つれづれ

どらン猫小鉄。超珍しく、たにふじが漫画のレヴュー

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今迄幾度も、
「Star Warsは子供向けのものだ」
とか、進撃の巨人についての
「リアリティのあり方が元々幼稚なものに読者の期待が幼稚過ぎて」
とか、
どちらかと言えばキッズ・ムービーへの評価は厳しい…というよりも舐めてかかってるたにふじです。
いやいやもっと、広範囲に渡って「映画作品とか何でも、値引きして評価するもの」とDisりまくってます。
ですが、今日はね、ずっとずっと、再会したかった単行本漫画を。

最近の漫画は、20巻とかザラじゃないですか。それこそアイアム・ア・ヒーローにしろ、3~4刊で充分な内容でありメッセージだと想う。でも長い。昔は手塚治虫の「ブラックジャック」みたいな一話完結が多かったのに。

でも、今日書きたいのは、わずか1巻でじつに豊潤な物語を込めた、超傑作です。

「どらン猫小鉄」なる、はるき悦治さんの作品。
ちぇちゃんの漫画も「これはいい。とんでもない作品だ」
なんて想ったりはしてたけど、どちらかというと藤本義一的な人情喜劇。
ウケてはいたけど、文学的だな、と。
しかし、じゃりン子チエの登場猫物、小鉄という寡黙な猫は、実は、
三船敏郎であり、ブルース・ウィリスであり、
マニアックにいうと、エリオット・グールドだった。

天涯孤独な、自分の名前も知らない猫が、彷徨う過程で、九州のとあるスラムに着く。かつて人間が住んでいたその街は、エネルギー政策や時代の変化でスラム化し、今は、地元の猫やくざと関西の猫やくざが勢力抗争を続けていた。よそ者の彼は、どちらにも勧誘されたが、恐らく単に、親分の子供を誘拐したというやり口が腹に据えかねたのだろう、たった独りで地元組に乗り込み、驚異的なハッタリで子供を奪還してくる。
大阪組に助けた子供を届けるが、1本抜けてる大阪親分は報復への警戒をしようとしない。やがて夜襲をかけられ、大阪組も、流れ者猫も、ほうほうの体で逃げ延びる。
ただ独り、スラムで中立を保っていた棺桶屋と葬儀屋に話を聞き、猫は、怒りを燃やす。かつて猫たちのユートピアだったこの街を荒らしたやくざ共を一掃することを誓う…。

この物語が、猫的な縮尺とは言え、これだけの重厚な話を1巻で納めあげたことに、驚く。
ずしんとくる余韻。

月の輪の雷蔵をめぐるハードボイルドな展開、台詞回しに、ぼくはすっかり参った。
紙芝居みたいに撮影して、ぼくが音楽をつけて動画でアップしてみたい。
怒られるだろうから、やめとくけど。

復刊はその黒沢っぽさ故に難しいみたい。
だけど、機会があったら是非ぜひ読んで下さい皆さま。












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by momayucue | 2018-01-30 12:06 | つれづれ | Comments(0)

モンキーマインド・ユー・キューブ・バンドのミュージックライフ。 こんな時代も音楽でしょう!


by momayucue
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