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つれづれ

今年も来たぜ、 WORLD HAPPINESS 2012' パーフェクトセットリスト

もまゆきゅは、ワールドハピネス皆勤(観客だけど)バンドとして、既にYMOを超えているのですが(だって初回は「はしも」だったもーん)、いつの間にか、2010年のレポートが消えています。毎回渾身のセットリストを書いてるのに、どおなっちゃってんだよ…。

さて、またも全国の #WH_fes ファンの皆さま、レポートだぜ、いってみよおーっ!


EGO-WRAPPIN'
・Tighten up~BLACK SUNDAY
・BIG NOISE FROM WINNETKA~黒アリのマーチングバンド
・love scene
・BRAND NEW DAY
・Mother Ship
・GO ACTION

オーディエンスを煽るフロントウーマンの中納良恵さんは超圧巻!実は「色彩のブルース」以外あまりよく知らなかったのですが、毎年日比谷野音でワンマンをしているとのこと、あのくらいパワフルなら、フェスなんざもう勝ったも同然(意味不明)なのかも。良かったです。あんなライヴやりたいな。


さかいゆう
・Jammin'
・ストーリー
・サンバエロティカ
・君と僕の挽歌

プロフィールを調べて驚いたのですが、22歳でキーボードを始められたのだとか。いやこの人、演奏めちゃうまいです。エレピとドラムとベースで、何の不足も感じさせない。で、曲がまた、ぼくら世代をくすぐる。俄然興味を持ってしまいました。多分彼は、まだ手の内を全て見せてないね。


ヒダカトオルとフェッドミュージック
・君に、胸キュン。
・The Long Good-bye
・Emitt Paul
・Poison Ivy
・DOUBLE FANTASY
・Losing Face
・The Fantstic Treasure

一寸お笑いっぽい気がしたのですが、音楽的にはかなり真面目です。80年代パワーポップ系路線、エアプレイやTOTOなどを(一般的にはAORと呼ばれるのかな)日本人のセンスで真面目に取り組んだ楽曲。先駆者はシング・ライク・トーキングなどがいますが、ヒダカさん達は今後どう進化するか。


坂本美雨
・あなたと私の間にあるもの全て愛と呼ぶ
・甘い匂い
・ダンスダンスダンス
・雨とやさしい矢

ずっと、美雨ちゃんがワーハピに出たら嬉しいなと想ってました。音程の良さと、力まないでも滲み出る存在感のある声。ストレートではないのにセクシーなキャラクター。MCで
「アイス食べたーい」
という天然ぶり…、いい緩さ。冒頭の曲では、なんとフルアコでリードギターを。去年のYUKIちゃんよりはギターうまかった、なんちて。


オリジナル・ラヴ
・セックスと自由
・灼熱
・フリーライド
・The Rover
・接吻

何年ぶりだろ、生で田島を観るのは。ぼくは実は彼が初めてピチカート5に加わってのステージを、たまたま観ているんです。メンバー3人だけで、ひたすらヒップに、冗談じゃねえぜって感じでとても良いパーティでした。兎に角うさぎにつの、田島貴夫が良かった。オリジナル・ラブとしてのライヴも渋谷公会堂(当時)で観た。あれは20年前か、とほほ。兄貴のほっぺたも多少はたるむよなあ。でも、今回もRover、接吻、グレートでした。


kotringo + AOKI takamasa
・3曲、未発表(ラストはBjo"rkのカヴァー)

バリバリのブレイクビーツ。それに丁寧にピアノが絡み、声が絡む。この、ピアノが大事なんですね、ぼくには。和音が。彼女の和音はやはり教授の風情が滲んでいて、どうしても好きなんです。


THE BEATNIKS(高橋幸宏+鈴木慶一)
・Dohro Niwa
・Ark Diamant
・ちょっとツラインダ
・Go and Go
・No Way Out
・Inevitable
・LEFT BANK
・Total Recall

