キリンジがライバルだと想っていた、たにぴ@もまゆきゅです。
比較するのも虚しい…、だってキリンジに比べたら、
もまゆきゅなんて超零細ですもの。
でもその、音楽としてね、非常に気になってたんです。
ぼくは自分の音楽の作り方の中には、
もう少しインスト比重とか、ジャンル的にも無茶苦茶とか、
色々とあっても、キリンジとは随分違うけれど、
被るとことは、それはもう気になってた。
今回諸事情あって、SONGBOOKという2枚組を聴きました。
いつもの様に普通に、ドライヴに良さそうな、
カフェにも良さそうな、
昼下がりの珈琲に良さそうな、素敵な曲達。
しかも2枚組で、それもこれまでに彼等が提供してきたミュージシャンの演奏と、
それらのセルフ・カヴァーとに分かれた2枚。
で、安い。お得感。
ところが、安穏と音楽をやりながら日々をやり過ごす自分に、
のっぴきならない曲が出てきた。
「それもきっとしあわせ」
という、自らを納得させるニュアンスを含んだ言葉のタイトル曲。
歌ったのは、芸能界の辛酸を持前の生意気さで戦って、
優しくなって還ってきた、あの娘。鈴木亜美。
彼女の歌唱も、キリンジの歌唱も、文字通り愕然。
本気で言ってる?と問い質したくなるような歌詞と、
完璧に本気ですよと真顔で言う、メロディ。
聴く迄はわからないし、さらっと聴くことがリスナーには許されるから、
それ程入れ込む必要は無いんだけれど…。
もしも興味がありましたら、何処かの誰かが書いてたテキストなんかを読んでみて下さい。
これは、宇多丸さんという日本のHIP-HOPの方が、ラジオで語ったことを、
キトクな何処かの誰かがテキストに起したもの。
この解析が全てなのかぼくには判らない。でも、これだけでも本当に凄い。
ましてや、予備知識無しで単純に音楽として聴いてしまったぼくは、
芸術家の巨大なカルマさえ感じたんですわよ。
これ、多くの人に聴いて試してみて欲しいです。