ディビッドリンドレー、エイドリアンレッグなぁんて人々の影響を反映させています(何処が?色々ですよー)。余程の天才でも、戦略とか演技は多少あるはず。
稀に、私からみて、こりゃあ戦略を天才が上回ってしまったねぇと感じる、破格の人に遭遇します。火宅の人かもね。だじゃれはおいといて、例えばピカソ、ダリ。何もしなくても、一挙手一投足が充分にアート。音楽だと、マイルスデイビスなんかは、その代表格ではないかと想います。
忌野清志朗さんは、織田信長の「大人を信じるな」という言葉が大好きなんだそうです。ヒトの意見に耳を貸していると、どんどんつまらなくなっていく。私も同感です。こじんまりとなってしまったプレゼン、誰かの真似のライブ、そんなもので巷は溢れている。しかし、接頭接尾オレで行けるヒトは、マイルス、ピカソ。
後は、まあ自分は謙虚にならざるを得ないです。本人はそう想ってないらしいものの、ボーカルのかんどりさんは、トータルにかなり水準の高い音楽家、そんな人に向かってお説をたれる自分のちっちゃいこと。そりゃスポーツトレーナーは選手より遅い癖に偉そうにしてますよ。でも、やはり弁えてかからないと。衿を糺すたにふじ42歳なのでした。
さ、次も頑張るぞ!次は満天楽+宴だ(LINK参照)
御意見や、励ましのメッセージや、音楽の問い合わせなど、お待ちしてます!!
by momayucue | 2005-07-24 12:42 | ライブダイアリー | Comments(0)

モンキーマインド・ユー・キューブ・バンドのミュージックライフ。 こんな時代も音楽でしょう!


by momayucue
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