ストリングス好きを公言しまくってる、たにぴ@もまゆきゅです。
商売の匂いがする、とか、とりわけJazzの世界で言ったりするみたい。
でも、そんなことないです。
だってさ、人件費とかレコーディングもコストめちゃくちゃかかりますよ。
それで、10倍とか売れる訳じゃないですよ。
確かジョー・サンプルだったと想うんだけど、
「ストリングスをゴージャスに使ったアルバムを作るのは、夢だった。
その資金の為にポップ・フュージョンのツアーをしていた」
テキな主旨のことを言ってた。
……気がします。おぼろげですみません。
Melody Gardotのセカンド、
プロデューサーはラリー・クライン。
ジョニ・ミッチェルの音楽的パートナーとしての肩書は、今や全然不要でしょう。
ここ数年はジャズ・フィールドのミュージシャンを手掛けることが多かったのですが、
このアルバムでの特徴として、
あまり新しい音楽をやろうとしていないということが挙げられると想います。
メロディー・ガルドーは、物凄くうまいシンガーなんだけど、
ビーバップ的な巧さではなく、雰囲気を出すのがうまい。
勿論、音程の確実さは言わずもがなですが、Ⅱ-Ⅴを駆使するとか、代理コードでスケーリングするとか、あるじゃん、そういう、
アカデミックな要素はそんなになくて。
Liveでの語り口とか、やけにエロティックな佇まいとか、
知的成熟はとても感じます。巧いんです。もしかすると一部の女性にはあざといと取られるかも。
いや、あざといのかも、リアルに。
しかし彼女の成功は確かにそのあざとさがもたらしているとしても、
もう歌の情感とかは、その知的成熟と芝居っ気も孕みまくってて、
ぼくなんかも、ちょっとヤだなと想いながら泣けてしまう。
さて、ライヴでは流石に難しいのですが、
ブレイクのきっかけになったこの作品では、ストリングスがひとつのセールスポイントになっている。
このアレンジを書いてる人も巧いよなー。
クラウス・オガーマンみたいな攻めは抑えて、ザ・しっとり!って路線。
ぼくは今、とある自作曲の対に作ろうとしてるのがあって、
それが、ばりばりストリングスもの。
でも、どうやって…。
いや、それはしょうがない、手持ちのもので何とかそれっぽいものをやるしかない。
その中でも、違和感を減らしたり利用したりしながら。
自分で情報漏洩だけど、その曲は、教科書が南佳孝さんです。2つのポイントにおいて。
ひとつは、曲の構成。"7th Avenue South"の1曲め。Cool、を。
楽器のソロ(そこはまだ決めてない)から始まり、短いイントロからAメロ。
で、A’からストリングスがロングトーンで。で、B。
間奏はA'で。ソロは決まってないけど、導入部の楽器と同じにして。
Bパートが終わったら、すっと収束する。ソロのオブリガードが入る。
メロディーとかコードとかは全然違うんだけど、構成は完全にこれで行こうと想ってます。
で、もうひとつは、曲の成り立ち。
松本隆作詞/南佳孝作曲で、同じメロディーだがタイトルと歌詞が違うものがあります。
一方は薬師丸ひろ子が、もう一方は、南佳孝さん自身が、歌いました。
ただ、場面が同じなんです。
夜、1台の停車中の車の中。どちらかが海を、どちらかが月を見ている。
タイトルは、メインテーマとスタンダードナンバー。つまり、
映画かTVドラマの主題歌と、皆に浸透している名曲。
この関係性を、ぼくも使いたかった。
もうじき出来ます。
問題は、バンマスがOK出してくれるかどうかだけど、
どちらにしろ、ぼくはこの複雑なクロニクルを、仕上げようとしてることだけは確かです。
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