つれづれ

Live/ダニー・ハサウェイ

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段々ファンキーじゃなくなってく、たにぴ@もまゆきゅです。

Donny Hathawayのこのアルバムは、究極のライヴ盤として語り草になっています。
1972年、ハリウッドとニューヨークでのコンサートを前半と後半(A面とB面ですな)に分けて、
驚異的というか、理想的というか、凄まじいパフォーマンスが収められています。
曲のアレンジが洗練されているからか、AORのファンにも人気が高いです。
シンガーとしても、キーボード奏者としても申し分無く巧く、
そして感動的。アホみたいに感動するわほんまに。

ダニーはハワード大学で音楽教育を受けていて、
時代背景もあって所謂「公民権運動」にもかかわったりしてる。
なんでこれを併記するかというと、彼の世代では、
クラシックを大学で学んでて、且つポップ・ミュージックの世界に行って、
しかも、ジョン・レノンの曲とかを独自解釈でやってるのは、もうハシリですね。
カーティスが一寸だけ年上。スティーヴィーでさえ5歳若い。
いかに先駆的だったか。
さながらJames Brownかという会場の熱気に押され、
"You've Got A Friend"というフォーク的な曲を、ゴスペルと解釈した演奏でかますと、
客席も負けてないもんね。ノッて、歌うのなんの。

音だけ聴いてると(事実はわからないけど)、白人や東洋人が入ってくの怖い気がする。
そこへ意味を持つのが、公民権運動です。

かのトランプがこともあろうに大統領に就任した際、
ケンドリック・ラマ―が取った態度。それは本当に知的で冷静でした。
「他人に対するおもいやり、モラル、品性の欠けた人間についていくのは無理だ」
と語りながら、それでも自己のクリエイティビティを焚き付けると宣言した。
ここには、人種に関わる言葉はひとつもありません。
彼はトランプという人種を問題にしているのではないんです。
恐らく、トランプを支持している層の根深い苦悩を意識し、
彼等との分断をしてはいけない、ということを慎重に意識し、
そして、「個人」を正直に見るのだということを意識しています。

キング牧師も、スティーヴィーも、カーティス・メイフィールドも、マーヴィン・ゲイも、
公民権運動の中心人物で在りました。
それぞれがそれぞれの立場で重圧を感じ、時には負け、時には妥協しながら。

Donny Hathawayは、ちょっと聴いたらわかると想うのですが、
音楽的に兎に角優しい。攻撃的じゃない。
この時代のアフロ・ルーツ達が、20代でこれだけの重圧を背負うのは、
とかく攻撃的になりそうなもんじゃないですか。
マルコムXとか。
でも誰もがそうなれるわけでもないし、
全体としては小さな市民達の地道な闘いだった。
ボルチモアの座り込みとか。

分断はイヤだ。
差別は大嫌いだ。
差別を越える為なら、差別をしない為なら、国家だって要らない。










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by momayucue | 2018-06-02 16:52 | つれづれ | Comments(0)

モンキーマインド・ユー・キューブ・バンドのミュージックライフ。 こんな時代も音楽でしょう!


by momayucue
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