つれづれ

KEISUKE KUWATA/桑田圭祐

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サザンが苦手な、たにぴ@もまゆきゅです。

たまには、殆ど敵視しているような音楽もあるんですよ。
あらゆる意味で単純過ぎて、でも鷹揚な演出ばかりしてるタイプのものは、
どうしても受け付けない。音楽にも聴こえないくらい。
しかし、そうではないのに、興味が持続しない、
単に敬遠だけする音楽が、これまた幾つもあります。
そのリストには、もうたにふじのミュージシャンとしての資質も疑うようなものも。
ビートルズ、モーツァルト、オスカー・ピーターソン、ジョー・パス、ディヴィッド・フォスター、
EW&F、中村とうようさん、
等々は超絶必修科目なのにあまりぐっと来ない。
もう少し拡大すると、大ヒット曲でも沢山出てくる。
仕方がない。
で、サザン・オールスターズというのも、
苦手じゃ済まない成果と評価をされています。
多分、ぼくが今イチ好きではないだけのことで、、
修羅場という修羅場を音楽で乗り切ってきた、本当の音楽家だと想うんです。
だけどあまり聴く気になれなかった。
このアルバムは、遠い昔に飛行機の中でイヤフォンで聴いて、
飛行機にのるなんて年に1回もないくらいなので、よく憶えたのか、
1曲めのリズムの乗り方とか、サザンよりすんなりフィットした。
不思議だね。何処が違うとか、けっこう微妙なところだと想うんだけど。

さて、ソロ・アルバムというのがあります。
しかも、結構な確率で、バンドのリーダーやフロントマンのソロというのが。
この場合もそうだし、ローリング・ストーンズでも、
ミック・ジャガー、キース・リチャーズそれぞれアルバムを作ってる。
トム・ヨークパット・メセニー。宮沢和史。それから、サザンも。
解散後や解散のきっかけになってるのは、解り易いですよね。
解散したって音楽はやるし、
解散してないのに似たようなアルバムを出されると、
メンバーは面白くないのは容易に想像がつく。
でも、それをおしてまで、バンド存続中にやる理由は…。

ぼくはもまゆきゅ始動後も、"Big Operation To Small Unit"のシリーズを作ってます。
これは、別名"BOTSU"が示す通り、
ばんますゆーこさんにもまゆきゅのアルバム用には難色を示されたものを、
まとめてるという体裁です。
インストだったり、歌詞が好きじゃないって言われたり、
様々な理由で、却下がくだります。
出来たものをデモ的に披露すると、3回に2回ははてなが来るので、
軌道修正したり、単に寝かせたりするのですが、
修正不能なこともあったりするんですね、中には。
だから、別枠で作る。
ただそれにも実は、それ程もまゆきゅの音楽傾向と違わないものもあるんです。
「エポック・メイキング」という曲は、
オケを聴いてもらって、一寸このノリがこのままなのは…と懸念があって、
でもそこは直したら意図と全く違う、と想い、幸い自分のヴォーカルを想定してたので、
(厳密にはコーラスごとに交代で別人が望ましかったが)
自分で歌って、ボツアルバムに入れました。
結果は、歌がはいったら案外良かった、と。なんだよー!みたいな。

要は、作るプロセスで色々と思惑があり得るんです。
仕上がりがバンドとそれ程変わらなくても、
ドラムもキーボードも全部打ち込みにしたいと想ったとしますよね。
その時に、ドラマーに気まずい想いをさせるくらいなら、
いっそソロ・アルバムにしちゃうと。
例えば、チューリップ時代に財津和夫さんは、
「宇宙塵」というソロ・アルバムを出してます。
かねてからキーボードもギターもステージで演奏していた財津さん、
なんとこのアルバムでは、
ドラムもベースも全てのキーボードも、
要するに全ての楽器を、かなり高いクオリティで演奏しているんです。
同期モノという概念が殆どなかった1978年に、これは驚異。
でも、そうなると、チューリップは、ツアーメンバー位の価値になってしまわない?
或いは、チューリップが、ツアーメンバーでレコーディングしました、みたいな。
であれば、いっそ切り出した方がいい。
つまり、作品云々よりも、プロセスが弊害を起こさないように。
そしておそらく、それでも解散の原因になることもある。

サザン・オールスターズの場合は、
桑田さんの、一流企業人並みのリーダーシップとバランスがあって、
ここはきちんと整理されているようです。
このソロの成果は、小林武史というプロデューサーを世に出し、
藤井丈司さんごとサザンのファミリーにしたでしょう。
それに、彼の場合は、アミューズという非常にミュージシャンシップの高い事務所を、
どんな場合でも牽引する立場にあった。多分社長より偉いんじゃ…。

世には、
音楽として完全に分離されたソロ・アルバムもあり、
メンバー間に認知がうまくいかなかったのでソロにしたものもあり、
心理的な遠慮を慮りつつもやってみたいコトをやったソロ・アルバムもあり。
いかなリーダーと言え、しかも余程のワンマンであっても、
何もかもワンマンでコントロールする人はそうそういないからこそ、
サザンみたいな巨大なファミリーであっても、
ちゃんと音楽そのもので牽引出来るんだろうな。
この最初のソロに漲る、開かれた箱庭とでも呼びたい雰囲気。
小林武史さんの個性もはじけてる。少数で作ってても、開かれてる。

ふと想うこと。
ドナルド・フェイゲンは、ソロであってもスティーリー・ダンであっても、
あまり構えずに、取り敢えず自在に行き来出来る状況にある。
田島貴男はオリジナル・ラブを「独裁」しているからこそ、
ときに病むこともありながら、割り切っていられる。
山下達郎は、メンバーの精神的負荷を、バンド名義にしないことで軽減しつつ、
基本的に独裁しているからこそ、律することを受け入れている。
桑田圭祐は、日本で最大級の音楽的な荷物を背負っている。
それは、癌を経て、幾度かの休止と再開を経て、
ソロや、クワタバンドを経て、映画を監督し、
兎に角自分の器量で最大の仕事をしてる。
尊敬します。チャラさも含めて。
ただ、活動の何処が好きって、やっぱこのアルバムなんだよなあ。許してちょ。
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by momayucue | 2014-09-25 23:28 | つれづれ | Comments(0)

モンキーマインド・ユー・キューブ・バンドのミュージックライフ。 こんな時代も音楽でしょう!


by momayucue
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