つれづれ

Tabla Rock Mountain/ユザーン

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一応インド音楽好きな、たにぴ@もまゆきゅです。

かつては臆面もなく「結構詳しいぜ」と言っていたのですが、
それももう25年前のこと。
当時は、日本人でまともなタブラ奏者なんてほんの一握りと想ってましたが、
今では、その頃始めた人でさえベテランだし、
パーカッションの一環でかじるというレベルを超えて、
音階を使え、且つ重厚なリズム楽器だということを理解し、
没頭する演奏者が増えています。
ペコペコ叩けばいいってもんじゃない。
タブラは尋常ならざる奥深さを持った楽器なのです。

シタールや、インド音階の複雑さは、比較的前衛的な観点から
昔からよく語られています。
平均律の4分の1の音程をタクシーの運転手でも指摘出来るとか、
かの小泉文夫さんも著作で語ってる。
真偽はちょっと解らないな…と私は想っちゃうけれど。
ところが、打楽器であるタブラも、複雑な弦楽器に劣らず複雑です。
指先でつついて、掌を乗っけて、位置によって様々な音をだそうとする。
まともなタブラ音を出す為だけでかなり修行がいります。

日本では吉見征樹さんがずっと活躍されていました。
しかしここ数年、このもじゃもじゃの男が、
吉見さんを超えるボーダーレスな活躍をしています。
ユザーンです。
却ってトラッドな音楽をやってることが少ないくらいの八面六臂。
いや昔はいたんですよ。形としてはタブラを叩いてるミュージシャンというのも。
ニーズも少ないからどうしても、
一寸出来る程度の人が柔軟性を示してポップ・ミュージックに参加するのはしょうがない。
当時やってた人は恐らく、もっとうまい人達がアタマ柔らかくなってくれたらな、と
想ってたに違いない。
ちゃんと追求している人は、結局ある種のエスニックに収まる。
それもそれで大事なんだけど、一方でぼくはずっとユザーンの登場を待ってた。

いよいよ、ユザーンのソロが出ました。
例えばタルビン・シンなんかは、洗練された英国風味が出て、凄くよかった。
ユザーンは、川越が出てるのか、それとも単にカレースパイスなのか。
いやあ、いいです。何もかもいいです。
欲を言うなら、もう少し長いのでもいいな。
曲なんて倍くらい長さがあってもいい。

作今、映画のサントラなどはどんどんエスニックな要素が増えてます。
一寸したところに、タンプーラとタブラが入っていたり、
アラビックなスキャットがあったりしますよね。
日本の映画も、TVドラマでも、
音楽が異常とも言える派手なクラシック風味になってます。
もっと寸法を考えて欲しいな、と想いつつも、
とりわけ厳格な規律に閉ざされているインドの民族楽器世界に、
こういう風が吹くのは、ぼくにとっては夢でしたね。
サンプリングとかで当て嵌めるしかなかったのが、
演奏家が柔軟になってくれた現状は、
かつて歌謡曲のレコーディングで超一流のジャズ・ミュージシャンが、
ぶつぶつ文句言いながらやってたのが、
いつからかスタジオ・ミュージシャンがとても協力的な存在として登場した時代に、
漸く民族楽器が追いついたイメージです。
あとは、頑固なジャズ・プレイヤーもい続けて欲しいので、
両方いるという層の厚さかな。

ユザーンの美点は、
本当に凄い音楽家達に囲まれることが出来たところ。
もっとキャパの小さいシーンに収まることも出来たと想うのに、
人柄なのかな…たいしたもんだ。
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by momayucue | 2014-12-01 22:36 | つれづれ | Comments(0)

モンキーマインド・ユー・キューブ・バンドのミュージックライフ。 こんな時代も音楽でしょう!


by momayucue
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