AOR,熱烈お勧め

AOR熱烈お勧め 久々の更新は、The Time Has Come/オールドランド・モンタノ

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オールドランド・モンタノ
Oldland Montano

ずっと、これがお気に入りでした。
ここに登場する以上は、AORとしては世に伝わってないんですが、いつかは書きたいと想い続けていました。
半分近くは、お洒落なラヴァーズ・レゲエ。しかし、数曲16beatの曲があって、これが兎に角うさぎにつの、いい。ダントツにお勧めなのは、1曲目の"My World"。ファンク・テイストを使いつつノリ過ぎないリズムの中、何故かアコースティック・ギターにオブリガードを弾かせ、サビになるとホーン・セクションが広いヴォイシングでたたみかける。かっちー!このアルバム"The Time Has Come"、国内盤では「禁じられた果実」というタイトル。アルバムラストがずばり"Forbidden Fruit"なので、そちらを採用した模様だけど、元のタイトル曲がリード・トラックなのは一聴瞭然です。全曲を通してアンニュイでお色気ムンムン(死語?)のアレンジと演奏と歌唱が覆っていて、イギリスのグループらしく力が抜けていて、フランス風味も感じられます。洗練された大人の音楽です。

Misty Oldlandと、Kay Montanoという女性のデュオ。アパレル関係の仕事をしてたふたりが、1980年代の半ばに、音楽を始める。アルバムジャケットの写真ではコワモテお洒落だれど、実際にそんな業界に身を置いていたし、当時のPVを観てもやはり流石の美貌。問題は音楽。圧倒的声量を誇るタイプでなくても、声質が似てることもあって、harmonyは見事。参加メンバーではNick Plytasがキーボードにいる以外は、私が認識しているプレイヤーはいません。楽曲はクレジットによると2人とSean Oliverが基本で、打ち込みやあらゆる楽器にこのショーンさんがいるところから察するに、アルバムのディテールは彼が構築したようです。曲によってはピアニストのSpringerが入ってるのには少し驚くけれど、演奏のクレジットは無し。さてそれでは2人はお飾りかというと全然そんなことはない。少なくともその後にミスティの方はソロでも音楽活動を続けていて、しかも曲は自作。多くの曲にチェロで参加している。
私がN.Y. から戻って日本で仕事を始めた頃から、アナログレコードは徐々にCD中心に遷移していきました。1988年、池袋のWAVEビルで、飲食よりも音楽だった(今でもか)私は、毎日試聴機に噛り付いて、新しいカッコいいものは無いか捜してた時に、これに出逢ってます。カール・ストーンフレイミング・フープスなど、他ではそうそう出逢えない異色な音楽に混じって、こうしてコンサバティブながら時代に残っていかない、しかし丁寧で洗練された気持ちの良い音楽があったんです。前にも書いた通り、所謂AORの一大ブームは84年頃には終わっていて、オシャレの意味も変わります。そんな中でも、SADEのようなパンクやジャズをも通過したUKソウルが黎明し、ハウスも流行って、クラブカルチャーが…、まあ、きりがないな。1988年、このグループが世に出たのはそんな時代でした。大ヒット迄はいかなかったけれど安打になり、質的にも高い音楽だと想っています。私は今でもずっと聴いている。当時のCDにありがちな、やけに音量が小さい(今かけるとボリューム半分くらいに感じます)のも、懐かしい。しかし、懐かしいだけではきっとない。もし今もインコグニートなどのAcid Jazzを掘ったり、ジャイルス・ピーターソンを信用できると想ってる人なら、是非お勧めします。彼女達のブームは、十中八九、もう来ない。だから運よく中古で見かけた時も安い筈だし、今のところAmazonでも二束三文。これが、悔しいんです。夜、車で聴いたら最高なのに。
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by momayucue | 2018-12-23 23:47 | AOR,熱烈お勧め | Comments(0)

モンキーマインド・ユー・キューブ・バンドのミュージックライフ。 こんな時代も音楽でしょう!


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