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つれづれ

The Individualism of Gil Evans/ギル・エヴァンス…のはずが…。

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弱ってる、たにぴ@もまゆきゅです。

多忙と、心労と、他人の心配と、自分を蔑ろで、顔がげっそりです。
でも、やつれ顔では
ギル・エバンスとジョン・ケージには敵わない。
彫りの鋭い(そんな言い回しないって?)知的で温和な顔立ちと、白髪。
この2人って似てるよね。
容姿だけじゃなく、
物凄い大きな仕事を残したことも、お金が無かったことも。
ぼくは一度、ギルのビッグ・バンドを野外コンサートで観たことがあります。
ベースがマーク・イーガン。しかし、ゲストのベーシストがジャコ・パストリアス。
開演時間の遥か前からジャコはステージにいて、
ベースだけでウェザーの曲を弾いたりしてた。
そしてコンサートが始まるや、ギルのアイデアはもう終始実験に満ちていた。
実験は一寸違うか。彼の人生の毎日と同じ新鮮な試み、に満ちていた。
ジャコはその日は、暴れ過ぎて台無しにするようなことは無かった。
(とは言え、バックステージではそうとうやんちゃだったみたい)

ぼくは、「ギル・エヴァンスの個性と発展」というこの奇妙なアルバムを持ってる筈だった。
タイトルも奇妙。原題も邦題も。
ジャケットの絵は、誰なのこれ?軽く検索してもわからないこれも奇妙。
音楽的には…実はぼくは、何も知らない。
え?
なにそれ?
セコハンで買ったんですよ。ジャケット、いいでしょう。
だけど、開けて、聴いてみたら…なんか変。
そのうち、曲数がクレジットを越えても演奏している。
え?え?え?

巷では、Gil Evansを最初に聴くなら、このアルバムは避けた方がいいと言われてる
らしい。
なんでなんだ?一般的な評価は、奇妙なビッグバンド音楽ということみたい。

ぼくは特定の音楽フォーマットに、
特定の音楽の温度というか、そういうのはあまり求めたことは無いかな。
なにわけのわかんないこと言ってんだろ。いやそのつまり、
シリアス過ぎるビッグバンドとかあっても、
多分抵抗なんて感じない。
フォーマットの話じゃなく、人物で、例えばサッチモだったら陽性なとか、
そういうのは少しはあるけど。

それにしても変だと想うでしょう、だって曲数が16曲ですよ。
クレジットでは7曲なのに。
で、CDを取り出してみたら、なんとなんと、
中身が、これだったんですよ。
勿論、これはこれでサイコーなんです。
今更手放すわけはない…のですが、
問題は、このアルバムの音が気になって木になって機になって樹になって。

そんな事情で、ぼくは「この」アルバムを、第3のジャケットで持つ破目になりまし
た。
第3の…というのは、
これはJAZZファンにはよく知られているエピソードですが、
このアルバム、当初は、2枚くっつけた画像のうち右側でリリースされたんです。
ところが帝王がこれにご立腹。
「オレのアルバムのジャケットが白人の女ってのはどういった了見なんだおい!」
で、慌ててレコード会社が差し替えたのが左。
どうでしょうね、急場作りのこのジャケットは、
なんかお手軽なベスト盤みたいな雰囲気じゃないですか?
日本のズージャーの人なら、
「おいに、うんぷ、うんぷ」
と言うかもね。
まあこの事情と、たにふじが遭遇した不幸な事故によって、
なんと全く無関係なジャケットで帝王のアルバムを聴くわたくし。
ですが、これのアレンジもなんとギルなんですよね。
入れ違いの妙です。
by momayucue | 2013-12-10 21:31 | つれづれ | Comments(0)

モンキーマインド・ユー・キューブ・バンドのミュージックライフ。 こんな時代も音楽でしょう!


by momayucue
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