アラ半世紀の、たにぴ@もまゆきゅです。
三島由紀夫が自決したのは、45歳。
今のぼくよりも、幾つも若い。
諸説あるというか、数年前から三島は、
「青年のうちに、美しく散りたい」
と望んでいたようで、ぼくもそのエッセイを読んだ記憶があります。
今の自分は、青年だろうか…、と常にレーダーを出してた。
もしかすると、国防とか、天皇を中心に据えた国家への忠誠とかよりも、
美しく死にたい、という願望に三島はかられていたんじゃ。
仮にね、市ヶ谷で自衛隊が熱烈に彼の私設軍を歓迎したとしても、
結局彼は、自決したんじゃないか。
そんな訳で、ぼくはもうかれこれ半世紀生きてる。
青年としての美学に憑かれた三島よりも、
見た目若くて(^^;、角刈りにしなくても髪の毛足りてるし(^^;;;、
ギターも弾ける。オカマにもモテる(嘘)。
とは言え、鍛えてないし体よわよわ。一寸走ったらぜえぜえです。
おつむも冴えない。まともに本も読めない。
ある意味このくるくるぱー加減が、老化を進行させてないのかもね。
数年前に突然、苦手だったへヴィー・メタルが聴きたくなった。
あの手のファッションに走ることはないんだけど、
音楽として、凄い聴きたくなって。
で、アイアン・メイデンを聴いてたんです。
久々に、ごーって音楽を聴きたくなって、
今、Nine Inch Nailsを。
ギターヒーローっぽいものではないし、
ヘビメタの様式美とは全然違うし、
そもそもこの内省的な音はヘビメタじゃないわけだが、
タイトル通り、壊れ物のノイズって音楽を聴いてる。
何が驚いたって、NINのデビューは1988年なのね。もう25周年かよ。
そんなに古いバンドなのか。ついこの間のような気がする。
牽引はトレント・レズナー。暴力的なトム・ヨーク、かな。
トム・ヨークは、腕っぷしが全くダメなサイキック・ミュージシャン。
まあ本当は、ロックであろうと何であろうと、
音楽なんてやってる輩はすべからくサイキックなんだ。
手を下さずとも、粉砕する。それが音楽。
ぼくは、あまり冒険的な人間じゃないから、
知的好奇心も、野蛮な好奇心も、多分そんなに働かない。
内省的な人間ではあるけれど。
このやつれキャラも、いまひとつおっさんになれない所以か。
でもさ、青年でありたいとか言う美学って、
要するに自決しかないもんな。いいよぼくはもうちゃんと普通に老いるからさ。
それにしても、Nine Inch Nailsが古株バンドとはね。
REMも何もみんな80年代からいるしな。
ってか80年代がついおとといみたいなのがいかんのだ。
ところで、9インチの爪。生活しにくそうだ。
ぼくは異常な深爪だ。