つれづれ

Big World/ジョー・ジャクソン

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変幻自在な、たにぴ@もまゆきゅです。

自分の音楽スタイルもそうですし、
ミュージシャンって、基本的にころころ趣旨変えをするんだと想ってた。
音楽スタイルどころか、イギリスのミュージシャンは発言も変わる。
例えばビリー・ジョエルは、あまり変わらないじゃないですか。
スティーヴィーも、ドナルド・フェイゲンも。
音楽は自分なりの振幅を持ってるのに、
発言は同じ。キャラは変わらない。
ところがイギリス人!
ディヴィッド・ボウイエルヴィス・コステロブライアン・イーノ
クイーンクラプトン
ビートルズからしてそうだ。
基本はあったとしても、変化してナンボみたいに変わる。
アベレージで見たら、アメリカ人の比じゃないでしょ。
ビートルズ以外はリンクを貼ったので、その妙も是非お楽しみくだされ。

しかし、その中でもJoe Jacksonのぶっ飛び方は
全くどうなっちゃってんだよって感じです。
所謂ニュー・ウェイヴのロックシンガーとして登場して、
しかし、元々がアカデミックに作曲を勉強し、
ピアノを弾くけどギターは弾かない人。
Ⅱ-7/Ⅴや、よく聴くとモードっぽいメロディーばかりとか、
…でありながらマイク掴んでシャウトはするデビューから、
レゲエをかすってみました期があったか
と想うと、
これはレゲエよりも遥かに堂に入ったジャイブ・ジャズを。
普通ならゲストにプロデューサーを立てるとかするのに、
それらを自分でアレンジしてしまうところが、ねえ、凄いですねー。
オーケストラ作品を作り、
なんとクラシック作品はクラシックのレーベルと個別契約したり。
しかもその都度、
「エレキギターなんて嫌いなんだよ」
「もうポップ・ミュージックは飽きた」
「ラテンだ」
「打ち込みやる」
「やっぱビッグバンド・ジャズ」
「組曲」
「全曲繋げる」
とか、態度迄変える。馬鹿なんじゃないか…。

そんな中、一寸前迄ギターとはやらないとか言ってたのに、
全編ギターサウンドなのが、この「大世界」

色々と変なことばかりしてるアルバムです。
嫌っていたギターを大々的に使うのは、いいギタリストが見つかったから。
曲数が多いので、当時のアナログ盤は1枚半!
その「半」は、片面しかプレスされてなかったので、裏はツルツルでした。
それから、フル・デジタル・レコーディングなのに一発録り。
歌詞が始めから4ヶ国語分入ってた(日本語訳も)。

わけても有名なのが、コンサート会場で、聴衆を入れてること。
これだけならライヴ・アルバム。しかしジョーさん、なんとお客さんに、
「皆さんにはレコーディングに立ち会って頂きます。
曲が完全に終わる迄、拍手等の物音は立てないで下さい」
とお願い。でもって一発録りだからミスれない。
もう凄い緊張感。"Fifty Dollar Love Affair"という曲で、
ジョーさんアコーディオンの弾き語りをしてるんだけど、
3~4回ミスって中断して、通して出来たときにはアコーディオン蹴っ飛ばしたらし
い。
お客さんはもっと緊張したんじゃないか。
今度は大丈夫かな…、どきどき。
そんなだから、
シーンと曲が進み、全部のプロセスが終わってアンコールのときには、
バンドも客席も異様に盛り上がったとのこと。
彼曰く、
「レコーディングという必要悪と、コンサートという最高な場を、
こうして融合出来る。今後は全てのミュージシャンがこのシステムを取るだろう」
でした。
勿論そんなことはなくて、スタジオで製作も普通のライヴもあるのですが。

ただ、やはりライヴが最もエネルギーを出せるのは確かなようで、
ジョー・ジャクソンは編成こそ色々あっても、ライヴ・アルバムがやたら多い。
いずれはそれらを網羅したいな、という位にファンなのです。

キャリアもそれなりに長いし、振幅も態度豹変も大きいジョーの作品群で、
ぼくが一番好きなのは、このアルバムなんです。
曲がいい。ラストの"Men in the street"迄、捨て曲どころか傑作しかない。
一寸社会派な歌詞も、文字通り世界一周的な楽曲群も。
まあレコーディング方式が方式なだけに、無理だとは想うけど、
もう少し編成の大きいインストゥルメンタルも欲しいところ。

一寸変なことを想いついちゃったです。
Big World processで、彼の資質の全てを網羅したら、
ノーリアクションの観客の前で、
4ピースからスウィングからテクノからオーケストラまでのスタイルで、
ボレロ風構成から映画的インストゥルメンタル迄を、
全部繋げて、
一発録り…。

死ぬな。間違いなく死ぬ。本人も死ぬし観客も20人位は心臓止まる。
















Commented by とど at 2019-01-13 18:16 x
おおーこのアルバム、そんな凄いんですかー!
以前、寅年の賀状に使ったジャケなので「いずれ聴かなきゃな〜」と思いつつ、早幾年…(^^;;
Commented by momayucue at 2019-01-14 19:15
とどさまとどさま!
ゆーこさんはジョー・ジャクソンいやがるんです。特に声が。
by momayucue | 2019-01-12 15:59 | つれづれ | Comments(2)

モンキーマインド・ユー・キューブ・バンドのミュージックライフ。 こんな時代も音楽でしょう!


by momayucue
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