観ました。やっぱりこういうのは乗っからないと。
ぼくはとても満足でした。でも、全然世間とずれることも少なくないので、
怒るひともいるんだろうな、やっぱり。
ネタバレしちゃうからね、ここから先。
読んで恨まないでね。
過去作への想い入れ云々については、もう前から炎上覚悟で言ってますので、
そこは端折って、
まずはよかったところ。
突然ハン・ソロが出てきたときは、堪えてたけど涙が…いやもう泣きました。
ルークがXファイターを引き上げたときも、
「お前ちゃんととっといたんじゃんか!」
と突っ込みながら、泣けた。
群像劇に弱い体質としては、
「軍ではなく、民間機です…」
は大好物。
で、悪いとこは、ないです!OKです!
ただ、ハテナが出たところはそりゃありますよ。
SWファンではない立場からすると、タイトルロールで、
「悪が復活!ぱるぱてぃーんだぁ!」
って、それだけで説明?
……いやそれ毎回だからね。最初からだからね。折込み済にしないと。
でもねー。
フォースの傾向が、ドクター・スリープに一寸似てきた。
いや、別にはてなじゃないか。それはそれでいいか。
一番大きいのは、ありていに言ってあたくしはゾクブツですから、
「レイがすぐにパルパティーンを殺しにかかっててもいいんじゃね?」
という、ダークサイドもへったくれもない見解。
だって最後は殺すんだし。
やらされ感たっぷりの名もなきストーム・トゥルーパーには躊躇いがないのに。
憎しみに囚われるとかじゃなくて、それこそデッドプールの最初のみたいに、
「いやあ、勧善懲悪っしょ!」
みたいにしておけば、あんな両腕ビームで犠牲も出なかったぽくないすか?
さて、一寸だけ入り込みましょうか。
この手の、スター・ウォーズのめんどくささには、2つ背景があります。
ひとつは、武士道。もうひとつは、キリスト教。
武士道は、自己鍛錬と、礼節を踏まえ対戦相手に敬意を払うこと。
キリスト教は、善人である為には、負の感情に負けてはいけない。憎しみに囚われたら、悪魔の思う壺だ、というアレ。
精神修行を重視してるわけですよ。
でもさ、そこがもしファジーでカオスでちゃらんぽらんだったら、
多少踏み外したくらいで悪魔に全身くまなく取り憑かれるもんじゃない。
だって高潔でもないんだから。TPOですよ。
一寸はナシがそれて、全然別な映画の話を。
先日、「来る」を観ました。
とある夫婦と、孤独な子供を巡る、憑きものとそれと闘う霊能者や人間の物語。
日本の怖い系映画の監督がエンタメ感たっぷりに作った、話題作。
これもまた宗教っぽいというか、
良い父ぶってるクズパパと、誘惑に自ら堕ちるノイローゼママとが、
ダークサイドに堕ちて、結局殺されるわけですよ。魔物に。
どうしてなの?心が弱いから魔物が来るのがわかんないのよ。教えてS.キングさん。
だったら却ってちゃらんぽらんな方が、良かったりしない?
そっち方面のヒーローが、ぼくには山田風太郎の柳生十兵衛です。
全然ストイックじゃなく、真剣を持ったときだけ、桁外れに強くなる。
Ep4~6のハン・ソロも、そんな感じでしょう。
賞金稼ぎのフォース無し、このノリですよ最強なのは!
ダークサイドもブライトサイドもTPOですよ。
そんなだからね、ぼくはこれでシリーズが終わっても、
終わらなくてまた誰かが拾ってなんか続いても、OKですよ。