ファン感涙のセット。いつものこいつら、と幸宏さんに紹介されることの、メンバーの幸福。でも、サブのドラムとベースは、一寸紹介して欲しかったです。多分ベースは、キリンさんですが…。大村憲治が憑依したかのようなガッツのある高田漣さんのギター。楽曲がそうだからなのか、ほんの一寸のピースの違いで、pupaからBEATNIKSのサウンドになるのが、そしてそれを感じ取るのが、ファンのファンたる所以。


きゃりーぱみゅぱみゅ
・ぱみゅぱみゅレボリューション
・CANDY CANDY
・PON PON PON
・きゃりーANAN
・つけまつける

「フェスで歌う機会が多い、いつも場違いじゃないですかね?」
とぱみゅぱみゅさん。フェスはお子様連れも多いので、託児所スペースも盛り上がって、事実会場全体盛り上がって大変良かった。ただ基本的にミュージシャン人種の出演するイベントなので、あそこでふと考えたことが。それは、鈴木亜美さんのことです。若くして大向こう相手にしていると、物怖じする時期が後から付いてくる。そうすると、自分は、もっとアーティスティックにならないといけないのではないか、と気付かされる。坂本美雨さんなどもそうなのだけど、いかな歌唱力と声に恵まれていても、トラック制作や、生身ひとつで音楽を纏めることに届かない歯痒さが、葛藤と、傷みを伴った極端な成長を自分に架してしまう。で、ぼくはそういうのに弱いんですね。すぐ感情移入して泣いちゃいますよ、将来。


KREVA
・基準
・NO NO NO feat. SONOMI
・Na Na Na
・I'm yours (with 坂本美雨)
・EGAO
・C'mon, Let's go

途中で、予想外の号泣タイムが。ただただ重く、しかも逃げることもやめることも出来ない、暮らしの中の檻への収監を歌う、エージェントとしてのMC。ステージ上のラッパーの孤独な闘いと、トラックをオフにした瞬間の言葉のクリアさには舌を巻いたです。ラップというものについて一寸考え直さないといけないと感じました。青春ラップがJ-Rapじゃないのね。


TOKYO No.1 SOUL SET
・RISING SUN
・Innocent Love
・Hey Hey SPIDER
・SUNDAY

名前はとても古いけれど、実はちゃんと聴いたのは初めてです。ぼくはDJというもののクリエイトの手順が全然判らないので、前出のKREVAとかでもそうだけど、やはりライムと、コードがあればそこにすがって聴いてしまう。そういう意味ではなかなかにコードのある音楽。

木村カエラ
・マミレル
・TREE CLIMBERS
・喜怒哀楽 plus 愛
・新曲(タイトル未定)
・Circle
・Butterfly

ロッカーの風情。ミカバンドやスチャダラや奥田民夫といったロック人種と板に乗ってきたカエラちゃんは、もはや母でもあり、その貫禄たるや只事ではないです。寧ろカヨーキョクとしてヒットしたブライダル・ソングで〆ているのが不思議なくらい。しかしそのバタフライもバンドを伴って演奏されると、強靭な相対音感がちゃんとロックンロールにしてしまう。


Curly Giraffe
・Run Run Run
・Rootles wanderer
・Water On
・96708

一緒の写真からして、BEATNIKSでベースを弾いていたのは彼、キリンさんだと想われます。自らのステージでも、ベースを弾きながら歌う。上手いねー。ぼくは最近エスペランサにぞっこんなのですが、ベースを弾きながら歌うってとてもハードルが高いでしょ。ジラフさんの曲はウエストコースト風の清々しさ。ゆーこさんはバテて休憩でしたが、ぼくはとてもリラックスして聴きました。


岡村靖幸
・どうなっちゃってんだよ
・カルアミルク
・アチチチ
・vegetable
・聖書
・いじわる
・あの娘ぼくがロングシュートを決めたらどんな顔するだろう
・だいすき

