ECMにはけっこうはまってた、たにぴ@もまゆきゅです。
今やゲフィンからノンサッチへ移籍しているPat Methenyも、
南こうせつことチック・コリア(^^;も、ECMレーベルのスターでした。
Keith Jarrettは、"My Song"とか、随分聴いたものです。
彼の魅力は、どう言ったらいいのかしら。
即興。物凄く複雑な訳でも、尋常ならざるテクニックでもなく、
宗教的ともスピリチュアルとも違うし、
牧歌的でもない。グルーヴィー?全然違うなあ。
ジャズらしさが全篇に漲ってるとも言えない。
気難しそう。直観的。
こんなじゃ普通嫌われるんだけど、
なんつうか、歌心がある。優しさに裏打ちされてる。
で、鷹揚な押し付けも感じない。
だからその昔、
PA無しで武道館の真ん中にピアノを置いての我儘なコンサートでも、
1万人のお客さんが、それこそ固唾を飲んで、息を飲んで、
あらゆる条件を飲んで、聴いたんですな。
ぼくは行かなかったけど(80年代)、
行った人の話を聴くと、
「2階席でビールを飲むと、ごくんという音が響いて、
前に座ってた女の子がギョロっと振り返った」
だそう。
本人の佇まいや音楽がそうでなくても、
熱狂的なリスナーは、もはや「信者」ってなカンジです。
「らせん階段」というのともまた違うんだけど、
無垢な石のステップ階段…とか状況を説明するのもまた無粋で、
どうしたらええねん、なんだけどね、
「ステアケース」という何とも愛らしいタイトルのこのアルバム。
センスいいなあ。
では、今日はこれで。