つれづれ

Larry Carlton/ラリー・カールトン

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ラリー・カールトンとエイブラハム・ラボリエルと握手した、
ミーハーなたにぴ@もまゆきゅです。

"Nightwalk"の頃、
バンドで来日して御茶ノ水の楽器屋さんで、握手してもらいました。
あんなに巧くてしかもブルージーで味のあるプレイヤーなのに、
バカっぽい剽軽な人だった。
エイブの方は、歳はそう変わらないのに、とても落ち着いていた。

しかし、ラリー・カールトンは、
ギター奏者としてもひとりの音楽家としても、
若い頃から既に完成していました。
世界一プレッシャーの大きなセッションに参加してきたし、
ストリングスのスコアも書いて、指揮も自分でするし、
天才肌、且つ貪欲、且つマルチ、且つ、
とても軽やかな人物です。軽っちい、と言ってもいっそいいかも。
ロック楽曲の間奏やエンディングのギター・ソロをローリング・ストーン誌が評価した際、
"Stairway to Heaven"などの泣く子も黙るコワモテ作品に並び、
スティーリー・ダンの楽曲でのセッションがクローズアップされる。
私の好きな作家ですが、ニック・ホーンビィに至っては、
「曲だっていいのに、ギターソロがあまりにも羽ばたき過ぎて、歌詞の印象を上回ってしまう」
という、曲にとっては褒め殺し状態。
良くも悪くも、ラリー・カールトンのギター・ソロが無ければ、
"Kid Charlemagne"という楽曲の認知は、500位くらいは下がったでしょう。
まあ天国への階段だってそうかも知れないけど、
どうもこの"Kid Charlemagne"は特殊な印象を残すんです、ぼくにとっても。

しかもその後のスティーリー・ダンとラリーの関係を見ていると、
彼のバンドへの貢献は、一寸気の毒になる。
名盤"Aja"での幾つかのアレンジは、実はラリーの担当だった。
名盤"NightFly"での全てのギターソロを担当し、出来れば印税あげたいくらい。
まるで、名盤"The Royal Scam"で得た取り分を返せと言わんばかり。

で、"Aja"の言わば元ネタが今日のこれ。ソロアルバムです。
スティーリー・ダンのタフで複雑な作風と異なり、
Mr.335の彼の、リーダー作はいつも敷居がとても低い。
チョーキングが下がる演奏が楽器に合うんだまた。
そんなタメが利いたなめらかなリード・ギターが泳ぐ海はしかし、実は底が深くて、
このコード進行で自在にアドリブをするのは容易じゃない。
専門用語になるけど、Be-Bopで演ろうとしたら根を上げたくなる。
モードにしてくれ。ブルースにしてくれ…。ぜえぜえ。
どういうわけか邦題は「夜の彷徨い」となってて、
それも一寸気持ちがわかる(ぼくならつけないけど)。

音楽的アイデアと、技術と、センスも持ち合わせているのに、
Pat Methenyのような、さながらひとつのジャンルになったりはしない。
柔軟性が高過ぎて、逆にイノベイティブな方向に行かないみたい。
普通にハードロック・インストを出してみたり、
だいたい共演がリー・リトナーとかB'sの人とかルカサーととか、
本人に野望が無いのかな。
この人は実は、エリック・クラプトンとだって出来るのに。
やったらいいのに。



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Commented by ata at 2014-12-12 22:24 x
御茶ノ水じゃなかった気がするなぁ〜三鷹楽器じゃなかったっけ?思えばクリニック的なものを見たのはあれが最初で最後の様な気がします。ラボちゃんの柔らかな手とラリーさんのゴツゴツした手が対照的で忘れられません。
Commented by momayucue at 2014-12-14 00:33
三鷹はぼくは行ってないな。
イケベとかじゃなかった?
by momayucue | 2014-12-09 22:50 | つれづれ | Comments(2)

モンキーマインド・ユー・キューブ・バンドのミュージックライフ。 こんな時代も音楽でしょう!


by momayucue
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