この日ふたつめの号泣が訪れました。「だいすき」を一緒にコールしているうちに、肩がひくひくいうくらい泣いてました。
いっときドラッグでリタイアし、復活。しかもそのリタイアのしつこいこと。何を迷ったのか、何に苦しんだのか、何から逃げたのか…、彼が手を染めたのは、ぼくが知る限りでは、覚醒剤などの重たい代物でなく、マリファナ程度だった。違うのかな。それを「程度」と言うのに抵抗がある人もいるだろうけど…。
これは完全に推測ですよ。ぼくは、岡村ちゃんは、優しくて、みんなをいたわって、逃げられなくなったのだと感じています。あのパフォーマンスには、ぼくは、人間としての傲慢さも倒錯的な悪趣味も感じない。ヤツは優しい。ただパフォーマーとして超一流なだけで、それで充分だ。


GRAPEVINE
・光について
・スロウ
・風待ち
・真昼の子供たち

寡黙だったし、黄昏に似合う、アグレッシブではないロックバンド然とした演奏は、とても文学的で素敵だった。こういうバンドが演奏している中、少し涼しくなった会場内を歩き回るというのが、とても贅沢な気持ちです。

さて、と…、

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YELLOW MAGIC ORCHESTRA + 小山田圭吾+高田漣+権藤知彦
・computer game(オープニングソース)
・FIRE CRACKER
・Rydeen
・SOLID STATE SURVIVOR
・Absolute Ego Dance
・GRADATED GREY
・中国女
・COSMIC SURFIN'
・Nice Age
・東風
アンコール
・開け心 磁性紀
・テクノポリス
・EPILOGUE/後奏(エンディングソース)

テクノポリスは、"Light in Darkness"と並んでぼくが最も好きなこのバンドの曲。どうやら久しぶりの演奏は事前に噂になっていたようですが、それは今頃ググって知りました。ユザーンとやったのとは趣が違う(同じでどうする…)、グラマラスでタイトなサウンド。再始動の頃の様な興奮は流石にもう感じないけど、今でも、このバンドにはどうしようもなく音楽脳を揺すぶられる。テクノではなく、音楽として入ったぼくは幸福だと想います。演奏の凄味はもはや完全にジャンルなんて超えてしまっている中、今回は、佇まいがテクノな曲がちょい増していました。漣さん、ここでも大村憲治を想い出させる。ステージ脇のモニターで特殊効果は、自分にとってはちょっと観にくいので抑え目にして欲しかった。ただ、バンドの様子を近くに感じられれば、それで良かった。曲としてはあまり人気はないので"Light in Darkness"は今後も無いと想います。ベースなんてもうジャコみたいな曲だし(曲は教授作ですが)、これから弾くの大変だよな。でもいつか、フロントで細野さんが仰け反ってベースソロをブチかまして欲しい、とも想います。


全体として、音が風に持っていかれてるのか、あまりにも安定感が無かった。今回は初めてCブロック(ぎりぎりまで行けるかどうか怪しかったので…)当日券入りだったのもあるかも知れないけど…。どうなんだろ、野外で遠いとこんなものなのかしら。ぼくは他の夏フェスは行かないからわからないです。たにふじ的に殊にぐっと来たのは、エゴ・ラッピン、KREVA、岡村ちゃん、等々。さかいゆうも気になった、この人のアルバムはイイんじゃないだろうか。
それから、これも巷で囁かれているのが、イエローの今年最後説。尤もらしく最後にBGMのエンディングソースを流しながら、教授と細野さんが握手をする。うーむ、でもそれはそれなんじゃないだろうか。悪いけどぼくは彼等のことはもう全然信じないよ。来年は何やってくれるかな…。
そして、来年は、誰が出演しますやら。もまゆきゅはいつの日に…。
Commented by よしてる at 2012-08-16 21:16 x
読んでて、すごく揺さぶられたというか、おもしろかったというか。行けなかった者から、ありがとうございました。
Commented by momayucue at 2012-08-18 11:36
よしてるさま、来年はぜひみんなで一緒に行こうよ。
まあ今年みたいにはじめっから出演者が豪華でイイのはわかってることは(逆に言うと意外性はそんなにない)なかなか無いけど、
みんなでビール飲みましょうよ。
by momayucue | 2012-08-15 23:37 | つれづれ | Comments(2)

モンキーマインド・ユー・キューブ・バンドのミュージックライフ。 こんな時代も音楽でしょう!


by momayucue
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