心に傷を持つ皆さま、
こんばんは、トラウマだらけのたにぴ@もまゆきゅです。
全く生きた心地がしなかった、あの3/11から、
様々な形で、普通な、或いは最悪な日常が、還りつつあります。
普通なのは、一度ぱったりと無くなった音楽が、
もう街に当たり前に流れている。
皆恐る恐る冗談を言い、笑顔を不謹慎とも想わなくなる。
最悪なのは、政治はまたも権力闘争以外の実を失い、
節約すらも利権に加担させられて、
嘘やごまかしや真綿の様な義理しがらみが横行する。
そして、これまでに無い規模と形で、環境が汚染されていく。
あの時、ぼくはそれまであまり興味が無かった、
チャップリンの、"smile"を聴きたくなった。
彼の音楽は、大好きですよ、殊にライムライトのあの曲。
でもなんとなく「スマイル」は、可愛らしい曲だけど、うーん…と避けてました。
音楽は、旋律は、キーワードの様に機能する時がある。
あの時期世界中が、あの曲の持つ共同幻想や、想い出を、
どうしようもなく求めていた。
先日、某セコハンでこれを安く見つけたんです。
物凄くいい出逢いだった。
家の中を捜して一寸チャップリンものを集めてた頃。
チャップリンに捧ぐ、とサブタイトルが付いてるけど、
ぼくは、沢山のミュージシャンの表現力を通して、
チャップリン「が」世界に捧げてくれてたのだと想います。音楽を。
スマイルを。優しさを。思い遣りを。そして道化を。